北の岬で咆哮する獣

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おいらの新作「北の岬で咆哮する獣」を筆了したのでアップしておきます。数年前から描き続けている獣シリーズの、もっとも新鮮なる最新作であります。

キャンバスにアクリル画 F10号

水と光の舞う風景

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先日は新作のタブローを脱筆したのでした。題して「水と光の舞う風景」。上州赤城山の大沼、小沼、そして覚満淵という湿地帯に向かい合ったときのイメージが原点となり、制作したものです。豊穣な水をたたえる赤城山の瑞々しい風景に接した感動が制作のきっかけとなっていたことを実感しています。

豚の故郷に棲んで描いた「ピンクの豚の通る道」

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上州前橋は別名で「トントンの町」とも呼ばれている。トントンこと豚の生産量が多く、しかも美味いという評価が定着していることからなる命名なのであり、おいらもトントン好きを公言したいくらいではある。前橋市内にも豚舎は多く存在している。とくに大胡近辺には大小あわせての豚舎を見掛けているので、おいらもしばしば、当地に足を向けることが多くなっているのである。そんな上州に昨年来定住して数ヶ月が過ぎて、トントンのイメージを定着させ描いたのが上の一作品「ピンクの豚の通る道」である。トントンと歩みが聞こえるように闊歩する豚の姿がおいらのイメージに定着している。

月の在る風景に関する想い出

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おいらの絵画制作のテーマの中でありますが、かなり大きな地位を占めているのが「月」であり、ことに其の月の裏側に対する想いの強さがかなりの比重を占めているのです。思春期のある時期の想い出であるが、おいらは月の裏側を見たいと欲していたのでした。察しの良い人々にはピンと来るだろう。ピンク・フロイドによる名曲「The Dark Side of the Moon」に、或る時期に心底を揺らばされていたことからの、月の裏側への憧憬から発せられた、思春期ならではの想い入れなのであった。ウサギが住むと公言されていた月の裏側には何が存在しているのだろうか? などといった疑問符が沸き、そんなおいらの思春期の疑問符は拡大していったのだったのです。「狂気」とも和訳されたその名曲の存在の背景には何があるのか? といった疑問が、そもそもの出で立ちであり、そのような素朴な疑問がずっとずっと、奥深くに巣食っており、数年前からおいらの制作の主要なテーマの一つとして湧き上がっているのであります。月の裏側を見たいというおいらの願望は、いずれの時期には叶うことになるのでしょうが、今では月の裏側に限らずに、月の表面における憧れを強くしていったのでした。月の表面には何が在るのか? 生命は存在するのか? 宇宙の生物は地球外に在り得るのか? 等々の疑問が、おいらの「月」に関してのテーマに対して、強く反応してきていたのが、おいらが月の裏側や表面に対するテーマ性を強くしていったことのきっかけで在ったのだろうと思うのであります。そんなおいらの近作にも、月が沢山登場しています。旧作品の御紹介とともにご覧下さい。

Katsuo Galleryを更新しました

昨年末から首都東京を離れて、上州を拠点に生活をしているおいらでありますが、美術作品の制作活動は地道に行なっています。

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おいら自身の個展を昨年中に行なってからは、少しずつ、八王子市内の老舗的名店ギャラリーの「ぎゃらりーロア」等にて作品発表を行なってきました。

それらの新作を含めて「Katsuo Gallery」にて纏めていますので、ご覧ください。

http://midori-kikaku.com/gallery/

八王子「ぎゃらりーロア」の春季展に出展します

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今週の4月8日から始まる八王子のギャラリー「ぎゃらりーロア」の主催する「春季展」においらも出展します。(会期は4月8日~4月13日)

今回の出展作品は、「獣の棲む里」シリーズとして制作している中でのアクリル画の2作品。人間が踏み込み難い獣の棲息する世界のイメージを、現代絵画の技法を用いて描写した作品であり、郷土上州の原風景に触発されて描くイメージを定着することも企図されており、近頃のおいらの制作ビジョンを集約させた作品でもあります。

