前橋呑竜仲店の「ヤギカフェ」でランチ

yagicafe01上州前橋に帰省する度に無性に食べたくなるのが「ヤギカフェ」のランチメニューだ。旧市街地の弁天通りから少し奥まった「呑竜仲店」通りの一角に位置する「ヤギカフェ」では、気さくなママさんとマスターとが二人で切り盛りしていて、エスニック風のとても魅力的なランチを提供しているのであり、日本人の舌にも違和感がないくらいに馴染んでいる。

鶏チャーシューをエスニック風の味付けで調理された本日のランチは、少々傷んだ真昼間の胃袋でもこのランチは欲しくなる。このエスニックの味づくりは色々と食べ歩きをした成果なのかと考えてママさんに問うてみたら、ネットやその他の色々のレシピから考案したとのこと。勉強熱心な二人の意欲には脱帽の思いがしたものである。

■ヤギカフェ
群馬県前橋市千代田町3-9-13呑竜仲店内A5

帰省中の前橋でサザエの壺焼を食した

sazae01帰省中の前橋の居酒屋でサザエの壺焼を食したのだった。もとよりサザエはおいらの好物である。肝の美味さといつたらこの上ないくらいだ。そして、暑気ばてにも効果がありそうな位にググっと内臓を刺激する。その昔は伊豆だとか特殊な海浜地方に旅しなければ口にすることさえ出来かねていたという貴重な食材なり。だが近頃はといえば、ちょっとした料亭だか日本料理店だかに足を運べば簡単に口にすることができるという、だが、おいらはそんな料亭だか日本料理店だかに足を運ぶ軍資金が足りないのであった為、ここ数年来はずっと我慢をし続けていたのであろう。そしてふと、地元の居酒屋にてメニューを目にし、先ずは注文と相成ったのである。ところでいつもサザエを目にして思うのだが、サザエ貝や親類の巻貝と云うものの持つその形態の稀有な要素についてである。先ずは巻貝の形態が持つ渦巻き的に盛り上がっていく形に感動する。渦巻きと生物が鼓動し伸長する様との容態は著しく関連があるのだろうと感じさせる。そしてもう一つのサザエ的形態が有する要素が「星印」なのだ。手足を伸ばすようにその星の突端が伸びている。丸くてごつくてとても愛らしい。サザエ貝と云えばその肝の苦さと磯の香りが逸品的な食材であるが、それに足して、星印と巻き印の形態の妙に感動することを、繰り返しているのだ。

前橋「東郷」の蕎麦に舌鼓

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おいらの故郷の地元前橋の生活をおくるにとって、美味い蕎麦屋は欠かせない条件ではある。前橋市内の中央通りの「東郷」という蕎麦店は、そんな条件を満たしてくれている、逸品蕎麦を提供する名店では在る。

基本の盛り蕎麦はといえば、手打ちの蕎麦が提供され、箸を入れればポソポソとして腰の座らない様な腰の弱いくらいの食感がまた美味なり。蕎麦の実の香りが口腔内にひろがり続けて風味満点である。薬味としてのネギ、ゴマ、山葵が盛り放題なのも良くて、盛り蕎麦を味わう条件が整っていた。上州蕎麦を侮る事なかれなのである。

■東郷
群馬県前橋市千代田町2-7-16
027-231-3611

夏の一献をイカソーメンで味わったのだ

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夏真っ盛り、イカソーメンで一献やっていたのだった。鮮度の高いイカの刺身は、白いながらに透き通った艶とも云うべき彩度を感じさせるのであり、そんな鮮度眩いイカの身を、細く切りそって素麺仕立てにしたものは、イカの刺身とはまた違った食感と共に味わいのバリエーションをもたらしてくれるものではある。さらに加えて述べるならば、鮮度の良い細く切りそろえられている生イカの身の光沢は、その透明度や光輝度に勝るものが無いくらいの稀有なる姿かたちを示していたということでもある。「イカソーメン」はけっして邪道的メニューにはあらずその昔のおいらの友人は、「イカソーメン」を見る度に口を開けば貶していたものだった。その彼曰く、「ただのイカの身を細くしただけのものだ」「イカの本来の姿を見せにくくしている」「イカの身をソーメンつゆで食することなど出来ない」…云々と。彼の気迫に気圧されて一時はおいらもそんな気分になってしまったが、やはり「イカソーメン」はそれなりの存在感と旨味とユニークさを有しているということを、先日は「イカソーメン」に箸をつけながら感じ取っていたという訳なのである。

