八王子の「宮城」で、河本次長発案の「このトラーメン」を喰らう

八王子市南口にあるラーメンのデパートこと「宮城」。ご存知「ファンキーモンキーベイビーズ」が売れない頃から贔屓にしていたラーメン店であり、ファンモン考案の「ファンモン麺」は、全国から彼らのファンが食べにくるくらいに全国区のラーメンメニューだ。

本日は同店で、変わったラーメンを食したのだ。その名も「このトラーメン」という。命名者でありメニューの発案者、はお笑いコンビ「次長課長」の河本次長だという。

このラーメンの特徴と云えば、白味噌味のスープに細麺のストレート、そして刻んだタマネギが大量にトッピングされていること。トッピングされた刻みタマネギは、八王子ラーメンの基本を踏襲しており、熱々の味噌スープにも、良いハーモニーを奏でていた。

発案者の河本次長はこれに「七味」を大量に掛けて食べることを勧めている。だがこの七味はラーメンには似合わない。どう味わっても似合うことは無いのである。

■宮城
東京都八王子市子安町4-26-6
TEL 0426453858

鉢植えの「ポインセチア」を買って帰った

鉢植えの「ポインセチア」を買って帰った。

この時期、クリスマスの季節になると、街中の至る場所でこのポインセチアを見かける。日照時間が短い冬になると色を付ける。極小な花の周りに一段と鮮明に広げているのはポインセチアの苞(苞葉とも云う)である。

濃赤色と緑色とのコントラストが色鮮やかであり、クリスマスを彩る色彩としてはこれ以上ないくらいにピッタリくる。クリスマスのイベントには縁薄いおいらではあるが、濃赤と濃緑のコントラストが街中を彩る季節に、サンタの外套やトナカイが被る帽子のようなポインセチアを眺めるのは嫌いではない。

村上春樹さんのヒット作品「ノルウェイの森」の装丁色として一世を風靡した「赤と緑」もこのポインセチアの赤と緑に縁深く繋がっている。春樹さん自らがこの2色の色彩には拘って実現したというが、西洋起源の御伽噺の基底色とも云えるのだから、赤と緑の出逢いの妙については何度も何度もこの目で鑑賞し尽くされると云うことは、決して無いのであろう。

クリスマスの鉢植えとして愛好されるポインセチアだが、実は同植物はメキシコ等中央アメリカを起源としており、寒さには弱いのだと云う。これから春にかけての手入れが大変であろうと、今から心配の種が増えてしまった。

冬至の日にゆず湯に浸かったのだ

本日は冬至。昼の時間がもっとも短い冬本番を告げる暦の日だ。寒気に凍えていた夜、地元の大浴場にてゆず湯に浸かり温まった。

イベント湯には大量のゆずを皮と実とに引き裂いてネットに閉じ込まれていた。風情はいまいちなれど、ぬるめの湯に浴しているおいらに、ゆずの柑橘系の刺激が鼻を突いたのだった。天然系柑橘の香りが心身に染みたのは間違いなかったが、ビタミンが全身から染み入ってくれればよいが、本当はどうしたものだろうか? 

こんな日は湯ざめなどしないように、温かくして早めに眠ろうと思うなり。

青春小説と呼ぶには勿体ない、ヤンネ・テラーの「人生なんて無意味だ」〔2〕

ヤンネ・テラー女史による「人生なんて無意味だ」という作品は、とても厳かにかつスピーディーにストーリーが展開する。

26ある章のそれぞれ全ての章にて、新しい展開に驚かされてきたとでも云おうか。極めて緻密な厳然たるストーリー性が存在しているのだ。

ネタバレになる怖れがあるので詳細は記せないが、同書の結末の印象は、決して晴れ晴れとしたものではなかった。我国の国情を勘案すれば、PTA関係者だかが声を荒げて抗議するたぐいのものであるとも云えるくらいだ。

かと云って誤解なきように記すのだが、同書は哲学的の内容に満ちているわけではなく、あくまでドラマツルギーを基本に据えた物語なのである。

これはとっても稀有な、世界的世界観を有する小説作品なのだ。

青春小説と呼ぶには勿体ない、ヤンネ・テラーの「人生なんて無意味だ」

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デンマークの女流作家、ヤンネ・テラー女史による現代文学作品。13〜17歳の思春期の若者達が登場人物であることから、青春小説として扱われることがしばしばだが、その内容は厳か過ぎるくらいのものがあり、けだしこの作品を青春小説のジャンルに括るのは至極勿体ないことと思うなり。

