妖かしの里

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F100号

僕がこの数年描き続けている「妖かしの里」には巨大な猛禽が棲んでいるのであります。例えば人間の社会には「能ある鷹は爪を隠す」などということわざがあるのですが、作品のモデルとなった此処に棲む鷹(或いは猛禽類の一種)は、爪を隠してはいないのです。

そんな人間世界の下世話で、しかもさもしいことわざなどとは関係なしに、野性味にあふれているのであり、だからこそその勇姿に惹かれるのであろうと思う。

この場所に登場する猛禽類は獲物たちを探っているのではなく、気高い勇者として此処の古里に存在しているのです。