剥いて楽しく頬張って嬉しい「きぬかつぎ」

冬に美味しい里芋を、皮付きのまま蒸し上げて出される居酒屋メニューである。「きぬかづき」と云うメニューを見たこともあるが、どうやらどちらかが誤謬のようなのだが、我国には2つの説が飛び交っておる状況にあり、果たしてどちらが誤謬なのかは今のところ判然としていない。

あまり大きくならない小芋を調理するのが一般的であり、指で里芋の皮をなでるだけでつるんと剥ける。これが楽しい。

そして白身を露にした里芋の身を口に頬張れば得も云えぬとろんとした味わいに酔いしれるのだ。これが食せる季節はそう長くはないのであり、今度は自宅の料理にてチャレンジしてみたいと思ったのであった。

「共喰い」が売り切れで、仕方なく田中慎弥氏の「切れた鎖」を読んだのだ

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1月27日には芥川賞作家の受賞作、田中慎弥氏の「共喰い」が発行されていたのだが、おいらはそんなことも知らずその日に赴いた書店にて「切れた鎖」を買って帰った。書店には「売り切れ」の貼り紙も無く、何時発売されるのかも知らなかったので、田中慎弥ブースに陳列していた中から「切れた鎖」を選んでいたに他ならなく、出版社や書店の思惑とは無関係な場所にておいらの読書体験が進行していたと云うことのみではある。

さてそんな経緯から「切れた鎖」を読了したのだったが、これが結構、稀有な読書体験を齎してくれたのだった。表題作の「切れた鎖」は、或る名家の三代にわたる妻による確執がテーマとなっており、刺身のつまのようにて、夫なり彼氏なりの男性が登場している。それに加えて傍流のシチュエーションとしての在日人による教会との確執が描かれていく。小説のテーマは混在しており、どれがメインの其れかは人夫々の判断に委ねられている。純文学に相応しい構成であると云えるのかも知れない。ただし、物語は時系列に則って進んでいくわけではないので、時々留まっては物語の筋道の整理をする必要などが生じてくる。これもまた物語の読書体験としては稀有なものであった。

巻末の「解説」にて、安藤礼二氏は書いている。

―――(引用開始)―――

田中慎弥は、コミュニケーションの即時性と即効性が求められる現代において、きわめて特異な地位を占めつつある作家である。わかりやすい伝達性や物語性とは縁を切ってしまい、自身の無意識から発してくる原型的なイメージの群れを、その強度のまま、表現として定着させようとしている。そこで問われるのは、無意識の破壊的なイメージ、すなわち妄想の主体となる、閉じられた「私」の問題であり、そのような「私」を可能とした家族の問題――特に、いったんは時間の外に失われながら、ついに亡霊のように回帰してきては「私」を脅かす「父」の問題――である。

―――(以下略)―――

バナナの朝食を摂ったのだ

朝食にバナナとヨーグルトを食した。最近はダイエット志向も手伝って、このパターンの朝食が増えている。たしか数あるダイエット法の中には「バナナダイエット」があったはずだとググってみたところ、あるわるはの大盛況だ。特に朝食にバナナという「朝バナナダイエット」に注目が集まっている。

バナナは胃に優しいとかカリウム豊富だとか、そんな当然のことが、「公式サイト」やらに書かれている。おいらは決して、そんなものを見てバナナ朝食を始めたのではないぞっ。

こんな薄っぺらなブームに乗せられたらせっかくのバナナが台無しだね。今度はバナナともう少しバランスを考えた朝食をとることにしようと考えている次第である。

橋下徹の「大阪都構想」の思い上がり

本日未明の「朝まで生TV」にて、橋下徹を囲んでの「大阪都構想」に関する云々の議論がなされていたのだが、けだし厚かましくも思い上がりによる橋下徹の議論展開に対してはとても胸糞悪き思いを充満させてしまったのであり、稀にみるほどのTV番組の如何わしさを露呈させるものであったと云わねばならない。