大人が読んでも充分に読み応えがある現代小説として、グイグイとその作品世界に引っ張り込まれてしまったのだ。

ドイツ、フランス、オランダ、スペイン等、欧州各国の言語に翻訳されており、このほど我国日本語にも翻訳され、発刊の運びとなっている。欧州各国の読書家を中心に深く読み継がれている経緯も、成る程なと頷けるものがあるのだ。

「人生なんて無意味だ」と叫んで学校から立ち去っていったピエールと、彼の元同級生たちとの遣り取りをめぐって物語は展開していく。

どうせ意味のあるものなんて何もないんだから、何をしたって無意味だと気づいた日に、ピエールは学校へ来るのをやめてしまった。

さて、我国でもポピュラーなる登校拒否にまつわる話かと思われるかも知れないが、ストーリーはもっとずっとプリミティブかつ重たい展開を示していくのだ。決して甘っちょろい青春小説の類いで扱ってはならないと云うことを、再度強調しておきたい。

ピエールvs彼の元級友たち。「私たちは大きくなって成功しなくちゃいけない」と考えている元級友達のほとんどは、ピエールへの敵意をむき出しにして相対峙していく。先ずはピエールが気持ち良さそうに横たわっているスモモの木に対して攻撃を仕掛けたのだ。「あいつに石を投げよう」という、誰かの提案に呼応しながら、元級友達はピエールへの攻撃に精を出すこととなっていった…。

(この稿は続く)

本日の朝食は、滋味豊かな百合根の卵とじ丼

今のこの時期、百合根が益々滋味豊かに美味しくなっていく。東北岩手などの北国ではポピュラー食材でもあるこの百合根が、関東に浸透したのはつい最近のことのように思われる。だから今なおとても貴重な食材である。いつものスーパーには無かったので少々遠出して探してきたものだ。

ところで百合根の料理と云うものは、未だ我国、殊に関東圏には広まることは無い。代表的なレシピの一つは、百合根をたっぷりと用いた卵とじ料理、即ち「百合根の卵とじ」であろう。早速その定番料理をつくった。卵とじというシンプルな料理だから、百合根という希少食材の持ち味を最大限に活かせている。

百合根の味わいは、例えば品の良い芋のようであり、かつ漢方素材のようなエグミがある。事実一般的に、百合の根の多くはエグミが強くて食用には適さない。百合根として流通されているのは特別な百合種の根ではある。

昨年の芥川賞作「乙女の密告」(赤染晶子著)を読んだ

遅ればせながらであるが、昨年上年度の芥川賞受賞作である赤染晶子さんの「乙女の密告」を読了した。
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主な舞台は、京都の某外国語大学のドイツ語学科。バッハマン教授と大学で学ぶ「乙女達」とのやり取りをめぐって物語が進行していく。進行しつつある物語は「信仰」がテーマでも有る。ドイツ人教授のバッハマンは「ヘト・アハテルハイス(邦題名「アンネの日記」)」をテキストにしている。

其処で繰り広げられるテーマが、アンネを密告したものは誰か? そして何故か? と云ったものとなっている。戦後ドイツ社会における最大のテーマなのかも知れないものを、我国に持ち込んで、ドラマは所謂一つの「予定調和」的ビジョンへと進んでいく。戦後民主主義の底本をなぞって仕上げた、まるでレプリカのような読後感を抱かさせる。この読後感といったらまさに、欧米社会へのコンプレックスの裏返し的世界観に他ならない。

ドラマの展開はまるで少女漫画かライトノベルのように、テンポ好く、しかも軽く、進んでいく。テーマがどうであれこうしたテンポの好さはこの作者の持ち味なのだろう。ライトノベルは我国の純文学界を席巻しつつあることの、一つの証左であるとも云えよう。

純文学賞の「芥川賞」受賞作でありながら、軽い推理小説的要素を多大に含ませた作品でもある。だが最後の落ちは味気ない。とても味気なく、妙に失望させられた。ガッカリ千万であったことをここに記しておこう。

