ミンミン蝉が煩い夏の真っ盛り

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今年の夏は両親の介護や見舞いやらで、実家のある上州前橋へと赴くことが多くなり、嘗てのおいらの夏期の青春時に在った環境や光景との接触にあたり、東京の生活では忘れかけていた夏体験を、青春時の想い出と共に再体験できたのである。例えば都市郊外の樹林密集地においては、ミンミン蝉の煩い鳴き声に囲まれており、父が入院する病院へと足を運ぶ度にそんな煩いミンミン蝉群の鳴き叫び声と相対峙することとなっているのだ。その昔は所謂夏季の風情として受け止めていたミンミン蝉だが、今時に相対峙してみれば、其の煩わしさは耳を劈くようにしており、都会生活の長いおいらにとっては一つの試練であると云えるかも知れない。ともあれ、これから後半生の人生を歩むに当っては、都会生活を脱却して、ミンミン蝉の煩わしさとも共生していくべきなのであることを自覚させている昨今なのである。