メインコメンテータの橋下に配慮して生番組の撮影は大阪にてなされていた。それは敵陣に乗り込んで行なった撮影とは云い難く、敵陣に塩を送ってなおかつもTV局自らの防衛力の放棄を示した行為にも異ならなかったのである。司会者田原の表面上は威勢の良い司会っぷりとは裏腹に、番組構成上の様々な汚点が垣間見える、悪しき典型の番組と成り下がってしまっていたのであった。

美味い「ワカサギのフライ」にありつくと故郷が恋しくなる

定食屋で「ワカサギのフライ」を食べる機会に遭遇した。これがまた、ワカサギの苦味やエグミを取り込んでいてなかなかの味わい。フライとして調理されるべき食材であると、新たな認識を得たものでもある。

つまりは少々くどくなるが、キスなどの淡白小魚などとは異なり、ワカサギは淡水魚特有のエグミ、苦味、アクの強さを有しており、これが天ぷらにすると少々物足りない料理となってしまう。フライが上等なのである。洋食よりも和食を好むおいらだが、ワカサギ関係においては洋食系フライ料理に軍配を挙げてしまうのだ。これもまた仕方がない浮世の道理と云うものか。

野性味溢れるワカサギフライをがぶりと噛めば、口中に至福のエグミがまんいつしてくる。フライを食べた後で卵とじにしてどんぶりにかければ、これまた至福の「ワカサギ丼」の出来上がりである。上州榛名湖の氷上で釣ったワカサギを丼にして食べたときの感動は、感動の食材との邂逅であり、ずっと忘れることはない。美味い「ワカサギのフライ」にありつくと故郷が恋しくなる由縁である。

健康相談にて妙齢の女医嬢から「あと3kg体重を落としましょう」とアドバイスされた

先日の健康診断にて血を抜かれた検査の結果が悪かったので、「健康相談」の招集通知が送られて来ており、気も漫ろに相談会場へと向かっていたた。ドアをコンコンとノックして入った部屋には、ただっ広い中で妙齢の女医さんが一人、おいらを待ち構えていたのだった。挨拶もそこそこに、妙齢女医さんが生活習慣が健康に大切であることを得々と講釈し始めていた。こういうときに「判っているさ!」という素振りを見せては失礼に当たるのであり、おいらはただ女医さんの話に頷いて、講釈を聴く羽目になっていたのであった。

十数年前に受けた人間ドックのときからの持病でもある「高尿酸血症」に加えてさらにマイナス点が加味されていたおいらの身体ではあるが、疲れやすくなったことを除けば別段に生活に支障を来すものでもないのではある。だから初めは素っ気なく受け答えをしていたのではあったが、然しながら折角の健康相談というチャンスを無為に過ごすのも勿体ないなと感じたおいらは、妙齢の女医嬢にこんな質問をぶつけてみることにした。

「おいらの身体は毎晩の晩酌によるアルコールが原因で弱ってしまっているのですが、アルコールを断つ良い方法はありますか?」

かつて身内にも断酒会に通っていた人間がいるので、半分くらいは本気の質問てあったのだが、女医嬢はほとんど表情を変えることなく、

「お酒の買い置きは止めましょう。それから、1日2杯までにしましょう…」

等々と、とても熱心にアドバイスしてくれていた。自己申告によるおいらの1日の酒量は「3杯程度」だったが、実は4~5杯は行ってしまうこと屢々なりなのであり、自己申告とのギャップも大きかったが、女医嬢の冷静な受け答えとおいらの願望とのギヤップもまた大きかったと云えよう。「1日2杯に出来たら初めからしとるわ~!」てな関西弁が出ても可笑しくないシチュエーションだったのである。

それにしても「生活習慣病」の改善策というものは、これこそ本人の自己責任によるものであり、「お酒は2杯にしなさいね」と云われながらもついつい3杯、4杯とグラスを継ぐおいらが悪いのは当然ではある。心して掛からねばならないと重々と反省の今宵なり。

妙齢女医嬢はその後もアドバイスを続けてくれて、「あと3kg、体重を落としましょう。そうすれば数値も改善すると思いますよ」と勧めてくれていたのだ。「たかが3kg、されど3kg」なのかもしれないと、女医嬢のアドバイスに従ってみることにした。1日30分程度の散歩」や、「午後8時前の夕食」やら「お酒を1本控えること」やらで、3ヶ月の間に3kg落とすことが出来るというのだ。どれもがおいらにとっては至難の業ではあるが、3kgマイナスに向かってチャレンジすることにした。今日のまとめではある。

