浅草の名門居酒屋「ニュー浅草」本店は何だか酷く寂れていたのだ

浅草の浅草寺にお参りした後で、何処かで一杯やる店を探していた。有名な「神谷バー」は行列が出来るくらいの混雑であり、並ぶことが大嫌いな(殊にグルメ雑誌やらで取り上げられている店舗における行列の一員になることなどまっぴら御免なる)おいらは、さっさとその場所を離れて、名店街を散策していたのだ。

そんなときに偶然、「ニュー浅草」本店に出喰わすことになったおいらは、その看板に吸い寄せられるようにして入口の門を潜っていた。

店内に入ると、巨大な提灯に迎えられたのだった。ちょうど、浅草雷門の提灯にも似ていて、浅草らしさをアピールしていたと云えるだろう。

個人的に「ニュー浅草」で思い出すのは、神田神保町界隈の「ニュー浅草」支店における、様々な光景である。出版関係者の集いの二次会でその場所を利用することが多かった。神田に存在する「浅草」が本場の居酒屋と云う、憧れる条件を有していて、個人的にも何度か利用したことがあった。同様に中野にも同支店が存在し、近辺の取材やらではが終了した暁には、よくその場で癒しの時を過ごしていたものだった。

そうして今回の、いわば偶然的な本店来訪である。簡単に説明すれば、「ニュー浅草」は「神谷バー」と「ホッピー通り」の間に位置している。其処はまさしく浅草商店街の真ん中に近い。だが、店内に足を踏み入れたおいらがまず感じたことは「寂れているな」の一言であった。支店の活気がここでは感じられないのだ。しかも、つまみとして注文した「肉じゃが」やらその他諸々も、ありきたりであり、隣の客の焼き鳥もパッとしなかった様也。あまりに常識的過ぎて興味を半減させていたのだった。

もしかすると本店よりも支店の方が活気があって、本店は単なる飾りなのではないかと感じていた次第なのであった。

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