瀬戸内寂聴さんの原作映画「夏の終り」を鑑賞

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瀬戸内寂聴さんが原作を著した映画「夏の終り」を鑑賞した。本日から全国ロードショー公開されている。先日は予告編を目にしていたのであり、待ちに待った映画鑑賞となっていた。

寂聴さんの初期の代表作である「夏の終り」は、自叙伝的内容が詰まっていて、尚且つ私小説的スタイルでぐいぐいと読者を引き込ませていく。この映画もそんな原作の持ち味を最大限に活かし得た、脚本、演出の巧みさが詰まっている。

さらには主役を演じる満島ひかりの存在感には圧倒されていた。女一人に男二人の三角関係、等と云ってしまえば残念さが付きまとう。年上作家を小林薫が、激しく一途な年下男を綾野剛がそれぞれに演じており役柄的にもはまっているが、満島ひかりにはそれ以上の存在感が満ちている。映画としての「夏の終り」の存在感は、満島ひかりさんにかかっているといっても過言ではない。

瀬戸内寂聴さんが記したコメントが印象的だ。

「作者としては生々しさに圧倒され肌に粟を生じて見た。」

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上野駅「ラーメン粋家」の食べおさめなのだ

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上野駅と云えばおいらが帰省するときや、関東・東北旅行に旅立つときには必ず立ち寄る旅立ちのステーションである。其処のラーメン屋としてよく利用していた「ラーメン粋家とと」が、8月いっぱいで閉店だということであり、驚いていたのだが、偶然ながらにそんな「粋家ラーメン」の食べおさめとなった訳である。

白菜の甘みと豚バラの旨みがぎっしりつまった特製スープ、というのが当ラーメンの特徴である。スープはあっさりとしていて白菜を主とした野菜の旨みがにじみ出ていて、胃袋にはとても優しいので、おいらも時々立ち寄って贔屓にしていた味なのである。

白菜たっぷりのラーメンはおいらは好きだったが、一般のラーメン好きには似合わなかったということなのであろうかと推察している。

当店が立つ上野駅中央改札口に近い十番台という場所もまた印象深いのである。かつて東北岩手出身の石川啄木がうたった名句によって顕現されるのが、上野駅中央改札口に近い十番台のホームであるが、そんな名句の上野のホームに在るラーメン店として記憶に明瞭でありこれからも記憶に残り続けていくことであろう。

■ラーメン粋家
東京都台東区上野7-1-1JR上野駅構内

豊作の今年の池袋「帆立屋」の帆立焼きで一献

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今年は帆立貝が豊作だという。捕れる量の多さに加えて身が大きくて甘みが強い。北海道沖の海ではプランクトンが豊富に生育しており、そんな豊富な餌を食べている帆立貝が丸々と太ってしまっているという訳なのだ。

そんなニュースに接して、池袋北口から少しの「帆立屋」に訪れていた。地元の呑兵衛に人気の居酒屋で、名店の名に恥じることなく、昼からオープンして賑わっている。

食した帆立焼きは想像した通りの大振りであり、焼き色が付いてこんがりとしたそのメニユーはとても食欲をそそるに充分であった。

貝柱はふっくらとして瑞々しくて、生身の帆立にひけをとらないくらいだ。肝もまた味わい深く、磯の味とでも云うべきである。

■帆立屋
東京都豊島区西池袋1-34-5

アナログの「CONTAX」フィルムカメラで撮影続行中なり

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先日からふと思い立って、昔のアナログカメラを取り出して撮影を始めている。アナログカロラというのはフィルムを使用するもので、現在主流のデジタルカメラを使い慣れてしまった人にとっては煩わしい工程を踏むことになる。さらにはフィルムには大別して、ネガとポジとの2種類あって、それぞれの写りの手触りというものを再確認しているところである。

これまで出版関連で数多の撮影に関わってきたおいらだが、撮影に用いられていたのはほとんどが日本光学こと「ニコン」の一眼レフカメラである。時代により「F3」「F4」「F5」と推移したが、出版マスコミ界で使用されるカメラは「ニコン」と決まっていたような情勢であった。対抗馬としては「キヤノン」があるが、レンズの精度やらボケ味やらその他諸々においてニコンには遅れをとっている。

さて実際に昨今のところおいらが使用しているアナログ写真の機材だが「CONTAX」カメラを用いている。コンパクトタイプの「CONTAX T vs」はこれまでおいらがデジタルをメインで使うようになる以前には、万能的カメラの1台として機能していた。

