詐欺師跋扈の世の中をどうにかできないのか

上州の実家に帰省して親の話を聞いていると、「オレオレ詐欺」「振込め詐欺」紛いの電話や勧誘やらが増えているのだという。少し前には町内会から注意するようにという告知があったのだが、その前後にはしつこい電話の勧誘が続いていたので、なるほどこのことかと合点していた。どこからか入手した個人情報リストを元に高齢者宅を狙って電話を掛けめくるパターンの様であり、特に独居高齢者が狙われていることが見て取れる。

我が両親は幸い呆けてもおらず独り暮らしでもないのでそのような電話は何度も撃退してきたが、今後のことを考えるとこのままでは居られる訳も無く、地域の生活相談所や警察関係の連絡先を調べておいたりと、何らかの予防的対策をとる必要が生じているようだ。

人を騙し騙されることをまるでゲームのように捉えて放置し続けてきた金融市場主義、新自由主義的風潮のつけが、ここへ来て破裂しそうな社会不安を煽っている。これも元をただせば、小泉・竹中らによる金融市場主義的新自由主義の過ちの帰結である。こんな主潮は逸早く断ち切っておく必要があることは明らかである。

余談になるが米国によって今まさに押し付けられようとするTPP等は、断然として即刻拒否の態度を示すべきなのだが、現民主党政権は優柔不断で何とも頼りない。第二の自民党と云われる所以でもある。菅直人総理には、脱原発のみならず、アンチTPPにおいてももっと決然としてリーダーシップを発揮してもらいたいものだ。