泰明小学校のアートイベント

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今日から11月である。秋本番。この時期11月に入ると寒さが身にしみることをいつの間にか学習するとともに、ここ数年来、おいらがかつて画学生としての時を過ごした多摩美の秋本番の芸術祭に足を運んでいたものだが、今年はひょんなことから多摩美ではなく、中央区銀座の「泰明小学校」を訪れていた。「銀座あおぞらDEアート」と銘打ったアートイベントが催されていたからである。

誰が名付けたか「画廊の街銀座」の、画廊、画商が中心となって企画された、若手のアーティストたちの作品発表の場となっている。銀座の一等地に構える名門小学校だけあり、狭いながらに堂々の佇まいには「天晴れ」の一言。最近は仕事柄、ここ銀座を縄張りにしてきたおいらだが、名にしおう泰明小学校の前を何度も通り過ぎながらも、一歩もそこへ足を踏み入れること叶わなかったこともあってか、まずは泰明小学校のグランドの土を踏んだことの嬉しさ、感慨が込み上げる、何茶って…。

美大生や美大卒業して間もない若手の作品群が、狭い会場を取り巻くように並べられていて、やはり想像以上に目の収穫有り。画廊、画商が関係しているとはいえ作品を売買するといった光景はほとんど見られず、そのぶん打ち解けた、若手アーティストとの自然なふれあいがあり、大変希少な時間を過ごすことができたのでした。

若手の出展者の中には、卵のオブジェを作って販売していた多摩美の後輩女子が居て、重ねて展示されていた卵のオブジェたちの中で、ひときわ輝いていた自筆メッセージ入りの作品を、250円という格安でゆずってもらってすごい満足感やらを味わったのでした。