実家の庭にはイチジクの実がなっていた

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夏のあいだは実家へ泊まることが多くなっていたが、父が去年植えたという庭のイチジクの木には、青いイチジクの実が付いていたのだった。まだまだ青くて硬くて食べられないが、もう少しすると食べごろになろうかというくらいに、期待を持たせる。数週間後には実家の家族で味わおうと決めていたではありました。

上州前橋の「富士見温泉」を初訪問

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かねてから気になっていた上州前橋の「富士見温泉」を初訪問したのだった。富士山が見えるという旧富士見村にある温泉施設だということであり、秘境の語感がしていたが、実際は群馬の霊峰赤城山の麓に位置し、なだらかな傾斜に前橋市内が一望される場所に在った。

駅から発車のバスに乗車して20~30分あまりで目的地に到着。当施設は道の駅も併設され、丁度休日だったことも相まって想像以上の混雑に巻き込まれてしまった。最初に入った内湯は湯度が高くて、追い立てられるように露天湯へと移動した。此処は湯温も程良くぬるくてゆっくりと温まることが出来たのだった。源泉掛け流しを謳う温泉施設は群馬では多々有り、此処もまたそんな施設の一つなのでは在る。

ひと浴した後に食事処で、上州赤城豚のかつ丼を喰らった。厚くカットされた豚カツの味わいは格別で、上州赤城豚の良さを何度目かで実感していたのだった。

■富士見温泉
〒371-0105 群馬県前橋市富士見町石井1569−1

http://www.michi-fujimi.com/

とても懐かしい中華の「五目そば」

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昼時に上州前橋の街なかを散策していると「来々軒支店」に遭遇。「支店」「創業昭和六年」などという看板が目について、歴史ある故郷の中華料理店の名残を感じ取りつつ、自然と店内へと足が向いていた。支店という割には新しい店構えであり、お店の人たちの対応も現代風なのであり、そんなギャップもまた興趣を注いだという訳なのである。

看板のメニューを眺めておいらが注文したのは「五目そば」である。もちろん中華料理店なので「五目中華そば」と記すのが良いのかとも思案したが、元々昭和六年くらいの昔の人々の感覚で云えば、「五目そば」と「五目中華そば」との差異は気にならないくらいの微々たるものであったと推察され、妙に「五目そば」というネーミングに納得だったのでありました。

そしておいらが口にした其の中華の「五目そば」とは、日本蕎麦の其れとはもちろん異なり、叉焼、海苔、インゲン、ナルト、玉子焼き、そしてハム、等々と、五目を超えるかの具材が丁寧に盛られた中華風麺なのである。懐かしさに痺れて麺やスープを啜っていると、故郷で育った頃の情景が目蓋に襲ってくるような錯覚に襲われていたのである。五目が溶け合った滋味豊かな塩味ベースのスープを啜っていたら、とても懐かしい中華の「五目そば」に、心豊かにされていたのだった。とても満足のランチなのであった。

■来々軒支店
群馬県前橋市住吉町2-12-7

カレーコロッケは洋食ながら和食の味わいがした

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地元の居酒屋でカレーコロッケをつまみに一献。そもそもコロッケとは洋食でありながら日本の大衆食の代表でもある。主にジャガイモを原料としているが、ひき肉、カボチャ、クリームソース等々を原料としたものもある。それにも増して意外な材料の「カレー」を原料にしたのが「カレーコロッケ」。カレー味のジャガイモコロッケではなくて、カレーが丸ごと具の原料として用いられている。有りそうでなかったという逸品のメニューが「カレーコロッケ」なのである。箸で衣を突つくととろりとしたカレーがしみ出して行きピリリとした馴染みの辛さがのどを突つく。此の具材はインドカレーや洋食カレーではなくとろみの備わった日本風カレーでなくてはならないのである。馴染みの居酒屋のランチメニューとして出していたカレーの残りを使ってコロッケにしてみたのが、此の新メニュー誕生のきっかけだと聞いた。まさに揚物界のニューウエーヴの味わいなのである。

トマトとジャコは好相性なのだ

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夏野菜の代表であるトマトは残暑のときを冷ましてくれるという食材でもある。そんな折に地元居酒屋にて「トマトとジャコの冷奴」で一献したのだった。冷奴メニューの一ジャンルであり、トマトとジャコを炒め中華風の味付けでアレンジして調理している。主としてイワシの稚魚を乾燥されて出荷される「ジャコ」とトマトは意外だが相性が良いのだ。少量のサラダ油で丁寧に炒めて、それを冷やした豆腐に掛ければ「トマトとジャコの冷奴」の出来上がり。写真は最初においらが食した居酒屋のメニューだが、家でもよくよくついついと作ってしまう、酒の肴の定番料理の一品なのだ。

前橋「大川屋」の「梅おろしそば」に舌堤

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故郷前橋で暑い夏が続いていたころにおいらが通っていたのが、「大川屋」という蕎麦屋だった。昼食時によく訪れて、さっぱりおろしそばをかっこんで腹を満たしていた。数種類ある同店のおろし蕎麦の中でもおいらの好みは、真ん中に梅干しがのっかった「梅おろしそば」なのだった。上州前橋の故郷の定番メニューとして登録している逸品なのではある。

