死者を食って生きる魍魎たちの生態

政界ではまたぞろ魑魅魍魎たちが、怪しい動きをおっ始めたようだ。ところで「魑魅」や「魍魎」と云えば今では絶滅間近ともいわれる妖怪の一種である。妖怪研究の第一人者、水木しげるさんによれば、魍魎とは木石の怪とも云われその特徴として、死者を食べる性癖があると教授している。以下に「妖怪画談」から引用してみよう。

(以下引用)-----------
昔から墓地のあたりに住み、葬式のときには棺桶から死者を引きずり出して食べることもあった。
また、昔は土葬であったから、墓を掘り返して死体をむさぼり食うということは“魍魎”にとっては容易なことであった。
しかし、“魍魎”は虎を恐れるので、墓の上に虎の像と柏の枝を置いておくと、“魍魎”除けになったという。
(引用終了)-----------

特異な性癖ではあるが、成程、その世界に死者が多いというのも納得なり。金庫番や元側近という多くの人間たちが不審の死を遂げている。死者が眠るところにこそ魍魎が群がるということなのだろう。