展覧会の会期中は群馬県の実家に居ることが多くなりますので、会場に居ることは限られています。もし足を運んでくれた方がいてお会いすることが出来ない場合も想定されるので予めご容赦願います。

■ぎゃらりーロア
〒192-0082 東京都八王子市東町12-7 ロアビル2F
TEL.042-645-8352
木曜日定休 11:00~18:00 水曜日は16:00まで
■春季展第1週
4月8日~4月13日

http://www.geocities.jp/gallery_roi/

絵画制作における原風景についての論考(2)

近頃はといえば、おいらの住処がある東京都八王子と群馬県とを行き来する中で、独特な磁場に引かれるようにして、古里である群馬に対する思い入れやこだわりを強くしている。それは正しくおいら自身の中にある原風景のビジョンを培った古里、郷土にあらためて向き合いながら、生涯逃れ得ることの無い原風景としてのビジョンを鮮明化させていきたいと考えているところである。かつてわが故郷では里山や里にまつわる自然が存在していた。里には街があり、人々の濃厚な息遣いが存在していた。子供心に未知なる神々しい自然を感じ取って、そんな神々しい自然と対峙して生活していたものなのである。それらはおそらく遠くに在って惹かれる郷里の風景、風土に相対して、近くで向かい合いながらの営為ではある。そんな、原風景を絵画作品に定着させようと悪戦苦闘してきた自身の過去を見つめ直しながら、活動の新しい一歩にしていきたいと思う昨今なのである。そもそも絵画の制作という行為は極めて個人的なものであるが、そんな極めて私的な行為を通して、ダイナミックに魅力あふれる故郷としての上州と繋ぎ合っていきたいという希いにかられているところなのである。

絵画制作における原風景についての論考(1)

絵画制作という創作活動を行っていく中で、原体験、原風景というものは、常に活動を導くものとして存在している。おいら自身が生をうけて育った古郷で体験した事柄とその記憶やビジョン等の数々は、創作活動を支えるものとして大きな影響を与えずにはおかなかったものなのだ。薄暗い記憶の中から仄かに立ち現れては消え去っていくそれらの記憶やビジョンは、決して心地良い代物ばかりでは無い。ときには脳裡に付きまとっては離れず、神経を逆撫でする様に居座る厄介な代物たちである。そんな脳裡に居座り続ける「原風景」とも呼ぶべきビジョンを追いかけるようにして、絵画の創作活動を続けてきたものである。記憶の奥深くに焼き付いている里山や街並みへの憧憬、正体不明のけものたちとの遭遇体験とそれらへの畏れ、……そんな生涯逃れ得ない原風景のビジョンを、もっと鮮明化させていきたいという志向性を持ちつつ、新しい表現世界にチャレンジしているのである。

平塚市美術館にて「画家の詩、詩人の絵」展を鑑賞

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先日は平塚市美術館を訪れ、それまでずっと気にかかっていた「画家の詩、詩人の絵」展を鑑賞した。今月の8日までの企画展覧会であり、すでに同美術館での展示は終了している。なかなか時間がとれずにいて、ぎりぎりセーフの滑り込み的スケジュールの美術鑑賞となっていた。

平塚の美術館を訪れた最大の理由は、宮沢賢治さんの「日輪と山」という名作が展示されているという情報に接したからなのだが、実際の展示物は原作の複製だということで、そんな期待は裏切られてしまっていた。少々気落ちして、会場を巡っていたが、青木繁、萬鉄五郎といった近代洋画の巨匠たちの作品に接することが出来たので、同展へ足を向けた意義は強いものを感じていた。さらに、古賀春江というこれまで未知なる作家の原画に遭遇できたことは望外の悦びでもあった。

ところで同展覧会のテーマである、美術と詩との関係については、美術館関係者たちにとってはあまりポジティブなテーマではない。ことにモダンアートのビジョンからすれば美術は詩の後塵を拝すること無かれという志向性が強くあり、詩と美術との繋がりは排除サレル傾向が一面で強くある。そんなことから同展覧会会場へ赴くことが遅れたのだが、実際に鑑賞してからの今の思いとしては、もっともっとポジティブに捉えるべきテーマであると実感している。

