ザックジャパンはシャンパンサッカーのエキスを修得したのか?

本日行なわれたワールドカップ3次予選では、タジキスタン相手に8対0という大差で完勝したザックジャパン。一昔前までのじれったい試合展開に比べると、相当な進歩である。ザッケローに監督就任により日本サッカーがこれだけ多様な攻撃パターンを培っていたなどとは思いもよらなかったと云えよう。

華麗なパス回しや意外性の高い攻撃力は、もしかしたら世界的サッカーの理想を表す「シャンパンサッカー」を、ザックジャパンチームが修得しつつあるのではないかという過度な期待をさえ抱かせるものだ。かつて日本サッカーが国際デビューして間もない頃、2001年3月24日に行なわれた対フランスの試合で、天才魔術師ことジダン率いるフランスチームに大敗した当時の、フランスチームの「シャンパンサッカー」はまさに憧れの的であった。華麗で意表をつくパスまわし、日本を子供扱いする圧倒的な支配力、そして偶然を味方に付けた試合展開は、何十年かけても日本には修得できない雲の上のものとさえ感じ取らさせられていたと云って良い。だがそんな試合展開を、今日のタジキスタン戦ではみせてくれた。

もしかするとタジキスタンが弱かったから出来た芸当なのかもしれない。或はラッキーな偶然が重なった結果なのかもしれない。今後こうした試合展開が見込まれる訳ではないことは承知しておかなければならないだろう。しかしながら今日の試合運びにおける日本チームの実力が、数年前とははっきりと区別される程のレベルアップがされたことは見て取ることができた。まだまだ予選通過まで気を抜けないが、本戦でも充分に戦える日本流「シャンパンサッカー」が身に付きつつあるように感じられたのだった。