赤エビの握り寿司に舌鼓

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回転寿司の店にて「アカ海老」という寿司だねにありついたのだ。その身は大きく生で食する食感を満たすようであり、しかもぷりぷりしすぎず、新鮮なる海老の甘味に魅せられていた。アカ海老とは車エビ科に分類され、赤褐色の体色が特徴である。赤褐色の殻をむいてみると、白く身の締まったエビの身が現れる。これがコリコリしすぎずにエビの甘味をダイレクトに舌に伝わるのである。中華のエビ料理がつまらなくなる。やはり海老は生で食するに限るのである。

高級中華料理店にて食材偽装事件が相次いでいるおかげで、海老料理に接するたびに、この海老は本物か否か? 偽装食材か否か? 偽装の手口は? 等々の猜疑心が湧き上がって仕方がない。中華料理の業界にとどまらず、大きな海老は「大海老」、小さい海老は「小海老」と表記して逃げているという外食産業の現状が垣間見れる。小さな海老が芝海老なのかバナメイエビなのかの違いは、食の素人こと大勢の一般人にとっては判別しがたい。さらにブラックタイガーと車海老の違いなど、調理皿に乗った料理を見て判別がつくものではない。そんな素人の弱みに付け込んだ食材偽造なのだから、極めてたちが悪いと云わねばならない。