東電に踏み絵を踏まされたマスコミ関係者に猛省を求める

週末以外はほとんど毎日のように、多摩地区には「計画停電」が襲っている。今宵もまたそんな停電に遭遇した。

予め判っていた停電だが、関東住民の全てがそのように整然としているわけではない。現在の計画停電情報は、ホームページ上で予告されるものが現実的な唯一の情報でもあり、ネット未使用者にとってはとても不親切なものに感じさせている。現においらの実家などでは、何時来るかわからない「計画停電」に、とても戸惑わされているのが実情なのだ。

テレビでは告知できないということが、東京電力による「計画停電」問題の一つのポイントとなっている。同じ市内でもグループが違うということが、混乱に拍車をかけている。しかも今日の発表によれば、グループをさらに細分化するのだという。まるで東京電力の思うがままの行政政策によって関東市民の生活が牛耳られているといってもよい。

現状が極めて不条理な現実にあるのだということを、関係者の全てが自覚するべきである。これらについての啓蒙が不充分であることは、大手電力会社によるマスコミ操作に要因があることを想像させるのだ。

東京電力をはじめとする大手電力会社はこれまで、数多くのマスコミ関連に対し、「原子力発電は安全である」という誤ったメッセージを発信することを強要してきたといえる。そしてその為に、数多くの傀儡マスコミ業界の運営に力を注いできたという現実がある。

かつての知り合いの出版編集プロダンション社長は、東京電力のパンフレットの編集を手がけていることをおいらにアピールするとともに、「今の時代に“反核”なんて事を云っていては駄目なんだよ。核開発は安全なんだよ…」等々と、呆れた主張を述べていたものだ。いくらかの収入のために、とうのほんにんみずからが踏み絵を踏まされたと云う事も自覚せずにいるとは、まるで馬鹿げた呆れたマスコミ人種であったのである。

このような類のマスコミ操作は東電はじめ電力会社の力をもってすれば、日常的なものであったろう。東電の「踏み絵」を踏んで、良心を捨て去った関係者、当事者たちには猛省を促したいと思うのだ。