みどり企画ホームページを開設するにあたっての、高田渡さん、とろんさん、等々の取材や撮影に用いたのは、そのほとんどが「CONTAX T vs」であった。

だが今回はもう1つの1台である「CONTAX G1」に「Biogon 28mm」レンズを主的1台として使用することにしたのだ。

「CONTAX」は、ニコンレンズにひけをとらないばかりかそれ以上の味わいを表現する、カール・ツァイスのレンズが魅力である。世界最高のレンズでフィルム作品を撮影するという行為に、只今のめり込んでいるのだ。

武蔵小金井「大黒屋」の煮込みは毎日でも食べたい逸品

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武蔵小金井の名店「大黒屋」に立ち寄って一献。同店に立ち寄ってまずほとんど注文するのが「もつ煮込み」である。

居酒屋の定番メニューの筆頭格であるが、大黒屋の煮込みは他店と少々違い、優しい味わいがする。

モツの量はほどほど控えめに。そして、豆腐、コンニャク、ジャガイモが取り入れられている。特にジャガイモは、この煮込みに無くてはならない必須の食材と云えるくらいに存在感を示している。半分くらいは煮崩れて形をなさないジャガイモ崩れだが、そんなジャガイモ崩れの甘さが優しく舌を包み込んでくるようだ。まるで和のシチュー感覚なのである。和の居酒屋メニューとしては想定外のメニューと云わざるを得ないのかも知れない。

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そしてもう一つのおすすめが「あしたばのおひたし」だ。「あしたば」とは漢字で「明日葉」と書く。今日に摘んでも明日になれば葉をつける。それくらいに生命力に溢れた植物なのだ。大島などの伊豆諸島を主な生息地としている。伊豆諸島に旅したときにはこの「明日葉」を食べないという手は無い。というより、どの旅館、民宿を訪れても明日葉料理のオンパレードだそうだと聴く。東京で居酒屋メニューとして食べているくらいが、ほどほど結構なりということの様でもある。

■大黒屋
東京都小金井市本町5-17-20-101 1F

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月島に「魚仁」ありの個性的酒場を訪問したのだ

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東京の月島といえばもんじゃ焼きばかりが注目されているが、呑兵衛にとっての目的地は他にある。「魚仁(うおじん)」という海鮮三昧の酒場である。数多のもんじゃ焼き屋をスルーして訪れる価値は充分にある。

何しろ注文してから提供されている刺身の量が膨大だ。量の多さは度を越していると思われる。マグロやカツオが売り切れていたこともあり頼んだのはハマチであった。1人前500円。大きな皿にはてんこ盛り以上のボリュームで提供されている。こんな量を口に押し込めるかと、ふと不安がよぎっていた。

隣り向かいに座った客たちは一人客たちであった。そういう客らと会話を交わすうちに、此処で提供される鮮魚の多さと大雑把さと羽振りの良さとを感じ取っていた。地元の呑兵衛たちに支持されるべき条件を兼ね備えている。夕方過ぎの時刻に呑兵衛が集まってくることは必然ではあさっぱりとしたる。

多すぎるかと思われたハマチの刺身盛りは、じっくり時間を掛けて食したのだが、胃袋に負担などかけずに後味ではあった。肉類を食した後ではけっしてこうはいかないことは明らかであった。

■魚仁
東京都中央区月島3-12-5

イタリアンの王道にも匹敵するのが「イカのワタ炒め」なのだ

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イカのワタを使った料理としては「イカスミパスタ」ばかりが有名だ。イタリアン料理にとってのイカワタの重要さは日本人が考える想像以上ではある。だが怯むことはなくて、日本料理にもそれに匹敵する料理はあるのだ。「イカのワタ炒め」というメニューがそれである。

新鮮なイカを輪切りにした身を、イカ墨たっぷりのイカワタで炒めるというとてもシンプルなメニューである。今回の食したメニューでは、たっぷりのもやしと小葱が脇役として脇以上の味を添えている。

イタリアンの調味料とばかりに評価されているイカスミだが、日本のイカスミ料理もまんざらではない。特に炒め物と、蒸し物といったべーしっくな日本料理のメニューの中にもイカワタの王道料理が存在しているのである。

イタリアンの王道にも匹敵するのが「イカのワタ炒め」なのだ。

藤野可織さんの芥川賞受賞作「爪と目」を読んだ

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遅ればせながら、今年の第149回芥川賞受賞作品である「爪と目」を読んだ。作家の藤野可織さんは、京都出身で同志社大学で美学芸術学を専攻したといい、これまで幾つもの文学賞を受賞したという注目の作家である。彼女の可憐な風貌とあわせて興味をそそられていた。

