大阪鶴橋風「串カツ田中」の「ちりとり鍋」で温まった

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大阪地方発祥の鍋の代表格ともなりつつあるのが「ちりとり鍋」である。命名の由来は鍋の形態が「ちりとり」に似ているという極めて単純な理由に依っている。地元八王子に新規オープンした「串カツ田中」でこの異色の鍋を目にしたので、興味半分で食してみたら意外にもホッコリと温まることが出来たのだった。

ちりとりに似た鍋を元にして具材とスープをアレンジして地域鍋として売り出しているのである。用いられている具材は、九州博多を発祥とするモツ鍋のそのものとほとんど変わりはないと云ってよい。つまりは博多のもつ鍋のパクリ風とも云えよう。それがどういう経緯か大阪発祥の「ちりとり鍋」としてブランド化しつつあるのだから面白い。

もつ鍋のパクリ風と書いたが、大阪風の特徴も少々垣間見れる。たとえばモツに大量の辛味調味料が揉み込まれていたり、山盛りの高さで具材を盛って食するものたちを驚かせることなど、様々な試行錯誤の跡が見て取れるである。そんな試行錯誤が成功したとは云い難いが、関東にてこの鍋を喰らったものとしての率直な感想を述べるならば、大阪文化の一端を目にすることとなっていたと云えるのかも知れない。

■串カツ田中 八王子店
http://kushi-tanaka.com/201401/2014110.html