故郷にて敗北の饗宴に接していたのだった

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週末の本日はいつものように帰郷の途についていた。上州群馬県の県都で駅を降りて市街地を歩いていると何時もとは異なって、賑やかな人の声のエコーがうなりをあげており、引き付けられるように歩を進めたところ、イベント会場で派手派手しい虹のアーチに迎えられており、喧騒の中に足を進めれば、所謂パブリックビューイングとの邂逅。ワールドカップにおけるジャパン戦がモニターに写されていたのである。

其処は県都前橋の臍とも呼ぶべきイベント会場でありながら普段は閑散としているシャッター商店街であるが、本日はおいらがこれまで経験したことの無かったサッカーサポータ達による饗宴のごときライブ応援会場であった。会場に着いて数分のところで熱い応援の声援が悲鳴にも聞こえるようなシーンが訪れていた。アフリカのコートジボワールによって逆転ゴールを受けてしまったシーンとともにあった。詳細は判らなかったが前半ではリードしていた日本のチームが逆転されたとして、がっかり悔しき声の渦に掻きこまれてしまった。日本の再逆転を願って重ねられた応援の声も最後の時間切れの笛と共に萎んでしまっていた。アフリカ侮ることなかれとは云われていたがそれにしても残念至極の光景なのではあった。云わば敗北の饗宴だったのかも知れない。