タイ国の「イエローカレー」は日本人の舌に合う味わいなので、おすすめ

taicurry01

taicurry02

タイ料理専門店でタイ国の「イエローカレー」を食した。文字通りに黄色い色をしているのだが、インドカレーや我が国のカレーとは異質なカレーだ。最近よく見るタイのグリーンカレーとも異質である。ココナッツミルクに加えてより濃厚なココナッツクリームを使用するためだろう、辛味や刺激を抑えたまろやかな味わいにほっとする。

前菜として出されていた野菜サラダが、非常に刺激的な辛味であった、その後に口にしたためか、とてもマイルドなカレーの味を堪能することができたのだった。

タイ国料理の「イエローカレー」についての基本的なレシピは、鶏肉を基本にして筍、玉葱等の野菜を素材にし、素材はターメリック他の香辛料が用いられる。唐辛子の使用はわずかであるが、辛味は他の香辛料によって充分に味付けされている。

旬の国産筍(竹の子・たけのこ)を使った「筍御飯」に舌鼓

takenoko01

筍が美味しい季節が到来して以来、なにかと筍が気になる昨今である。春の季語ともなっており、この季節に筍を食べていないととても春を損した気分におちいってしまうものだ。

ところで筍といえば、竹冠に「旬」の字がそのまま、竹の旬のときを表している。筍として食することができるものは、数日の間に限られており、その数日を逃して伸びてしまったものは筍とは云えない。地下茎としての野性味を備えつつ、生命の芽生えの生き生きとした瑞々しさが味わえる旬の季節の筍は、まさに春食材の代表選手である。

先日は筍の炭火焼を味わっていたが、なかなかその後に筍料理にありつけることがなく、結局のところは家で「筍御飯」にして味わうことにしたのだ。生の筍を茹でるのはなかなか大変なものがあり、ここは国産筍を下茹でしたものを用いることにした。スーパーにて「水煮」として出回っているもののほとんどが中国産であることが、筍料理づくりに二の足を踏んでいたところに、国産のそんな食材を目にしたとき、ためらうことなく購入をしていたのだった。

御飯炊き用の土鍋に、下茹でされた筍、切り刻んだ人参、葱、等の食材をセットして、鰹出汁で炊き上げたところ、筍のサクサクとして瑞々しい食感が嬉しい筍御飯という料理が出来上がっていた。思うに、久々に美味い炊き込み御飯にありつくことができたのだった。

ある日「PRONTO」で食べた「鉄板ナポリタン」の味わい

napolitan01

スパゲティー等メニューやカフェを提供するチェーン店舗の「PRONTO」に久しぶりに足を運んだところ、お勧めメニューに「ナポリタン」があったのであり、流れで注文していたのだった。

出てきたその「ナポリタン」は、熱々の鉄板の上に乗って来た。太くて油もギトギトしているという昔ながらのスパゲティーの麺に、玉ねぎ、ピーマン、ベーコンといった食材を、トマトと云うよりもトマトケチャップ味に近い味付けで調理して提供されるメニューである。パスタ麺の下には、薄焼き玉子焼きが陣取っているのが、PRONTO流と云えるのかもしれない。

イタリアンのなかで最も大衆的なメニューが「ナポリタン」であり、そもそもイタリアのパスタ料理にこのメニューはないのであるからして、国産大衆的イタリアンメニューと称することも可能であろう。昔は当然のように食べていた定番的スパゲティー料理の、現代的バリエーションのメニューなのだと合点したのである。

通常よりも太目のパスタ麺に、ギトギトの油が乗った「ナポリタン」というメニューの味わいには、過去を懐かしめる以上に、食べ応えかつコクのある麺料理としての一面があると感じさせていた。使用されている油脂類はバターをはじめとした素材が用いられていたのであり、たんなる大衆料理の復活的メニューだというばかりでは無かったということが読み取れたのであった。

 

久しぶりに「みどり企画ギャラリー」を更新しました

久しぶりに「みどり企画ギャラリー」を更新しました。

img_gallery01

http://www.midori-kikaku.com/gallery/

内容については、おいらのこの1~2年の間に描いたタブローを追加し、ページデザインは、ギャラリーページに相応しいものに変更しました。

 

ところで本日昼間はと云えば、先日当ブログでも紹介した阿山さんの個展に足を運んでいたのだった。

http://www.midori-kikaku.com/blog/?p=7577

 

