ブリジストン美術館の「ウィレム・デ・クーニング展」を訪れた

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アーシル・ゴーキーやジャクソン・ポロックらと共にアメリカの抽象表現主義を先導したウィレム・デ・クーニングの展覧会がブリジストン美術館にて開催されている。日本初公開作品27点を含む全35点の作品が一同にかいした企画展であり、この機会を逃したら一生出逢えない作品たちに逢うべきと、遅ればせながらおいらも訪れたのであった。

http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/

■ブリヂストン美術館
〒104-0031 東京都中央区京橋1丁目10番1号
月曜日休館
開館時間10:00〜18:00(毎週金曜日は20:00まで)

■ウィレム・デ・クーニング展
2014年10月8日(水)〜2015年1月12日(月)

先述したようにデ・クーニングが戦後のアメリカ美術界を先導した作家であることは確かなのだが、これまで彼の作品に直に接する機会は無かったと云って良い。画集やネットを介した其れらとは違い、ガツンと語りかけて来る作品群なのであった。

」「歌う女」「水の中の女」「青い眠の女」「茶色の髪の女」「風景の中の女」等々の作品たちがここ狭しと並ぶ。それら作品は、通常見かける女性像とはかなり異なり、もがれてバラバにされた女の部分らを、極めて乱暴にぶちまけられたようなイメージである。生涯を掛けてその「女」という代表的モチーフを追及し続けた稀有な作家がデ・クーニングなのだ。芸術家にとって「女」というテーマは、他に代えられぬ希少性、貴重性を持つテーマであり、女をテーマに生涯を捧げたデ・クーニングに天晴なのである。