画家と其の彼らが記した詩との詳細については、会場では充分な時間をかけて検証することが出来なかったので、同展の公式図録としての書籍「画家の詩、詩人の絵」を購入し、じっくりと読み入っているところである。また新たな発見などがあれば此処でも開陳していきたいと考えている。

八王子「ぎゃらりーロア」の「秋季秀作展」に出展します

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明日10月2日から始まる「ぎゃらりーロア」の「秋季秀作展 第3週」においらも参加し作品2点を出展します。出すのは「獣の棲む里」シリーズとして描いたアクリル画の2点。ペットとして人間にも身近な猫と犬をモチーフにして描いたが、人間が踏み込み難い獣の棲息する世界のイメージを描写したかった。

展覧会の会期中は群馬県の実家に居ることが多くなる予定で、会場に居ることは限られています。もし足を運んでくれた方がいてお会いすることが出来ない場合も想定されるので予めご容赦願います。

http://www.geocities.jp/gallery_roi/

■秋季秀作展 第3週
10月2日~10月7日

■ぎゃらりーロア
〒192-0082 東京都八王子市東町12-7 ロアビル2F
TEL.042-645-8352
木曜日定休 11:00~18:00 水曜日は16:00まで

個展最終日にF50号キャンバスを購入

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本日はおいらの個展「小林活夫展 相貌」の最終日であった。搬出のため赤帽の車を頼んでいたので、余裕を持って早めに搬出作業を終えていた。余った時間でギャラリーの入ったショッピングセンターを散策していたのだが、同センター内に在る画材店の「世界堂」に入って、F50号のキャンバス2点を購入していた。近頃は8~20号程度の作品ばかりを描いていたが、少々大きな作品を手掛けたくなっていたからではあった。あまり広くない我が家のアトリエに50号キャンバスは結構な場所を占めるが、じっくり籠って制作するには大きめなキャンバスに向かうことが適当だと考えていたのである。夏が終わらないくらいの時季にはある程度の大作を仕上げたいと思っている次第なのである。

「小林活夫展 相貌」に特設のポストを設置しました

exhibition13exhibition12「小林活夫展 相貌」がスタートして3日目となる本日は、ほぼ会場に居て、おいら自身の描いた作品群に囲まれて過ごしていた。まるでアトリエが移されたような空間が現出されたかのような錯覚に捉えられていたのであり、それはまた貴重な体験であった。

絵画を描くという創作制作の行為は極めて私的な行為であり、外界や他者との繋がりを稀薄にさせるが、こうした会場で、自身の創作物に囲まれて過ごすことは即ち、創作行為場の出前出張体験にも似ている。何時もの極私的創作の世界が、人間社会としての世間や人々に繋がっているという実感を与えてくれたのである。

ところで今回の展覧会会場に、ポストを設置したのでご案内しておきます。予めのギャラリー関係者たちとの打ち合わせにて、個人情報を保護すべきとの目的から、会場に芳名帳を置かないようにという申し立てがあったのであり、それに代わるものとしてのポストである。メッセージやご連絡等々は、展覧会会場にあるポストに投函していただきたいのであります。

■小林活夫展 相貌
Katsuo Kobayashi Exhibition Atmosphere

会期:
2015年7月30日(木)~8月4日(火)
10:00~20:00(最終日は17:00まで)

会場:
京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
AB館5階ブリッジギャラリー
〒206-0011 東京都多摩市関戸1-10-1
(京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅下車すぐ)

おいらの個展「小林活夫展 相貌」の初日スタート

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準備も整わぬままの個展の初日であるが、旧友との久々の再会やら地元の美術連盟たちとの語らいやらと、出会いと発見に満ちた初日となっていた。

故郷の両親の関係もあり、今晩もまた帰郷し実家住まい。案内ハガキを出した友人、知人には予め謝罪しておくが、おいらは土曜、日曜以外の日に展覧会会場に足を運ぶことが困難です。お越しいただける人がいれば、お電話のうえ来場していただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

