新宿区下落合の「中村彝アトリエ記念館」と「おとめ山公園」

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昨日は「佐伯祐三アトリエ記念館」を出た後、おいらはそこから徒歩で10分ほどの「中村彝アトリエ記念館」へと向かっていた。中村彝といえば、佐伯祐三の11歳上の先輩洋画家として活躍していた。彼もまた新宿下落合界隈に住居兼アトリエを構えていたのであり新宿区にゆかりのある画家であった。

ところで中村彝記念館は本年3月17日にオープンされたばかりのフレッシュな記念館だが、アトリエの母屋は中村彝さんが暮らしていたそのままのにより近い姿を再現している。同記念館関係者によれば、絵画制作時に飛び散った絵の具で汚れた床や天井などが当時のままだという説明であり、当時の面影をより色濃く残しているのである。佐伯祐三邸より以上の広さと優雅さを備え、芝生の敷き詰められた庭には、梅、椿、ひば、金木犀、等々のこだわりの花壇によって彩られていたのである。晩年は病気にさいなまれて送ったという中村彝さんの、人生の集大成としての目撃的アイテムが、あすこにもここにもといったように点在していた。

■中村彝アトリエ記念館
東京都新宿区下落合3-5-7

 

そしてその後に「中村彝アトリエ記念館」を去った足で向かったのは、おいらにとってとても想い出深い「おとめ山公園」だ。その公園は、かつておいらが画学生のころには画材の詰まったバッグや20数号のキャンバスをかかえてスケッチにと赴いていた場所である。何作か作品を手掛けていたのであり、自然美溢れる風景には特別なる思い入れを抱いていたものである。

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「おとめ山」というネーミングが、相当昔、画学生だったころのおいらには「乙女の山」だと連想させており、おいらはスケッチに励んでいたのであったのだが、「おとめ山」は実は「御留め山」だということを知り、ずっと足を遠ざけていた場所でもあった。今回はおそらく数十年ぶりの訪問であった。

江戸時代にはこの一帯が徳川の狩猟地で一般人の立ち入りが禁止されていたことからこの名前がある。戦後のその後に公園として開園し、自然美が残る都会のオアシスとして残されることになっている。

■おとめ山公園
東京都新宿区下落合二丁目10番