先日に訪れたときとは一転して綺麗にレイアウトされたギャラリーの作品の一つ一つに、更なるインパクトを受けていたのであり、おいらも今更ながら制作への意欲を沸き立てていたというのであり、近作を整理しつつ、ギャラリーにアップすることを思い至ったという訳である。

70年の封印を解いて刊行された「ルパン、最後の恋」は、シリーズ最後の遺作に相応しい面白さ

[エラー: isbn:978-4150018634:l というアイテムは見つかりませんでした]

作家モーリス・ルブランが没後70年となる昨年に出版された、ルパン・シリーズ最後の作品である。我が国でも昨年9月に翻訳出版され、ルパン・マニアの関心を集めている。ブランが同作品執筆の後、病に倒れたこと等から、作家の息子の意向により長らく封印されてきたといういわくつきの1作であり、それが孫娘による原稿発見による刊行に至ったという。ある種、未完の要素もあるが、マニアにとってのみならず推理もの愛好家にとっての必読の書である。内容的にみても、まさにルパン・シリーズ最後の作品に相応しいと云えるのだ。

設定は、現役引退、隠居したルパンが身分を隠して、最後の冒険に繰り出していくものとなっており、晩年を彩る美女との恋のやりとりもあり、推理ものとは異なるテーマで楽しませてくれる。怪盗紳士ことルパンの晩年の姿が垣間見え、彼の人生観、世界観が吐露されるくだりがある。例えば敵の一人に対峙したとき、ルパンとの間に以下の台詞が交わされている。

―――――(以下引用)
「四つの障害に直面したが、そのうち三つは片付けた」
「四つ目は?」
「あんたさ」
「お気の毒さまだな。苦労するぞ」
「わかってるとも。おれはシャーロック・ホームズと組んだこともある。ホームズがこう言っていたよ。《アルセーヌ・ルパンとやり合う羽目になったら、勝負はあきらめろ。初めから負けは決まっている》ってな」
―――――(引用終了)

コナン・ドイルによって生まれたシャーロック・ホームズの名が唐突に出てきたのに驚いたが、名探偵ホームズ以上の天才がルパンだと、世界中の探偵小説愛好家たちに宣言したという訳である。シャーロックのファンにとっては怒り狂うやも知れぬ台詞を、いとも簡単に述べさせてしまうドイルの自由闊達さが、出版業界のタブーに抵触しているともとれるのであり、長らく「封印」されてきた原因の一つなのではないかとも思えるのだ。

小鯵の刺激が嬉しい「鯵の南蛮漬け」

ajinanban01

小鯵と呼ばれる子供の鯵を丁寧に下ごしらえし、油で揚げた後に、酢・醤油・砂糖・唐辛子、玉ねぎ、人参、等々の漬け汁に漬け込んで、「鯵の南蛮漬け」は調理される。それだけ手間と時間をかけており、刺激的な酢鯵の味はか格別な思いがする。

春爛漫の味いを醸すような「茗荷の梅酢」

myoga01
茗荷(みょうが)が美味しい季節がち近づいてきた。日本以外の他国にてはほとんど食されることの無いという食材である。春の息吹とともに芽を出し、香り豊かな茗荷の花弁を開いていく。

そんな茗荷に梅酢を漬け込んだという「茗荷の梅酢」にありついたのである。

よくある甘酢漬けとは違って、素材の野性味が絶えることなく伝わってくる味わいだ。例えばらっきょうの「甘酢漬け」と「塩漬け」との違いにも似ている。甘酢漬けのほうは口にはやさしいが、決して味わいが豊富な訳ではなく、却って単調な味覚を押し付けているのだが、塩ラッキョウのほうはといえば、単調な味わいを打ち破り、そもそもの素材のワイルドな味わいを活かしているのだ。

結局のところ、茗荷は生で食するのが美味しいのだが、梅酢という漬汁で漬け込んだ「茗荷の梅酢」もまた茗荷料理のレシピ的逸品のひとつとして記しておきたいと考えていたのである。「茗荷の梅酢」は悪くない。しかも逸品の味わいである。

久しぶりに食した「マグロの漬け丼」は美味だった

zukedon01

マグロ料理の定番メニューには「マグロの漬け丼」というものが存在するのであり、決して一時の人気、ブームに拘泥することなく、定番メニューとしての存在感を長年にわたって維持しているのである。