小ぶりで身が淡白なのが天ぷらにうってつけの「キス天ぷら」を食す

スズキ科の魚のキスと云えば、もっぱら日本では天ぷらにて食されている。小ぶりな種類が多い為かは知らぬが、キスといえば天ぷら以外の料理はほとんどマイナーなものとして留まっている。

サカナ科の愛称として、おいらも「カツオ」と称されており、かつての友人達には「マグロ」「トロ」等の仲間が居たのであり、当時おいらたちに仲間入りしたいという女性に「キス」さんが居たのである。小ぶりで淡白で色白で知的であり、多分キスがしたくなるような、魅力的な女性だったと記憶している。そんな彼女の調理法に天ぷらしかないことには、些かの違和感を禁じ得ないのだ。

焼いたり煮たりしては、このキスと云う魚の持ち味が殺がれてしまうのであり、刺身にするのには少々身の押し出しが足らない。創作料理用の食材にもピンと来るものが無い。

或は冬の湖面の下に生息する「ワカサギ」に似ているかも知れないが、ワカサギが主にフライにして食されるのに対してキスは専ら天ぷら専用ではある。骨も細くして繊細なことこの上なき食材であるが故の天命であったと云うことなのか…。

JR東日本の企画で立ち飲み店「缶’s Bar」がオープン

秋葉原駅周辺を歩いていたところ、あるビルの1階ホールに蝟集する人々の姿が目に飛び込んできた。ほとんどは黒か紺色スーツを身にまとったサラリーマンたちであり、彼らに混ざってOL、おたく青年たちがまばらに入り込んでいる。近づいてみたところ、「缶’s Bar」という立ち飲み店であった。

入り口周辺には大量に並べられた缶詰めの棚がそびえている。それを眺めながら入った客は、各々好きな缶詰を手にとってカウンターへと進み、これまた好きな酒とともにの注文を行なう。缶切りがさりげなく置かれており、会計を済ませた缶詰は客が自ら缶を開けていく。そんなセルフサービススタイルが自然にマッチしている。立ち飲み店の新しい姿と云えよう。

棚に並べている缶詰は、鮭、ツナ、オイルサーモン、コンビーフ、貝類、焼き鳥、うなぎの肝缶等々、多岐にわたっており、中には「おでん缶」なるアキバ名物もその一角を占めていた。品揃えの多様さ、おたく受けするマニアックさ等から、アキバならではの品揃えと頷くこと請け合いなのだ。

こじんまりとした狭いスペースながら、店員等の関係者が多く見受けられていたのだが、この店はJR東日本関係の社内ベンチャーの一種の、さる企画で立ち上がったのだという。オープン当初の賑わいはまるでお祭り騒ぎである。この喧騒が果たして何時まで続いていくことやら、注目していきたいところではある。

■缶’s Bar
東京都千代田区神田花岡町1-19
JR秋葉原駅総武線高架下

東京で、今年2番目の雪

近頃の天気予報は当たるようで、今日は天気予報の予想通りに、東京など南関東地方一帯に大雪が訪れた。

今年2番目の降雪であり、東京で見る雪にしては大雪である。都下の積雪は5cmを超えていると思われるが、明朝までに都心でも1~2cmの積雪が見込まれるという。朝の通勤は要注意である。

ありそで無かった「マグロのタタキ」だが、味はいまいち

「マグロのタタキ」というメニューを目にして思わず注文してしまった。ありそで無かったというメニューである。そして出てきたのが上の写真。マグロの身を軽く炙りスライスしたものだった。つまりは「カツオのタタキ」のマグロ版だ。見た目もカツオのタタキによく似ている。

そして口に運んだところが、まるで大味であり、パリッとした皮の風味も食感も香ばしさも無く、カツオのタタキとは似て非なる味わい。繊細なカツオの味覚は微塵も味わえない。やはりタタキのメニューはカツオのものに限るのである。