ボジョレー・ヌーヴォー&牡蠣グラタンで乾杯なのだ

昨日11/18にはボジョレー・ヌーヴォーが解禁となって、毎年ながらマスコミは大騒ぎ。今年はペットボトル入りのものも出ていることを知り、試しにそちらの方を飲んでみることにした。「PHILIPPE DE MERY」とラベルにあり、メーカーの名のようだ。つまり「ボジョレー・ヌーヴォー」は数社から販売されているということ。考えてみれば当然だが、これだけ世界のブランドとしてアピールするための、国家挙げての協同戦略が存在するということ。

ボジョレーとはそもそも、フランス・ブルゴーニュ地方の一地域を指している。其処で採取され生産された新しい(ヌーボー)ワインという定義なのだから、それ自体曖昧糢糊としており、その曖昧さが世界的ブランド力の背景として存在する。毎年大騒ぎされるのも、それだけ枯渇することのない豊富なネタに依っている。

特別な原料(ガメ種またはガメイ種と呼ばれる品種のぶどう)を用いて特別な製法に依ることなど、定義が煩雑だということ以上に、毎年ぶくぶくと湧き水のように量産される話題性こそが、世界的ブランドを支えているということなのだ。

ワインと呼ばれる飲み物の中ではとりわけフルーティーで、強い酸味が口腔を刺激する。余計なコメントだが「赤玉ポートワイン」とは大違いだ。アルコールの匂いが少ない分、フレッシュな葡萄酒の様にあとを引く。明日の宿酔いが心配だ。

特別なワインのつまみに選んだのは、牡蠣のグラタン。最近牡蠣グラタンのことばかり書いているような気がするが、今日ばかりは外せない。マクロビオティックの健康料理とは矛盾するが、「海のミルク」等と呼ばれ、ミルクとチーズのソースで焼き上げる料理は、ワインにはピタリンコの相性なのだ。解禁日1日遅れの乾杯の気分なのです。