ラーメンのデパート「宮城」で「ファンモン麺」を食する

八王子駅南口を降りて2~3分のところに、八王子出身のミュージシャン「ファンキーモンキーベイビーズ」御用達の「宮城」なるラーメン店がある。

看板には「ラーメンのデパート」というキャッチフレーズが踊っているが、基本は「八王子ラーメン」の店、即ち醤油ベースのスープに玉葱のみじん切りがトッピングされ、スープの表面には熱々の脂が浮いていて、麺は中細のストレート麺、という地元密着の店なのだ。

そんな地元店が、いつの間にやらファンモンの人気で火が付いて、近頃では全国からファンモンのファンが集う聖地と化している。

本日食したのは「ファンモン麺」。基本的八王子ラーメン「宮城ラーメン」をベースに、じっくり煮込んで味付けされた煮卵とナルト、そして濃緑の海草のようなものが載っている。この海草こそが、メンバーモン吉がお気に入りの岩海苔なのだ。ファンモンプロデュースによって生まれたのだ。つまり、「ファンモン麺」とは「ファンモンのファンモンによるファンモンのためのメニュー」だということになる。たしかに岩海苔は八王子ラーメンのスープに良く馴染んでいて美味しいのだから、ファンは口コミネットワークなどを経て、益々ファンモンの味に群がるのだろう。

ファンモンのメンバーたちはよくこの場所で取材を受け、ファンモン麺をアピールしていている。取材者も知らず知らずにファンモン麺をすすることになり、八王子の地元麺類の味を舌に記憶していくことになる。ファンモンは地元愛の心で八王子ラーメンの味わいを全国にアピールしようとしているのかもしれない。八王子の広報担当としては、立派な仕事振りである。

■ラーメンのデパート 宮城
八王子市子安町 4-26-6
電話 0426-45-3858

FUNKEY MONKEY BABYSのDJケミカルの位相はとてもユニークだ

昨日に続いてFUNKEY MONKEY BABYSの話題。時折しも昨日から「八王子祭り」が開催中であり、彼らがつくった「ぼくらの八王子」なる歌が、地元の少年少女たちに披露されている。今や彼らは松任谷由実、北島三郎に続く八王子の有名人の座を射止めたと云っても良い。町中挙げてのファンモンブームには些か驚かされるが、何しろ嫌味がない彼らを悪く非難しようとする地元民は見ることも出来ない。いずれ地元のヒーローとして「観光大使」以上の座を確保することになるのだろう。

ところでそんな「FUNKEY MONKEY BABYS」のメンバー「DJケミカル」はとてもユニークである。その役割、立場、あるいは吉本隆明さん流に云えばその「位相」こそは、大変にユニークであり天晴れなのだ。

まず目に付くのが、「DJケミカル」というニックネームに反してDJをしないということ。決してDJが出来ないわけではなくしないのだという。結構DJの腕前は確かなのだが夢中になると顔が怖くなるのでさせないようにしているなどと、まことしやかな噂まで流れているくらいなのである。

メンバーの後ろに居て彼が行なっていることといえば、変てこりんで下手糞な踊りである。風貌も猿とガキンチョを足して割ったようなものがある。だが決して居ても居なくても同じというものではない。下手糞な振る舞いをすることが観衆を引きつけ、視線を彼らに向かわせてしまう。他のメンバー(ファンキー加藤、モン吉)というのはいかにも普通で、しかも好青年で、ケチの付けようがないようなキャラクターであり、対照的な「変な」「キモい」キャラクターとの相乗効果を生んでいる。

FUNKY MONKEY BABYSが大好きな「THE Shalimar」の本格カレー

今年の甲子園高校野球の公式ソングとなったのが、FUNKY MONKEY BABYSの歌う「あとひとつ」である。メンバーの3人が八王子出身であり、八王子の観光大使を勤めていることでも有名となった。HIPHOPグループを名乗っているようだが、HIPHOPと云うよりは、今風の歌謡曲、応援歌と云ったほうがピンと来る。おいらは彼らの持ち歌にそんなに好きな曲は無いが、かといって嫌いでもない。若い世代が元気や勇気を感じ取れるような、嫌味の無い楽曲が受けているのも納得。

彼らがメジャーデビューする前から通っていて大好きだというのが、「THE Shalimar」というカレー店。インド人が調理も経営もする。味も本格派であることは間違いが無い。特に「ファンモン(FUNKY MONKEY BABYSの略称)」が大好きだというカレーメニューを一つにしたのが「ファンモンカレー」だ。チキンベースの本格カレールウに、茄子、オクラ、パプリカ、ブロッコリー等の夏野菜が載っている。まさに夏向けのカレーであり、マイルドな味わいが日本人にも違和感が無い。これにナン、ライス、サラダ、チャイが付いたセットで1,000円なり。

駅から少しばかり外れた場所にあるので、それほど賑わっているとは云えかねるが、味もナイスなこの店のメニューはお勧めである。

■THE Shalimar
八王子市寺町49-4山下ビル 1F
TEL 042-626-1341