お盆に地元の墓参り

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お盆の日に地元上州前橋の墓場へと向かった。上州前橋市の北端、赤城山の麓にある嶺公園に隣接した墓地に、亡き妻が眠っている。其処へと墓参りに出かけた。毎年お盆やこの時期などなどに墓参りをしているのだが、今年もまた夏晴れにもかかわらず、「赤城おろし」という名のからっ風である。凛とさせる空っ風と赤城の山並みを眺めつつ、帰路についたおいらではある。凛とさせる空っ風と赤城の山並みを眺めつつ、帰路についたおいらではある。「メメントモリ、メメントモリ」の囁きがおいらの胸中を行き交っていた。いつか遠くない将来は、おいらもこの墓に埋葬されて、凛とした上州晴れに抱かれつつ眠りにつくのである。

前橋の蕎麦屋「玉川屋」にて「ソースカツ丼」を喰らう

soursekatsudon01上州前橋の蕎麦屋専門店の「玉川屋」にて「ソースカツ丼」を喰らったのだ。蕎麦屋でカツ丼を喰うことは最近はなかったが、上州前橋名物の「ソースカツ丼」をバリエーション的に味わいたいという嗜好性が元で注文していたのだった。

上州前橋が発祥とされるその「ソースカツ丼」は、豚のヒレ肉を食べやすいくらいにカットしてから揚げたという絶品のカツを揚げ物にして絶品のソースにくぐらせてご飯の上に乗せて完成したという、とてつもなくシンプルでありかつ絶品的カツ丼にありつけていたのではある。甘辛く濃い目のソースタレがシンプルなヒレカツに染みている。トントンの街の上州豚はそれほど自己主張をすることなくして地元民に受け入れられているのであることを納得した。「ソースカツ丼」もB級グルメの一級品として評価すべきであり、此れもまた故郷の味の一つとして認定したくなった逸品なのではある。

■玉川屋
群馬県前橋市本町2-1-19

焼き鳥「小太郎」の「玉ねぎベーコン巻き」で一献

kotarotamanegi01kotarotamanegi02焼き鳥屋は呑兵衛の憩いの地の一つであるが、八王子の焼き鳥屋の名店といえば駅南口の「小太郎」が先ず挙げられる。鶏や豚のモツ類を焼いた焼き鳥、焼きトン類はもちろんだが、それ以上においらの好みなのが「玉ねぎベーコン巻き」だ。大雑把にカットした玉ねぎにベーコンを巻き、串刺しにしてじっくりと焼いて出される。それを特製のつけダレにつけて食するのがルールだ。そのつけダレとの相性が抜群なので時々これが食べたくなり足を運んでしまう。ベーコンの脂が玉ねぎに染みて、ポン酢よりあまくさらりとしたタレと相まって、頬がとろけるような味わいなのだ。

■焼き鳥小太郎
東京都八王子市子安町1-7-8

「おがわ屋」の八王子ラーメンをすする

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八王子市内には「八王子ラーメン」という地元メニューを標榜するラーメン店が数多く存在する。醤油味のスープ、スープ表面に脂が浮いていること、そして刻み玉ねぎが乗っていること、といった八王子ラーメンの3項目の必須条件をクリアーしている八王子ラーメンの店が大和田町の「おがわ屋」なのである。おいらはランチ時間に久しぶりに訪れていたのだが、八王子ラーメンの3条件こと、醤油味のスープ、スープ表面に脂が浮いていること、そして刻み玉ねぎが乗っていること、といった要素は控えめでありながら、それでも正統的八王子ラーメンの美味しさを伝えていたのだった。地味ながら味わいのあるラーメン店である。そしてまたランチに八王子ラーメンはよく似合うということを、発見したのもまた新鮮なる発見なのであった。

■おがわ屋
東京都八王子市大和田町5-27-11

蝉もこの猛暑には命掛けである

semi01semi02semi03油蝉が煩く鳴き喚く歩道を通り過ぎようとしていたとき、歩道の隅には油蝉が仰向けになって蠢いている姿を発見した。通常は大木の幹にしがみつきながら、キンキンギャーギャーガーガーと云った声を鳴らしていくのが一般的だが、中には大木にしがみつく体力も失せたのか、歩道上に仰向けに転がってギャーギャー騒いでいる蝉に遭遇したという訳なのだった。

そんな姿に遭遇したおいらは、仰向けの蝉の背中を押して、くるっと反転させて、正常の地面に居る姿にかえしたのだが、中々蝉が飛び立とうとはしないのだった。ぜいぜいと飛び立とうという意欲は見て取れていたのでずっと見守っていたのだが、ついに飛び立つことが叶わなかったようなのだ。蝉もまたおいらたち人間以上に、この猛暑に対しては命掛けの様相なのである。

