名画がじっくり味わえる上州桐生の「大川美術館」を訪問

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上州群馬の桐生市内「大川美術館」を初訪問したのである。中央前橋駅から上毛電鉄というローカル線に乗って終点の西桐生にて下車。そこから急峻な丘に続く道を歩くこと十数分で「大川美術館」に辿り着いたのだった。

■大川美術館
群馬県桐生市小曽根町3-69
TEL 0277-46-3300
http://www.okawamuseum.jp

到着した其の同美術館の入り口はそっけないくらいに地味な佇まいだが、その館内はと云えば想像以上にすこぶる充実した展示空間が広がっていた。

現在の展示テーマは「大川美術館の軌跡」となっている(10/5(土)~12/15(日))。開館以来積み重ねてきた収集・展示活動の成果を振り返ることがテーマとなっている。これまでに開催してきた特別企画展からそのエッセンスを抽出し、収蔵作品を、「顔」「街」等々のテーマに分けて展観する、とされている。おいらが今回初めての訪問したにしたことに鑑みれば最もラッキーな展示テーマに遭遇したといえるのかもしれない。

改めて説明するならば、同美術館の収蔵作品の充実量は地方の美術館の一般的推量を遥かに超えて充実している。松本竣介、萬鉄五郎、野見山暁治、等々の日本人から著名な西洋人画家達にいたるまで、当館開館時の大川栄二コレクション1,200点あまりが収蔵されているのだから驚きではある。

日本の洋画家たちの代表的な作品群が収蔵展示されていることに加えて、ピカソ、ブラック、ユトリロ、たち巨匠の作品に巡りあえた悦びに舞い上がることにもなった。例えばピカソの作品は「卓上」といったカテゴリーに仕切られた部屋ブースにて展示されていたのだが、巨匠の作品ということが一目で感じ取れるオーラに導かれており、思わず知らず凝視して立ち竦んでしまったというのが実態であった。

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