きらきらからのメッセージ
何万年も前から、人(わたし)は服を作っています。
何千回生まれかわっても、女(わたし)は服を作り続けてる。
体と布が出会い、ちくちくと手の中で服になってゆく。永遠にも似た静かな刻(とき)が満ちて、夢に見た瞬間──身にまとう時がやってくる! 魂を得た服は、踊り、歌い、笑い、花となって咲き誇り、やがて羽ばたき、自由に飛び立ってゆく。
古い着物をほどく。洗ってアイロンをかける。時にはつぎをあててから。新しい布を切ることからではなく、古い布をつなぎ合わせることから。布を体に巻きつけて、即興の遊び心から始まった、私の服作り。
             最近はワイルドシルクをヘンプの糸で手編みでつなぎ合わせ、内側は古布で作ってリバーシブルに仕立て、ボタンも作家物、ボタンホールも手仕事でのジャケット作りに凝っています。時間をかけて、じっくりていねいに作ることを楽しんでいます。