赤煉瓦の佇まいがしぶい、前橋刑務所の正門

帰省して花火大会を見た帰りに、前橋刑務所に立ち寄った。

この建造物は赤煉瓦を積み重ねてつくられているのが特徴である。1888年に開設され122年の歴史を持つのみならず開設時の佇まいを現代に伝える歴史的建造物である。

上州において「赤煉瓦」といえば即ち刑務所を意味する。地元出身の萩原朔太郎や司修は、赤煉瓦刑務所を題材にした作品を残している。おいらも学生時代にこの赤煉瓦刑務所にインスピレーションを刺激され、何枚ものドローイングや油画作品を描いたことは忘れられない記憶と痕跡としてずっと残されている。

現存する我が国の刑務所の中でももっとも刑務所らしい施設と云えるだろう。

赤煉瓦の佇まいがしぶい、前橋刑務所の正門」への2件のフィードバック

  1. 奈良少年刑務所は、明治五大監獄のなかで唯一現存する煉瓦建築。ここに写真、載っています。
    『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』
    http://amzn.to/SORAGA
    でも、それより古いこんな刑務所建築があったなんて! びっくり!

  2. >寮美千子様
    奈良少年刑務所の建物も歴史的建造物でしたか。
    表紙の写真に少しだけ顔を出している風景を見て、前橋刑務所との同様なイメージを持ちました。青い空に赤煉瓦塀という組み合わせはとても絵になります。
    それ以上に「空が青いから白をえらんだのです」というコピーに惹かれ、先ほど同書をネットで注文しました。寮さんが手がけたノンフィクションということで、手に取るのを今から楽しみにしています。

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