「山芋の磯辺揚げ」「明日葉天ぷら」はおいらの定番的揚物メニュー

生活習慣病対策やその他諸々の理由から、出来るだけ揚物料理は口にしないように努めている。だがこんなおいらも、時々食べたくなる揚物料理と云うものはあるのだ。

ことに家ではなかなか揚物料理というものをつくるのが億劫になるからにして、外食では好きな揚物を物色することもしばしばなり。上に示した「山芋の磯辺揚げ」「明日葉天ぷら」はその代表かも知れない。

活性酸素を除去するネバネバ成分が豊富な山芋は、油で揚げることによりホクホクとした食感を増していく。さらに海苔で包み込むことにより、磯の風味までを加えていくのだ。

おいらが子供の頃から好きだったメニューであり、とくに成人となって酒の肴を愉しんで以来、このメニューは周期的に口にしたくなる定番メニューなのでした。

そしてもう一品挙げたいのが「明日葉天ぷら」だ。おひたしではよく味わう明日葉が、あっさり揚げられることにより、つまりフライ的調理法ではなく天ぷら的調理手技によって手を加えられると、大好きな明日葉が絶品のメニューとして、顔を変えておいらの前に立ちはだかる。揚物的センスが溢れるメニューと云えるだろう。

染み出た出汁の最後の一滴まで旨い冬の牡蠣鍋

海のミルクとも称される牡蠣は、冬の季節は特にホツコリと身を肥え上げて丸々したその身を堪能させてくれるのであり、これこそは鍋料理にして味わうのが一番の味わい方だと思うなり。

白味噌は牡蠣鍋の味付けにのみ、その存在感を主張するかのように、甘くマイルドに牡蠣の身を包み込む。そしてたっぷりな牡蠣から染み出た白味噌スープは、最後の一滴まで飲み干させてしまう。メニューには無いが、ここに白御飯を入れて雑炊にしたらばさぞかし旨かろう。楽しみは先にとっておくのだ。

ギャラリー八重洲にて「世界一小ちゃい?!ミニ絵画展」開催

東京駅八重洲口近くの「ギャラリー八重洲」にて、「世界一小ちゃい?!ミニ絵画展」が開催されている。

■世界一小ちゃい?!ミニ絵画展
2011年12/12(月)~23(金)
ギャラリー八重洲
〒104-0028 東京都中央区八重洲2丁目1番
八重洲地下街中1号(外堀地下3番通り)
TEL 03-3278-0623

ちょうど葉書き大くらいの大きさのF1号キャンバス、サムホールサイズとも呼ばれる画布や用紙に描かれた作品が、1000点あまりが並んでいる。かといって全てサムホールなのではなく、「これ以上小さな作品を描けない」という理由からその数倍程度サイズの作品も散見されていた。

漫画家、イラストレーター、画家、作家など、およそ100名程度の出品者がそれぞれに10点程度の作品を持ち寄って展示された、ユニークな展覧会なのだ。戸川昌子、西村春海、種村国夫、などの見覚えのある名前の作家による作品も目にすることが出来た。

よくサムホール程度の作品は、大作のための下書き、習作として描かれることがある。おいらも、新しいビジョンの作品を描くにあたって、サムホール程度の習作を手掛けることはままに有るのだ。

だが当展覧会に展示されている作品群の大部分は、そういった習作的印象は薄いと感じたのだ。小さな画布や用紙の世界には、そんな小さな世界には、じっと覗き込んでみる興味津々の物語を受け取ることが出来る。例えば年賀状においても作品づくりが可能であろう。

早朝散歩で、チジミほうれん草と霜柱を発見

寒気の襲来は日ごとに強まり、朝の床離れは悪化する限り。だがこんな季節の朝にはとても感動的な自然の造形美が隠れているのだ。

冠雪した富士山を眺めながら朝の散歩をしていると、公園近くの家庭菜園には霜が降ったチジミほうれん草が大きな葉を広げていた。数年前から冬になるとこのほうれん草を食するが畑で育つこの野菜に接したのは初めてだったので、些か興奮を覚えたものだ。

近づいて畑を凝視すると綺麗な霜柱が立っていた。微小な結晶の完成度に魅了された。

冬に旬を迎えたカンパチの旨い刺身を味わった

冬が旬の魚と云えば、先ずは「ブリ」が挙げられるが、「カンパチ」もまた、体長1m以上になるという大柄であるとともに、ブリに勝るとも劣らぬ味わいが魅了させる。ブリの仲間とされ、体長はブリ以上にもなり出世する。