その「マグロの漬け丼」のレシピといえば、マグロの刺身を醤油漬けにして、酢飯を盛った丼にかけるという、とてもシンプルなものとなっている。シンプルなメニューの味わいを左右するのはもちろんのこと、その素材の善し悪しであり、新鮮なマグロの切り身を漬け込んだ「マグロの漬け丼」には、とても舌をうならせるものがある。

「マグロの漬け丼」に合うマグロの切り身は、大トロとか中トロとかいう部位である必要は無くて、赤身がしっくりするのであり、しかも、マグロの筋が見えていたりする切り身にも、「マグロの漬け丼」はしっくりとくるのである。先日口にした「マグロの漬け丼」とはまさに「マグロの漬け丼」としての代表的な姿かたちを保っており、充分に美味みをあじわうことができたのだった。

大豆がダブっている「納豆豆腐」を試食したところ…

nattoutofu01
某居酒屋にて「納豆豆腐」なるメニューを目にした。豆腐に納豆が乗っているのだな、ということは容易に予想が付くメニューであった。が然し、豆腐と納豆といえばどちらも「大豆」が原材料となる食材なのであり、ダブってしまっているのは明白である。漫画「孤独のグルメ」風につぶやくならば、「豆腐と納豆で、大豆がダブってしまった」という台詞となるのだろう。

本日は多少ためらいながらも、兎に角「試食的」に、当メニューを味わってみたのだった。そして、出てきた料理は想像したとおりのものたった。

味は決して悪くは無かった。大豆と大豆の競演でも、これだけ味のバリエーションが豊かなのだから、想像以上の出来栄えであると云うべきかもしれない。かといって自分でこの料理をつくりたいとも思わない。これはまさしくかなりの決定的な矛盾を孕んだ料理だということになる。

木材にパワフルな作品を描く、阿山隆之個展「阿山くんの世界Ⅱ」がギャラリー木馬で明日スタートします

木材にパワフルな作品を描く、阿山隆之個展「阿山くんの世界Ⅱ」がギャラリー木馬で明日スタートします。

大胆にカットされた天然の木材をキャンバスがわりにして、さまざまな生き物をモチーフにしてパワフルなタブロー(絵画)が描かれている。阿山隆之さんの大胆で力強い線で描かれた水牛の作品は、かつて八王子夢美術館で行われた「市民公募 夢美エンナーレ入選作品展」にて出展されていて、おいらはその作品世界に接し強く圧倒されていたのであった。

http://www.yumebi.com/acv38.html
http://www.yumebi.com/images/exb38_pic07L.jpg

ayama01

ayama02

ayama03

そんな、阿山さんの個展が、明日こと4月2日(火)から12日(金)まで「木馬工房 ギャラリー木馬」で開催される。阿山さんは、木馬工房に通所している自閉症の人で、絵もまたパワフルで面白い絵を書いている。先日は同工房の人から、阿山隆之さんの個展の案内があり、明日の個展オープンには少々早いがお邪魔してきたのでした。

以前目にした水牛の作品以外に、魚類をモチーフにして天然色の色彩で描かれた作品等々の多彩な作品群がそう広くないギャラリーに配置されていた。展示作業の途中であったというとても大切な時間ににお邪魔してしまったが、忙しい中でギャラリーの中にも案内してもらっていたのであり、大変に恐縮しつつ、明日からの個展にわくわくの思いを強くしていた。週末の休日にはまた訪れてみたいと思っている次第である。

ギャラリーを運営する木馬工房は、八王子市役所隣にある身障者の就労支援継続B型の事業所だという。同工房では、木工・印刷・ガラスなど障害がある方が通い仕事をしている。また、アート活動の一貫で、昨年建替に伴い、昨年11月にはギャラリーをオープンしたそうである。阿山さんの描き出す作品が同工房にて制作されていることも、同工房の関係者たちのサポートがあってのことなのだろう。ぜひとも足を運びたい、運んでもらいたい展示会である。

■阿山隆之個展「阿山くんの世界Ⅱ」
4月2日(火)~12日(金)
10時~17時(最終日16時まで)

■木馬工房 ギャラリー木馬
東京都八王子市元本郷町3-17-13
(八王子市役所すぐそば)
TEL 042-624-3340