豚を丸ごと味わえる横浜「豚の味珍(まいちん)」で一献

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横浜を訪れた帰りに、横浜駅すぐ狸小路横丁の「豚の味珍(まいちん)」を訪れた。大都会の横丁である「狸小路」にある呑兵衛にとっての名店である。

同店の売りは何といっても豚の頭から尻尾までの丸ごとが味わえること。豚のメニューだけでも頭から尾までの6種類が用意されている。それぞれのメニューはボリューム満点であり、一人で何箇所ものメニューを味わい尽くすのは困難だ。

先ずは、焼きトンでもポピュラーなる頭こと豚の頭を注文することにした。

マスターが取り出した豚頭肉の塊を丁寧に包丁でさばいて皿に並べられて提供された其のメニューは、一見して中国料理の焼豚のごとき也。中国料理の焼豚は日本的ラーメン店における付け合わせの水分量が豊富な焼豚等とは異なっており、じっくりと時間と味付けとをかけた奥深い味わいが特徴である。同店の頭もその様な調理の工程が経られていており、酒のつまみとしても逸品の味わいなのだ。

味付けのタレはと云えば、小皿にたっぷりの和辛子を入れてそこにたっぷりの酢を注いで、少々の醤油で味を整えるという、同店のオリジナリティー豊富な味付けなのだ。中華料理の食材としての焼豚をもっと呑兵衛好みに、もっと身近に味わえるのである。

頭のメニューを突いている途中で、此れまた呑兵衛の評価の高い漬物を注文していた。白菜の漬物だが、一般的な白菜漬けとは少々異なっている。醤油味がしっかりと染み込んでいて、懐かしい味なのだった。

■豚の味珍
神奈川県横浜市西区南幸1-2-2
045-312-4027