その身はブリの身よりも淡くて透き通る様な人肌色と鮮やかなピンク色をしている。先ずは旬を目で味わうのがカンパチに対するときの手順である。。これが可能な海の食材など、カンパチ以外に想像することが出来ないくらいだ。

ブリに比べて脂の乗りは控えめであり、その分あっさりした味覚である。口に含んで噛んでみれば、鯛等の白身魚とは異なって独特の味覚に潤されること、冬の味覚のベスト5に入ること間違いなしだ。

ネオマクロビ的料理「大根と厚揚げと手羽の煮込み」

大根丸ごと1本を圧力鍋に入れ、たっぷりの水分と共に20分ほど火にかけて下処理をした。すると、箸でも簡単にほぐれるほどの柔らかホクホクの大根煮が出来上がり。

はじめはおでんの具にしようかとも考えたが、ここはちと考えを改めて、大根を素材にしたスローフード、ネオマクロビオティック風の料理にしようと思いついたのだった。

合わせたのは厚揚げと鶏の手羽。動物系食材を最小限にするという正規、生食的マクロビオティックの教えには少々外れているが、求めていたのは古からの我国の田舎郷土料理である。

そもそも桜沢如一により提唱されたマクロビオティックは、日本の田舎料理、郷土料理がベースとなっているのだから、あながちマクロビで無いとも云えない。最小限の動物的食材はマクロビ関係者も認めているところなのだ。

鶏の手羽はと云えば、醤油と砂糖といった日本の基本的な甘辛調味料にテリとコクを加えてくれる。鷹の爪唐辛子も、スローフードを引き立てる調味料として称揚されている。とてもマクロビ的理に適ったメニューであると云えるだろう。

「とり天丼」とシャリキンホッピーで連ちゃんほろ酔い

先日八王子駅南口にオープンした「八王子ロマン地下」の一角には「トリ天」というユニークなメニューを提供する「ハネヤ」という店がある。

■八王子ロマン地下
東京都八王子市子安町4-11-8南口田中ビル地下1階

鶏肉を揚げた料理だが「唐揚げ」ではなく「天ぷら」として調理されるのが特徴である。店員に尋ねたところ、九州大分の郷土料理であるとのことだ。

本日食したのは鶏のササミ肉を用いたものだが、モモやむね肉を揚げる店も多いようだ。店独自の工夫として、紅ショウガ、海苔などをトッピングして揚げている。

丁度腹も空いていたので、ご飯に乗せた「天丼」として味わうことにした。唐揚げよりも淡白であり、天つゆとの相性も良い。トリの天ぷらをお好みで4種選び、サツマイモとオクラの天ぷらが加わる。今回選んだのは、「いそべ」「紅ショウガ」「梅シソ」「のりチーズ」。その他「ゴボウ」「黒ゴマ」「定番」等が選べられる。おいらは見た目の風雅さや口の中でヒリリと辛味を放逸していた「紅ショウガ」が、最も気に入った。

少々早い時間であったが、大きく大書された「シャリキンホッピー」のメニューに抗し難く、1杯のつもりが2杯ほど頂くこととなった。ご存知シャリキンホッピーとは、焼酎をカキ氷にしてそれをホッピーと合わせていただくという、ホッピー好きにはたまらないリカーの一種である。

口の中で残った紅ショウガとヒンヤリと冷えたシャリキンホッピーとが酔いを加速させていた。朝から寒々としていた身体にはほんのりと火が灯ったような気分がしていた。

苦味走った「サッポロラガービール」でほろ酔いなのだ

居酒屋でビールを注文すると、よく「キリン、アサヒ、サッポロがありますがどれにしますか?」と訊ねられる。

そんな時のおいらは特別に銘柄を決めているわけではなく、苦味が欲しくなったらキリン、ドライが飲みたくなったらアサヒ、そしてまろやかなホップの風味に気が向いたらサッポロと、まあその時々の気分で注文すること多し。