前橋のカレー専門店「ポンチ」の「オムレツカレー」

ponchi001故郷の上州前橋で、カレー専門店として有名なのが「ポンチ」である。上州国の前橋にはカレーの名店と云われる店舗が数店舗存在しており、そんな中でも旧市街地に在る専門店の「ポンチ」のカレーは、特別なる懐かしい思いに囚われてしまうのだ。

このたびはランチメニューの「オムレツカレー」を食したのだが、流石に懐かしい。今は亡きかつての前橋出身の詩人こと萩原朔太郎先生もかつてはこのポンチのカレーを好んで食していたということなのであり、おいらもそんな郷土の巨匠のエピソードに接して余計に味わい深く感じていたのだった。本日は何が其の要素だろうかと考えていたのだが、上州人はもちろんのこと日本人にとっての懐かしい日本のカレーが受け継がれていると云うことなのであろう。今回はおおよそ1年ぶりの来店だったが、やはり懐かしい思いは格別であった。

■レストラン ポンチ
群馬県前橋市千代田町3-3-18
027-231-2333

高崎パスタのグランプリメニュー

takasakiita01takasakiita02takasakiita03高崎パスタの人気店「カーロ」のパスタが20141年のグランプリを受賞したということで、隣町へと食べに行ったのだ。「群馬氷室豚のレモンクリームのカルボナーラ」という其のメニューは、カルボナーラなのにレモン味が効いたとてもユニークなスープに驚かされた。麺も生の平麺で、エスプリの効いたメニューに脱帽なのだ。

■カーロ
〒370-0826
群馬県高崎市連雀町25-1 寿ビル1F
027-326-8688

「蒟蒻と葱の炒め」は上州ならではの逸品メニューなのだ

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前橋の居酒屋で「蒟蒻と葱の炒め」を食した。上州こと群馬県の下仁田は全国一の蒟蒻の産地であり、低カロリー食材としての蒟蒻を使った料理メニューが豊富である。さらに下仁田葱も群馬県の特産品である。ポピュラーなのは蒟蒻の刺身や味噌おでんといったところだが、本場上州ならではのメニューとして紹介しておきたいのが「蒟蒻との葱の炒め」なのだ。食材として用いられているのは、刺身用の気取った蒟蒻ではなくて、その見た目も田舎風の、いわゆる灰汁色しており、これこそ蒟蒻色なのである。これを、上州特産の葱と味噌とで炒めて提供されるのが「蒟蒻の葱味噌炒め」なのである。けっして見た目は良くない。だがひとくち口にすると瞬く間に、あの灰汁のきいた蒟蒻本来の味わいにうっとりとした気分になること請け合い。まさしく蒟蒻は上州前橋で味わうに限るのである。

ミンミン蝉が煩い夏の真っ盛り

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今年の夏は両親の介護や見舞いやらで、実家のある上州前橋へと赴くことが多くなり、嘗てのおいらの夏期の青春時に在った環境や光景との接触にあたり、東京の生活では忘れかけていた夏体験を、青春時の想い出と共に再体験できたのである。例えば都市郊外の樹林密集地においては、ミンミン蝉の煩い鳴き声に囲まれており、父が入院する病院へと足を運ぶ度にそんな煩いミンミン蝉群の鳴き叫び声と相対峙することとなっているのだ。その昔は所謂夏季の風情として受け止めていたミンミン蝉だが、今時に相対峙してみれば、其の煩わしさは耳を劈くようにしており、都会生活の長いおいらにとっては一つの試練であると云えるかも知れない。ともあれ、これから後半生の人生を歩むに当っては、都会生活を脱却して、ミンミン蝉の煩わしさとも共生していくべきなのであることを自覚させている昨今なのである。

イタリアレストランでマルゲリータのランチ

margherita01上州の高崎で途中下車してランチ。意外にもイタリアンレストラで美味いマルゲリータのピッツァにありつくことが出来たのだった。其の素材はシンプルに、生地の上にはトマトソースにモッツァレラチーズと生のパジリコのみ。モッツャレラのとろける味が酸味の効いたトマトソースによくマッチしていて、見た目にも麗しく、鮮度の良いオリーブオイルの香りも相まって、口の中で四重奏の完成度の高いとろけるような味わいなり。宅配のピザでは決して此の様な感動を覚えることはないだろう。やはりピザはイタリアンに限るのである。

