月への階段

憧れの存在である月に向かって昇って行く。一般的にみればよく、この「月への階段」というモチーフに関しては、海面から空の月に昇るイメージで捉えがちではあるが、僕がここに描いたのは其れではなくて、僕たちが棲む里山から月に昇って行く階段のイメージなのです。その違いをまずは理解していただきたい。そして、僕自身が棲む此の土地からの権現的なる厳かな姿かたちを受け取っていただきたいと思うのであります。