冒頭の数行を読むだけで、同作品にはユニークな文学的企みが込められていることに気付かされる。「わたし」が「あなた」に対して二人称で語りかけるのだが、その「わたし」とは生まれて間もない幼少の私であり、「あなた」とは父親の愛人から同居することになる義理の母親である。あやゆい関係性のなかでの二人称というスタイルを採用したことが、この小説を際立たせて個性的なものに仕立てている。

一方で、最初の導入からミステリー仕立てで推移する物語が、最終的にはミステリーを捨て去ってしまったかの結末として収束されていくのだ。ミステリーとしての展開を期待して読み進めていた読者を軽く裏切る結末ではある。ミステリーマニアでは無いおいらにとっても些か拍子抜けする結末ではあった。特別な深読みをするのでなければ、この物語のストーリーを評価すべきポイントは見つけることはできない。それでも芥川賞を受賞した作品なのだから、選考委員の面々もいろいろと評価してのことであろうと推察する。

横尾忠則さんの「日本の作家222」展が、京橋の南天子ギャラリーにて開催

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如何わしい画壇等からは距離を置く、我が国の本物の巨匠こと横尾忠則さんの「日本の作家222」展が、京橋の南天子ギャラリーにて開催されている。

http://nantenshi.com/exhibitions/2013-yokoo130805.php

■「日本の作家222」

期間:2013年8月19日(月)~9月14日(土)
10:30am~6:30pm(日祭休廊)
場所:南天子ギャラリー
〒104-0031 東京都中央区京橋3-6-5
TEL: 03-3563-3511 FAX: 03-3535-5648

横尾忠則氏が描いた名だたる222人の物故作家の肖像画が、そう広くないギャラリー内に所狭しと展示されている。

レアリズムと横尾流個性的タッチとが渾然的に一体となったスタイルは、相変わらずに健在である。「時間ですよ」と云う往年のTV番組で初めて横尾忠則さんの作品を目にしてインパクトを受けたのが、つい最近の出来事であったかの如くに、新鮮でピュアな感動が蘇ってくる。

加えて円熟の境地を示すかの如くに肩の力が抜けたというのか、肩肘張らないというのか、間の抜き方というのか、或いは横尾流の融通無碍的筆致とでもいうのであろうか、そんなタッチがとても感動を誘ってしまったのである。

妙にポップ調の原色が似合う吉本隆明さんや、よく見る安部公房さんの独特のグレー的色彩に着色された肖像画に接したときに、先ずは新しい作家を照らすビジョンが写り照っていたのであり、妙に似合っていた。そしてさらには既成的な作家のイメージを革めるビジョンを提示させていたとでも云うべきなのであろう。作家に対するビジョンを累乗化させる試みでもあると云えるのだ。

美術展と連動して同名の作品集「日本の作家222」が、日本経済出版社から出版されるという。見本書なのか、会場で同作品集を手にとってペラポラとベージを捲っていたのだった。オリジナル作品に接した後だったからか、ページ構成やレイアウトが些か厳か過ぎるのに対しての違和感を感じていた。受け取り方は夫々なので、厳かな美術書を批判している訳ではない。高価であるが興味ある方は購入されたし。

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甲子園野球で「前橋育英」の初優勝には驚いた

甲子園野球では「前橋育英」が初出場で優勝したというニュースが駆け巡っているのであり、驚きの気持ちで一杯である。

http://www.yomiuri.co.jp/sports/hsb/2013/news/20130822-OYT1T00574.htm

前橋育英高校といえばおいらの母校ではないが、我が出身地こと群馬県前橋市内に存在する高校なのであり、興奮と驚きや些かの興奮と共にニュース映像に接していた。帰省するたびに「前橋育英」が甲子園出場したのぼりやポスターで満ちてはいたがまさかの優勝である。初出場でありながら初優勝というケースは22年ぶりなのだといい、ニュース性は高いとみえる。

何度かニュース映像を視聴してみたところ、2年生エース高橋光成投手の卓越した投球術や野手たちの守備力に依るところが大きいようだ。だがそれだけで甲子園優勝などという栄誉に浴することは不可能であり、私立高校ならではのスカウトその他の活動があった。

「群馬のダルビッシュ」とも称される高橋光成投手は群馬県北部の利根郡の出身であり、普通であれば田舎の公立高校に進学したであろうところを県都の私立校に通うこととなっていた。まだ高校生だというのにネット界隈では高橋光成投手のプライバシーに注目が高まっている。これまた驚きの事象と云えよう。