上州産の蒟蒻(こんにゃく)は刺身より味噌おでんで味わうべし

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上州群馬県の名物のひとつに蒟蒻(こんにゃく)がある。こんにゃくいもから加工されるこんにゃくは、群馬県内で90%近くが栽培されていて、そのほとんどが下仁田を中心とする群馬県西部の農地に集中されている。

上州人のおいらは幼少の頃からこんにゃくに親しんできた。味噌汁の具として、おでんの具として、あるいは刺身の具として、その食材は県民のお腹を満たしていたということがいえる。

だがしかし、こんにゃくという食材はダイエット食材として利用されることがほとんどであり、おいらは高校卒業後の上京してからその事実を知ったという経緯があった。

おいらが好きなこんにゃくの顔は灰色をしている。いわばロマンスグレーとでも云いうるような灰色をベースに、アクセントとしての黒ゴマの足跡を残しているというのが特徴である。

そして独特の加工手順を踏むことからも、灰汁を含んだ味わいもまたこんにゃくを味わう上で欠かせないのだ。

最近は東京都内で「刺身こんにゃく」なるメニューに出会うことが多くなっており、そのほとんどでがっかりと落胆させられる。その色形から、綺麗事の見え透いた味わいに至るまで、どれもが本来の日本産こんにゃくの条件を満たしてはいないと思われるのだ。

先日に地元で食した「蒟蒻の味噌おでん」はそんなマイナスなイメージを払拭するに充分な味わいだったのである。厚切りにされたこんにゃくの上に、甘辛く煮込まれたおでんの味噌がかけられているという素朴な料理なのだが、その素朴さが却ってこんにゃく料理の王道を歩んでいるということを実感させていた。

上州産の蒟蒻(こんにゃく)は刺身より味噌おでんで味わうべしなのである。

九州宮崎地鶏の「赤鶏」のタタキを食した

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宮崎産地鶏の「赤鶏」のタタキを食したのだった。宮崎県を始め九州が特産の地鶏として全国区的となったブランド地鶏が「赤鶏」である。

関係ホームページ等では宮崎県霧島山麓で天然水を飲んで健やかに育った地鶏だと喧伝されている。見た目が赤いのに加えて肉質は柔らかく味はコクがあり、身がしまっている、等々の評価が定着している。

注文した「赤鶏」は見た目も鮮やかであり、そのタタキの身はモモとムネの二種類が提供されていた。コクのあるもも肉とあわせてあっさりとタンパク質豊富なムネ肉とを一度に食することとなっていた。やはりモモ肉のほうが食べ応えがあり、満足感を感じさせていたが、ムネ肉を使った料理としては逸品の味わいだった。

「生誕100年記念 ヘンリー・ミラー絵画展」の図録をゲット

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ふと立ち寄った古書店にて「生誕100年記念 ヘンリー・ミラー絵画展」という図録画集を発見したので、購入していたのだった。

中を開けて読んでみると、文豪ヘンリー・ミラーは30歳代から始めた水彩画において天賦の才能を発揮していた。彼はその後の生涯を通じて数千点もの絵を描いているがそれらも自由の精神にて満ち溢れているということが強調されている。

そしてページを括ってみたところ、最近ではよく云われる「ヘタウマ」的な作品がほとんどであった。とてもシンプルな線と色とで縦横無尽に筆を走らせている。水彩の色は濁りなく鮮やかであり、隣り合う色彩との相性が絶妙ではある。決して具象的には描いていない作品群の中には、とても鮮やかな色を駆使して、深い人生観を表現したものがあったと受け取っていたのだ。

其れはまた、ヘンリー・ミラーの作品を、これからもっと読んでいきたいと感じていた体験でもあった。

夏には旨い、吉祥寺もつ焼き屋の「豚冷製盛り」で一献

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実家から帰京するおり、吉祥寺の街を散策。馴染みの風景を目にした後に、南口駅近くの「四文屋」というもつ焼き居酒屋へ立ち寄った。

写真は「豚冷製盛り(3種)」というメニューで注文したものである。カシラ、ハツ、タンの3種類。それぞれに湯引きして冷やして提供されている。

一見したところ、串焼きとしてよく食べている「カシラ」がとても脂身にまみれているという外見に驚いていた。視覚的には、白く見えるところが脂身だとすればカシラという部位は脂身にまみれているというふうに見えていたのだった。

