暑気払いだけではない「イカそうめん」の不思議な食感と効能

暑気払いの料理については当ブログでも様々述べてきたが、「イカそうめん」というメニューについては未だかつて扱ったことが無かったと記憶している。イカをそうめんのように細切りにして提供するだけの調理レシピであることから、暑気払いに効くとは考えてもみなかったのであるが、ここへ来てそんな考えがある種偏見的要素を含んでいるなと感じ取ったのである。つまりは、イカそうめんは暑気払いに効くのだ、ということを把握することが出来たので、ここで開陳していきたいと思うのだ。

注文して出てきた「イカそうめん」は、1~2ミリ程度の細かな包丁の手捌きを見せてくれていてまるで工芸品を目にするようだったが、それだけではただのイカ刺しの1バリエーションでしかなかったのだろう。だがしかしそのイカ刺しは、イカそうめんへとたしかにワープしていて立派な料理だったと感じ取ることが出来た。

まずは一口、箸ですくって頬張ってみたところ、とろけそうな甘い感触が口腔を満たしていた。そして出てきた「そうめんつゆ」にくぐらせてから後に口にした。そうめんとは大分違うが、そうめんのような食感を味わうことは出来たと思う。そしてその後には、小麦粉等の炭酸化物に接したときの食感とはかなりに異にした独特の食感を口に含んで味わっていたのだった。

この味わいは特別なものであろうと直感した。夏の猛暑のパワー減退に対して、イカの持つ特別なタウリンを豊富に含んでいるのだ。イカとタコとに共通して豊富に含まれる栄養素であり、この猛暑の時期を乗り越えていくには必須の栄養素だと云ってよいのだ。

暑気払いだけではない「イカそうめん」の不思議な食感と効能」への4件のフィードバック

  1. 昭和の時代は、いか刺し、いかソーメンは、函館など産地じゃないと食べられなかったんだと思う。

    だから、観光の目玉になっていた。いかソーメン食べるために北海道に行くという人がザラにいた。

    いか刺し、いかソーメンは、冷凍ものからはできないらしい。

    生きたままイカを産地から東京まで輸送する技術ができた結果、「イカそうめん」というメニューについては未だかつて扱ったことが無かったと記憶する関東人が、イカそうめんを享受できるようになったんだと思う。

  2. いか@さん、こんばんは。

    流石に「いか」についての鋭い洞察、恐れ入りやの鬼子母神ですね。

    おいらもかつて、函館に行って港近くの市場で生の生きていたイカ刺しを食べたことがありました。そこで生イカを捌いていたおばさんは、「イカの耳は最高に美味いんだよ」と云って盛んに耳ばかりを食べさせようとしていた光景が、拭えぬくらいに強烈に記憶に焼きついてしまいました。イカの耳がそれほど美味くないのに何故あんなに旅行者に強要するのか、未だもってその答えが導けないまま今日に至っているところなのです。何か問題解決のヒントがあったら教えてください。

  3. >>「イカの耳は最高に美味いんだよ」と云って盛んに耳ばかりを食べさせようとしていた光景が、拭えぬくらいに強烈に記憶に焼きついてしまいました<<

    うーん、いか@女衒(ぜげん)との遭遇ですね。

    「おにぃーちゃん、おんななんてものは、あばたがあった方が、いいんだよ」、っていう、いか@女衒(ぜげん)。

    大当たり!おめでとうございました。

    ところで、前述の「技術の発展」の結果の新鮮なイカの市場への輸送問題;

    「活・いか」の技術問題というらしいです。なんか、hybridで、照れくさいです↓

    http://www.google.co.jp/#hl=ja&source=hp&q=%E6%B4%BB%E3%82%A4%E3%82%AB&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&oq=%E6%B4%BB%E3%82%A4%E3%82%AB&aq=f&aqi=g10&aql=&gs_sm=s&gs_upl=1829l8033l0l10755l14l13l1l1l1l1l251l2061l1.5.5l11l0&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&fp=12447ef83f9744af&biw=1280&bih=607

  4. いか@女衒だったとは、信じられないくらいの奇遇なのか?
    珍しいものに遭遇してラッキーなのか、アンラッキーなのか?

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