■PIZZERIA BACI
群馬県高崎市連雀町21-1 連雀町ビル 1F

丑の日の「登利平」の「うなぎ弁当」

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今年の二度目の丑の日に、施設に入所している母に「登利平」の「うなぎ弁当」を差し入れ。少し前にもうなぎを買って差し入れていたが、此処「登利平」のものは地元の名店のそれだけあって値段も少々高かったのだ。昼時に何時もの母の昼食に一品加えて、夏バテに立ち向かえたらという思いの代物だった。高齢の母の舌には少々固かったようにも見えたが、口に含んで「美味しいねえ」と一言発した言葉は、夏バテに効くだろうという期待を強くしていた。残りのものを味わった感想はといえば、少々硬くはあったが味が凝縮しており夏季の精力が付く食物の代表では在る。

個展最終日にF50号キャンバスを購入

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本日はおいらの個展「小林活夫展 相貌」の最終日であった。搬出のため赤帽の車を頼んでいたので、余裕を持って早めに搬出作業を終えていた。余った時間でギャラリーの入ったショッピングセンターを散策していたのだが、同センター内に在る画材店の「世界堂」に入って、F50号のキャンバス2点を購入していた。近頃は8~20号程度の作品ばかりを描いていたが、少々大きな作品を手掛けたくなっていたからではあった。あまり広くない我が家のアトリエに50号キャンバスは結構な場所を占めるが、じっくり籠って制作するには大きめなキャンバスに向かうことが適当だと考えていたのである。夏が終わらないくらいの時季にはある程度の大作を仕上げたいと思っている次第なのである。

個展4日目は生ビールでお疲れの乾杯

「小林活夫展 相貌」がスタートして4日目となる本日は、ほぼ会場に居座って、会場を訪れる人達の相手に勤しんでいた。夕刻からは旧友のアキン氏が来場し、写真もバチバチと撮影してフェイスブックにアップしてくれたので、其のページをリンクしておきます。自分以外の人が撮影してもらった作品の写真が、此れほどリアルに目にすることが出来たことを感謝。

https://www.facebook.com/akin.tanaka?fref=nf

その後、アキン氏と美術教師の某女史と共に会場近くの居酒屋へと足を運び、暑い一日の終りの生ビールでの乾杯となっていたのだった。

「小林活夫展 相貌」に特設のポストを設置しました

exhibition13exhibition12「小林活夫展 相貌」がスタートして3日目となる本日は、ほぼ会場に居て、おいら自身の描いた作品群に囲まれて過ごしていた。まるでアトリエが移されたような空間が現出されたかのような錯覚に捉えられていたのであり、それはまた貴重な体験であった。

絵画を描くという創作制作の行為は極めて私的な行為であり、外界や他者との繋がりを稀薄にさせるが、こうした会場で、自身の創作物に囲まれて過ごすことは即ち、創作行為場の出前出張体験にも似ている。何時もの極私的創作の世界が、人間社会としての世間や人々に繋がっているという実感を与えてくれたのである。

ところで今回の展覧会会場に、ポストを設置したのでご案内しておきます。予めのギャラリー関係者たちとの打ち合わせにて、個人情報を保護すべきとの目的から、会場に芳名帳を置かないようにという申し立てがあったのであり、それに代わるものとしてのポストである。メッセージやご連絡等々は、展覧会会場にあるポストに投函していただきたいのであります。

■小林活夫展 相貌
Katsuo Kobayashi Exhibition Atmosphere

会期:
2015年7月30日(木)~8月4日(火)
10:00~20:00(最終日は17:00まで)

会場:
京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
AB館5階ブリッジギャラリー
〒206-0011 東京都多摩市関戸1-10-1
(京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅下車すぐ)

汗だくで「天賑」の「ラージャンメン」を喰らう

tenshinnomen01故郷前橋に帰省中の本日の昼食は、人気中華料理店「天賑」へとおもむき、当店の人気ナンバー1メニューの「ラージャーメン」を喰らっていた。以前に当店へ来た時は普通のラーメンを食していたところ、周りの客の過半数が此のメニューを食べていたので、その時以来無性に食べたくなっていたのだったが、朱々した其のスープの激辛風の見てくれからも猛暑の日には不向きだと思いつつもそんな邪念を振り切って注文していた。そして口にした味はと云えば、クーラーが効いている店内において否応なく溢れ流れ出る汗を拭きながら、猛暑満天下のラーメンを啜っていた。実際のスープは見た目ほどの辛さは無くて、多種類の野菜の出汁が染みこんで適度のピリ辛が心地良い。夏を代表する食材の茄子が大振りにカットされてスープ中に泳いでいたのが、夏らしさを表現している。そして麺もまた夏らしくガツンと太くて噛み応えあり。人気店の人気メニューであることも納得できるのだった。

■天賑(テンシン)
群馬県前橋市千代田町4-11-19
027-233-4795