恐る恐るの体にて豚カシラの冷製を口に運ぶ。危険信号的に感じた程の脂身ではなく、あっさりと口に入って程よい脂身の旨味を感じさせていた。そして、ハツ、タン、というモツの冷製は表目には、上手くできたカツオのタタキのように、外がこんがりで中がレアという、美味いもの風の表情をたたえていたのだった。

■四文屋 吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-5
0422-76-3877

直木賞受賞作、桜木紫乃さんの「ホテルローヤル」に読み耽っていた

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ご存知、本年149回直木賞を受賞した短編作品集である。直木賞発表の翌日に書店で探したがすでにどの書店でも売切れていた。先日はようやく増版されたのを目にして購入していたのだ。

すでに様々なマスコミ報道で喧伝されているように、この直木賞受賞の作品集は「ホテルローヤル」というラブホテルを舞台にして展開されている。大衆文学賞こと直木賞受賞ということで、エログロ系な物語を期待して購入する読者も少なくないようだが、そんな期待は木っ端微塵に砕き去られており、それぞれに作家の人生体験をもとに練りこまれた掌的小説といった印象なのである。

書き下ろしを含む7編の短編小説集の「ホテルローヤル」は、云わば反時系列的に順序立てられている。つまりは最初の掌編が時系列的には最も新しいのであり、最後の掌編「ギフト」が最も古いときの、「ホテルローヤル」オープンにまつわるエピソードを描いている。

世の不条理に流されつつも自らの生き場所を求める人々が、何組も登場しており、それぞれに人生の機微を表せつつ、なお先の希望を抱き続けているさまが、読後感を爽やかにさせている。報道によれば作家の桜木紫乃さんの元職業が、ラブホテルの経営だったということであり、作家自らの長く蓄積された思いの数々が凝縮されている。

国立美術館の「アンドレアス・グルスキー展」へと足を運んだ

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六本木の国立美術館で開催している「アンドレアス・グルスキー展」という一風変わった展覧会へ足を運んだ。

■アンドレアス・グルスキー展

http://gursky.jp/

会場 国立新美術館 企画展示室1E 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2

主催 国立新美術館、読売新聞社、TBS、TOKYO FM

会期 2013年7月3日(水)~9月16日(月・祝)毎週火曜日休館

開館時間 10:00~18:00 金曜日は20:00まで 入場は閉館の30分前まで。

料金 当日 1,500円(一般)、 1,200円(大学生)、 800円(高校生) 前売/団体1,300円(一般)、 1,000円(大学生)、 600円(高校生)

写真作家のアンドレアス・グルスキーは、1955年に旧東ドイツのライプツィヒで生まれ、幼少期に西ドイツに移住。1977年から1980年まで、エッセンのフォルクヴァング芸術大学でオットー・シュタイナートやミヒャエル・シュミットらの指導のもとヴィジュアル・コミュニケーションを専攻し、その後、1980年から1987年まで、デュッセルドルフ芸術アカデミーで写真界の巨匠ベルント・ベッヒャーに師事したとされている。2001年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で大規模な個展を開催し、一躍世界にその名が知られることになった。

今回の展覧会は我が国日本においては初めての個展ということだが、東京都内というより我が国を代表する美術館の広いスペースを使っての大々的な展覧会であり、あまりこうした展示会には接した記憶がない。いわば一風変わった展示会というもの見たさに、興味半分で足を運んでいたのが実際である。

「写真」という一ジャンルの作品でありながら、「アート」だと主張しているらしいのだが、写真が写真のジャンルを超えてそれ以上のものにはなりえないのである。いささか無謀なる主張ではある。

というわけであり、作品展を見回ってみたのだが、おいらは写真展としては邪道だという思いを強くしていた。デジタル処理やらというオリジナリティを侵害するようなものを公然と主張している。こんなことは写真界にはかつてなかったことではある。「写真」というメディアが存在する基盤もを否定するかのような主張には、はなはだ倦厭の情がたぎりたっていたというべきであろう。

写真というものは写真であり、デジタル処理を施して「アート」になるなどということはありえないのである。こんな物事の基本的な真実をないがしろにするような展覧会にはガッカリ至極なのではあった。

獰猛な顔を思いつつ「鱧の梅肉添え」を食する

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夏は始まったばかりだが毎日が暑苦しい季節ではあり、特にここ数日は戻り梅雨などとも云われるムシムシとした気候に打ちのめされる。そんな折、関東地方では未だ珍しい鱧(はも)の料理に出食わしたので早速味わってみたのである。