■大川屋本店
群馬県前橋市千代田町3-6-11

小金井もつ焼きの「百薬の長」にて一献

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病院に入院していた父が退院をして、ようやくおいらの生活も一段落がついたと思しき昨今なのではある。帰京する途中にて、小金井にて途中下車して「百薬の長」にて一献傾けていたのだった。

串焼き居酒屋にて「チレ(脾臓)」の串焼きを食したのだった。武蔵小金井の行きつけの「百薬の長」にて一献傾けつつ、「チレ(脾臓)」の串焼きなどを頬張って、貧血対策を行っていたという訳なのである。世にある串焼き屋でもなかなか「チレ(脾臓)」にはお目にかからない。食感は柔らかく鮮度が悪いと独特の臭みが出やすい部位である。レバーにも似て、鉄分もその他の栄養素も豊富であり、血分が溢れている。猛暑の季節の夏バテ解消にはもってこいのメニューではある。店内に貼られた効用書き的案内文によれば「血液増進 栄養保存効果的」とある。まさしく今のおいらの症状改善にぴたりの効能を示しているのだ。炭火で焼かれているのに関わらず、出されたチレの串焼きには赤い血飛沫ともいうべき生々しい鮮血が目に入ってきた。これは身体に良いだろうと、おいらは迷うことなく口に運んでいたのだった。生々しい血の味は苦かったがそれほどに嫌味も無く口にすることができたのだった。レバーでは物足りないと感じた時には「チレ」にありついてみたいと思うのであった。

■もつ焼き百薬の長
東京都小金井市本町5丁目12-15
042-383-6640

夏にも美味しい「ほうれん草のベーコン炒め」

horenso001先日は久しぶりに栄養価満点の「ほうれん草のベーコン炒め」を食したのだった。とても美味なりである。

其のほうれん草の風貌には皺が深くに刻まれていており、見るからに分厚い雪に押し潰された凍えた畑の風景を容易に想像させている。上に伸びようとしても巨きな圧力に阻まれて伸びることが出来ないで、根を張るように伸びている、それはまるでぐれた少年少女のようにひめたる生命力の存在を感じ取らせるのに充分な姿かたちなのである。

そもそもほうれん草の濃緑の葉はと云えば、いっそう鮮やかさを増し瑞々しい。その生命力に見とれていた。味はすこぶる濃く、そしてすこぶる苦かった。それだけ味わいも恵みも共に、凝縮されているということなのであろう。

こんにゃくの味噌おでんに舌鼓

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こんにゃくの味噌おでんを食した。上州群馬県の名物の蒟蒻(こんにゃく)である。こんにゃくいもから加工されるこんにゃくは、群馬県内で90%近くが栽培されていて、そのほとんどが下仁田を中心とする群馬県西部の農地に集中されている。上州人のおいらは幼少の頃からこんにゃくに親しんできた。味噌汁の具として、おでんの具として、あるいは刺身の具として、その食材は県民のお腹を満たしていたということがいえる。だがしかし、こんにゃくという食材はダイエット食材として利用されることがほとんどであり、おいらは高校卒業後の上京してからその事実を知ったという経緯があった。おいらが好きなこんにゃくの顔は灰色をしている。いわばロマンスグレーとでも云いうるような灰色をベースに、アクセントとしての黒ゴマの足跡を残しているというのが特徴である。そして独特の加工手順を踏むことからも、灰汁を含んだ味わいもまたこんにゃくを味わう上で欠かせないのだ。最近は東京都内で「刺身こんにゃく」なるメニューに出会うことが多くなっており、そのほとんどでがっかりと落胆させられる。その色形から、綺麗事の見え透いた味わいに至るまで、どれもが本来の日本産こんにゃくの条件を満たしてはいないと思われるのだ。先日に地元で食した「蒟蒻の味噌おでん」はそんなマイナスなイメージを払拭するに充分な味わいだったのである。厚切りにされたこんにゃくの上に、甘辛く煮込まれたおでんの味噌がかけられているという素朴な料理なのだが、その素朴さが却ってこんにゃく料理の王道を歩んでいるということを実感させていた。上州産の蒟蒻(こんにゃく)は刺身より味噌おでんで味わうべしなのである。

「なめこ盛岡冷麺」は猛暑の今夏に欠かせない

namekoremen01このところのおいらの朝食は、盛岡冷麺を食することが多くなった。盛岡冷麺が家庭で作れるものがスーパーにも置かれていて、それらが常備食の一つともなっている。

冷麺にはお馴染みの中華冷麺や韓国朝鮮冷麺や、更に云えば盛り蕎麦、盛り饂飩、等々もあるのだが、このところのおいらの好みは盛岡冷麺のキムチ乗せである。猛暑の昨今にはこのもちもち太麺冷麺が最も好んでいるところである。

薬味に添えるのが葱や茗荷であるが、特になめこをトッピングしてみたものは、なめこのツルリ感と冷たい盛岡冷麺のモチモチ感とがほどよく調和されていて美味だったのであり、近頃の朝食はと云えば此の「なめこ盛岡冷麺」ばかり口にしているといったところなのでありました。