おいらの個展「小林活夫展 相貌Ⅱ」が24日にスタートしました。おいらもなかなか会場には居られませんが、近くにお越しの際はご来場ください。
会期:
2017年3月24日(金)~3月29日(水)
11:00~18:00(最終日は16:00まで)
会場:
ぎゃらりーロア
〒192-0082
東京都八王子市東町12-7 ロアビル2階
(JR線「八王子」駅下車すぐ)
東京都美術館にて「ゴッホとゴーギャン展」が開かれているのをずっと気にしていて、遅ればせながらに展覧会会場に足を運んだのだった。
ゴッホとゴーギャンという、後期印象画の巨匠の企画展であり、両者共にあぶらの乗った、両者がフランス・アルルという共通の制作の場所を有したという歴史的有意義なる時期の、彼らそれぞれの代表的作品の息吹に触れたということによる、想定を上回る収穫を得ることの出来た鑑賞体験であった。
二人の関係性で述べれば所謂師匠的存在であったゴーギャンの理知的画風がファーストインプレッションとも云うべき印象を濃くしていた。だがゴッホはやはり何時も何処でも主役である、主役であったとみえていて、アルルの気高き風景画を数多く残していたことを思い知らされたのであった。
光あふれる明瞭な南フランスの風景を、思いのままに描いたゴッホは、当時のゴーギャンとの共同生活の時期の高揚感とも相俟って、芸術的生涯のピークだったことを実感させられるのである。そしてまた、脇役のゴーギャンの立ち位置としての、アルル時代の作品にも端倪すべからざるものを感じさせるに充分なると云うべき、価値ある展覧会であった。
八王子「ぎゃらりーロア」の「自画像展」という企画展に参加し、最新の自画像1点を出展しました。翻って思い起こせば、おいらが「自画像」というテーマでタブローを描き上げたのは、おそらく20歳を過ぎては今回が初めてのことだったかと思われる。すなわち画学生のときから数十年して「自画像」というテーマの作品制作に向かい合ったというわけである。鏡に向かいて、映る自らの姿と深く対話するという経験も、数十年来無かったかにも思われる。稀有な体験から導かれた作品の展示となってしまった。
■ぎゃらりーロア
東京都八王子市東町12-7 ロアビル2F
TEL.042-645-8352
自画像展 第2週
2016年7月1日~6日
おいらの絵画制作のテーマの中でありますが、かなり大きな地位を占めているのが「月」であり、ことに其の月の裏側に対する想いの強さがかなりの比重を占めているのです。思春期のある時期の想い出であるが、おいらは月の裏側を見たいと欲していたのでした。察しの良い人々にはピンと来るだろう。ピンク・フロイドによる名曲「The Dark Side of the Moon」に、或る時期に心底を揺らばされていたことからの、月の裏側への憧憬から発せられた、思春期ならではの想い入れなのであった。ウサギが住むと公言されていた月の裏側には何が存在しているのだろうか? などといった疑問符が沸き、そんなおいらの思春期の疑問符は拡大していったのだったのです。「狂気」とも和訳されたその名曲の存在の背景には何があるのか? といった疑問が、そもそもの出で立ちであり、そのような素朴な疑問がずっとずっと、奥深くに巣食っており、数年前からおいらの制作の主要なテーマの一つとして湧き上がっているのであります。月の裏側を見たいというおいらの願望は、いずれの時期には叶うことになるのでしょうが、今では月の裏側に限らずに、月の表面における憧れを強くしていったのでした。月の表面には何が在るのか? 生命は存在するのか? 宇宙の生物は地球外に在り得るのか? 等々の疑問が、おいらの「月」に関してのテーマに対して、強く反応してきていたのが、おいらが月の裏側や表面に対するテーマ性を強くしていったことのきっかけで在ったのだろうと思うのであります。そんなおいらの近作にも、月が沢山登場しています。旧作品の御紹介とともにご覧下さい。
昨年末から首都東京を離れて、上州を拠点に生活をしているおいらでありますが、美術作品の制作活動は地道に行なっています。
おいら自身の個展を昨年中に行なってからは、少しずつ、八王子市内の老舗的名店ギャラリーの「ぎゃらりーロア」等にて作品発表を行なってきました。
それらの新作を含めて「Katsuo Gallery」にて纏めていますので、ご覧ください。
今週の4月8日から始まる八王子のギャラリー「ぎゃらりーロア」の主催する「春季展」においらも出展します。(会期は4月8日~4月13日)
今回の出展作品は、「獣の棲む里」シリーズとして制作している中でのアクリル画の2作品。人間が踏み込み難い獣の棲息する世界のイメージを、現代絵画の技法を用いて描写した作品であり、郷土上州の原風景に触発されて描くイメージを定着することも企図されており、近頃のおいらの制作ビジョンを集約させた作品でもあります。
展覧会の会期中は群馬県の実家に居ることが多くなりますので、会場に居ることは限られています。もし足を運んでくれた方がいてお会いすることが出来ない場合も想定されるので予めご容赦願います。
■ぎゃらりーロア
〒192-0082 東京都八王子市東町12-7 ロアビル2F
TEL.042-645-8352
木曜日定休 11:00~18:00 水曜日は16:00まで
■春季展第1週
4月8日~4月13日