注文した「鱧の梅肉添え」というメニューは、湯引きした鱧の身を丁寧に骨切りをして、梅肉を添えて出されていた。関西地方の鱧料理の中では定番中の一品である。

そもそも鱧の湯引きと云うのは、関西地方ではポピュラーだが、関東地域に於いてはとても特殊なメニューとなっている。新鮮な鱧の身を湯引きする前にとても繊細な骨切りという調理工程を必要とするのだ。この骨切りを上手に出来る調理人は関東地域にはあまり多くはないのだろう。だからこそ本日の鱧の湯引き料理には何時になく満足感を味わっていたのだった。

そもそも鱧という魚類は全長1mくらい、もっと巨きいものでは2m以上はあるといい、ウナギ目・ハモ科に分類される魚の一種だという。鰻ほど脂は乗っていないので、その栄養素については軽視されているが、実はこれがとても生命力溢れる魚の一種なのである。鱧のいわば獰猛な顔はその顎と歯の発達した形相において特徴的である。同じ魚類の中では獰猛且つ個性的な種類として特筆できるのであり、その生命力から得られる食材としてのパワーについては注目に値するものなのである。

22種の野草穀物等、健康成分をブレンドした「黒健茶」

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22種の野草穀物等、健康成分をブレンドした「黒健茶」を飲んでいる。その原材料は、大麦、ハブ、とうきび、大豆、はと麦、黒豆、クコの実、熊笹、どくだみ、はま茶、柿の葉、びわの葉、スギナ、ナバナ、甘草、グァバ、クコの葉、アロエ、桑の葉、あまちゃづる、おおばこ、シモン、といった22種。それぞれが健康茶として単独でも商品化されているものだ。あたかもそれらを網羅した健康素材茶のショールーム的アレンジによる商品なのである。

おいらが実際に数週間飲み続けた印象としては、どくだみの味覚がしみるどくだみが主体の健康茶であり、柿の葉、桑の葉、等のダイエット志向のアレンジ商品であるということで、おいらも些かながら身体が軽くなった気分なのである。夏はこれを冷まして飲むのだが、薬草の味わいが結構いけるのである。

■黑健茶
http://www.kuronoya.jp/products/detail.php?product_id=69

「茄子の揚げ出し」は夏日には無くてならないメニューだ

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近頃は「茄子の揚げ出し」の料理をよく摂っている。暑い夏日にはトマトのメニューは必須であるが、その中でも揚げ出しを少し冷まして提供されたものはまさに、夏には必須レシピの代表格であると云ってよい。

88歳で今年には89歳になる父は、自宅庭を活用した家庭菜園で茄子を育て、育って食用になった茄子のほぼ全てを焼き茄子にして愛食しているのであり、たしかにこれは此れで美味しいのだが、揚げ茄子にしたらもっと美味しくかつ健康的でもあると思ってアドバイスしたいのだが、なかなかそのチャンスが訪れては来ないのではある。

茄子と揚げ油の親和性はとても高く、一面では脂分の摂りすぎと云ったデメリット的要素があるが、それでも此のメニューは欠かすことが出来ない。

例えば、冷やしうどんや冷やしそば、冷やし中華そばの具材として、揚げ茄子を添えれば確かな逸品に早変わりである。食欲不振に陥りがちな夏こそ、茄子の揚げ料理に注目すべきなのである。

夏にも美味しい「冷やしおでん」の注目はトマト也

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おでんは冬の食べ物だと思っていたのは昔の話ではあり、近頃平成の時代にあっては、おでんを冷やした「冷やしおでん」なるメニューが暑い夏にも幅を利かせているのである。

薩摩揚げ、蒲鉾、大根、蒟蒻といったおでんの定番的なおでん種に加えて、夏野菜のトマトが目に付くのである。冬の季節のおでん種としても市民権を得つつあるのがトマトなのだが、夏に冷やしたトマトを食べるほうが冬に食べるよりも美味いのは間違いない。

云わば当たり前の常識なのではあり、冷やしおでんにトマトは必須の食材と云う地位を得ているのである。夏にも美味しい「冷やしおでん」の注目はトマト也、ということなのである。

ちなみに冷やしおでんの具材としてあったのは、南瓜やシメジ茸などである。夏の食材ではないが冷たいおでんにはよく合っている。