だが今回注文した「サッポロビール」は黒ラベルの生ではなくして「サッポロラガー」が出てきたので、一寸した驚きなのであった。

ラガービールの伝統を踏襲しているようで、苦味がツンと喉を刺した。心地よい刺激であった。

ドジョウより数段美味くて上等な「アナゴの柳川鍋」

いんちき野田総理の影響で、ドジョウの好感度は急低下、まさに地に落ちてしまった。

以前ならば「ドジョウ」のメニューなど目にすれば飛びついていたものだが、今では却って敬遠する対象となってしまった感がある。

ドジョウはよく「柳川鍋」として調理されるが、ドジョウでなくアナゴであっても一向に構わない。否、寿司種として重用される繊細でデリケートなアナゴを、大量の牛蒡と共に煮込んだ料理は、繊細な味わいと野趣味が累乗されておりとても奥深い料理となっている。

丁寧にささがきされた牛蒡は煮込んで柔らかく、しかも食物繊維が豊富である。上等食材のアナゴを食べやすくカットして、それを卵でとじればほっかほっかで栄養満点なのである。

これぞミスマッチの味覚の極北「イカとじゃが芋の北海焼き」

北海道の旬の素材である「イカ」と「じゃが芋」をフライパンで焼いて提供された料理。イカとじゃが芋という取り合わせは、じゃがバターに乗せる「イカの塩辛」が定番となっており、先日はそのメニューの美味しさについて記したばかりである。

そんな時期に「イカとじゃが芋の北海焼き」という奇妙なメニュー表を見かけたので早速注文してみたのだった。

まあ一言で云うなら、旬な冬の食材としての「イカ」と「じゃが芋」を一緒にしてフライパンに乗せただけのメニューであるという印象を持った。

イカちゃんには悪いが、冬にはイカの季節が到来し、しかも原発の影響も少ないので、他の北海道食材である「じゃが芋」と手を組んで一儲け企んだのではないかとも疑いたくなる。多分事実は全然違うところにあるのだろうが…。

じゃがバターには、イカの塩辛が確かに似合う

TVCM等で、イカの塩辛乗せのじゃがバターの映像を見せ付けられていて、何時か早くそんな料理にありつきたいものだと思っていたところ、先日オープニングしたばかりの「八王子ロマン地下」の一角の北海道料理の店でそのメニューに遭遇、早速味わったので、記録しておきます。至極ラッキーな出逢いだったと思われ。

北海道の特産品としてのじゃがいも、バターの美味さは日本全国知れ渡っているが、じゃがバターに「塩辛」を乗せて味わうと云うメニューが広まったのは、ここ1~2年のことではないだろうか。

何度かこれまでもそのメニューを食してきたが、塩辛が単に塩味を足すと云う程度のものとしか感じられなかったが、先日のメニューには確かに+αが感じ取られたのだ。

イカとそのワタとが織り成す稀有な味わいが、じゃがバターの味わいに奥行きを与えていたとでも云ったらよいのだろうか?

八王子駅南口に、肴とおかずの銘店街「八王子ロマン地下」がオープン

八王子駅の南口はと云えば市内最大の高層を誇る「サザンスカイタワー」を始め、ビックカメラの入った「CELEO(セレオ)八王子」等々の新規建造物が建ち並び、再開発の真っ只中である。

そんな南口から徒歩3分という場所にはこのほど「八王子ロマン地下」なる肴とおかずの銘店街がオープンした。昭和の風情を演出した地下街に、大小二十数店舗が軒を並べる。「昼はデパ地下、夜は飲食店街。」をイメージしてプロデュースされている。

何処かから拾ってきたような古い看板やらレトログッズが至るところに散りばめられており、独特の風情を醸し出している。特に夜間は主に酒処となることで、この地域での新しい集客を見込んでいる。しかも「はっちか君」というキャラクターが、同処の宣伝キャラとして誕生している。街興し、地域興しのニューウェイブなのである。

オープニング記念として生ビールが格安で提供されていた。何店かに足を運んでみたところ、ただ単に昭和レトロだけではない、様々な試みを見て取ることが出来た。ロマン地下の一帯はそれほど広くなく、店舗のカウンターに接するように歩を進めることになる。まるで店内を巡っているような感覚を感じ取っている。感じ取らされていると云ったほうが正確かもしれない。其処で目に付いたメニューを、気軽に注文出来るようなつくりとなっている。気軽に立ち寄って一杯傾けるにはもってこいのスペースなのである。