
清浄の里
キャンバスにミクスドメディア F30号
清浄の湧き水があふれる里の、或るひと時を描いた作品です。その一部は川となって大河を作り、海に流れる前の、とても動きの有る一瞬として捉えたものであります。
方丈記の冒頭の一節「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」とは、過去から現代に通じる、清冽かつ強烈なメッセージとして、人々の魂に訴えている。その一節は情景描写にとどまらず、人生感や芸術的指向性の根幹にも関わってくるので、いっときも無視し得ない。今回もまた、清冽かつ強烈なイメージを持つ水の流れと、里の息吹をテーマに描いた作品であります。
一旦は筆を置いた数日後、僕はこの近作に手を加えていた。信州の旅の道中で目にした景色、とりわけ流れる水の清澄さが胸を捉えて、近作の中にもその要素をより一層的に、特化して表現したいと思った。流れる水と、心地よい風の調べは、やはり旅という体験の中で深まっていったのだと想うのです。
清浄の里 | 2025 | KatsuoGallery