甲府盆地の絶景を眺めつつ「ほったらかし温泉」に入浴

山梨県山梨市の「ほったらかし温泉」といえは、温泉マニアの好感度が高く、おいらもずっと行きたい温泉の一つだったが、やっとささやかな望みが叶った。

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JR中央線の「山梨市」駅に降りて、市営バスで10数分乗って「フルーツ公園」に到着。そこから1.5km程度の山道を歩いていくと巨大な駐車場に出くわした。「ほったらかし温泉」という名を冠するくらいだからきっと辺鄙な場所のいい加減なつくりの温泉だと想像していたのが大違いだった。巨大な観光バスが駐車場にでんと構えており、マイカーの群れは百台はゆうに超えていた。観光スポットとして申し分の無いくらいに認知されており、ビジターも相当に多いのだった。

この温泉の第一のウリが、眼下に見下ろせる甲府盆地の絶景である。温泉地の大概がそうであるように此処もまた「撮影禁止」の貼り紙があったために浴場からの眺めは具体的に示すことが出来ないのだが、温泉から眺める景色はといえば、手前にはこの季節の白いすすきがたなびいていて未だ紅葉には少し早い樹々の濃緑色とのコントラストが絶妙であった。ずっと遠くの街並には笛吹川が横切っていて、盆地街の風情を一望させてくれるのだった。ほったらかしどころか相当に計算された展望であったと云えよう。

強いアルカリ性の温泉に暖まった後に、屋台で提供されていた「ほうとう」を食した。この時期の旬のカボチャの甘い味がスープに溶け込んでいて、正統派の美味いほうとうにありつけたので満足だった。