■小林活夫展 相貌
Katsuo Kobayashi Exhibition Atmosphere

会期:
2015年7月30日(木)~8月4日(火)
10:00~20:00(最終日は17:00まで)

会場:
京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
AB館5階ブリッジギャラリー
〒206-0011 東京都多摩市関戸1-10-1
(京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅下車すぐ)

2017年3月24~29日の個展開催情報は下記の通りです

会期:2017年3月24日(金)~3月29日(水)
11:00~18:00(最終日は16:00まで)

会場:ぎゃらりーロア
〒192-0082
東京都八王子市東町12-7 ロアビル2階
(JR線「八王子」駅下車すぐ)

本日「小林活夫展 相貌」の搬入作業を終了

exhibition01exhibition02exhibition03exhibition04明日からスタートするおいらの個展「小林活夫展 相貌」の搬入作業を、夕刻から始めて、先ほど終えることが出来た。今回展示してるのは、アクリル画を中心にした32点と、加えて「案内マン」として制作された6点のオブジェである。個展を企画した当初は20数点の作品展示の予定だったが、思いの外に広い展示場を埋めるために、プラス10点余の作品と、「案内マン」のオブジェを制作することとなっていた。メインで手がけているアクリル絵画と共に「案内マン」オブジェにも触れていただけたら幸いに思うのです。

■小林活夫作品展 相貌
Katsuo Kobayashi Exhibition Atmosphere

会期:
2015年7月30日(木)~8月4日(火)
10:00~20:00(最終日は17:00まで)

会場:
京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
AB館5階ブリッジギャラリー
〒206-0011 東京都多摩市関戸1-10-1
(京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅下車すぐ)

宇都宮美術館にて「パウル・クレー だれにもないしょ。」展が開催(2)

paulklee03先日おいらは栃木県の「宇都宮美術館」を訪れ「パウル・クレー だれにも ないしょ。」の展覧会を鑑賞していたのだが、当日は幸運にも学芸員の人の説明によるギャラリー・トークのイベントがあり、おいらも参加していたのだった。学芸員の人による説明の中でとてもインパクトの強かった言葉が、クレーの作品「彼女は吠え、僕らは遊ぶ」の前で発せられた「この作品が最もお薦めの作品です」という一言である。色彩が凄いとか其の作品コンセプトが凄いとか云う説明であり、学芸員の人の強く響いた言葉により語られ、彼の個人的な思い入れを拝聴しているうちに、おいらもかつてなかった新しい発見に直面していたと云って良い。敢て一言で述べるならば、其の絵のシンプルな存在感。圧倒的な存在の深みとでも云おうか。「彼女は吠え、僕らは遊ぶ」という作品は、当企画展の画録の表紙にも採用されている。其のトリミングについては難在りと云うべきだが、それにしても天才画家ことパウル・クレーの神秘の一端を垣間見れたという貴重な美術鑑賞なのだった。

■宇都宮美術館
〒320-0004
栃木県宇都宮市長岡町1077
TEL:028-643-0100
月曜休館

宇都宮美術館にて「パウル・クレー だれにもないしょ。」展が開催

paulklee01paulklee02先日おいらは宇都宮美術館にて開催中の「パウル・クレー だれにもないしょ。」展を訪問したのだった。地方の美術館が主催する企画展としてはとても意欲的なことが、展覧会のタイトルにも見て取れており、訪問しての実感はそれを裏切ることはなかった。おいらが訪問した日は丁度、学芸員によるギャラリートークが有り、おいらもそれに参加すことが出来たのであり、関係者たちの特別な意気込み等も感じ取っていた。(此の稿は続きます)

■宇都宮美術館
〒320-0004
栃木県宇都宮市長岡町1077
TEL:028-643-0100
月曜休館

八王子「ぎゃらりーロア」で開催中の「自画像展」を訪問

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おいらの地元八王子の「ぎゃらりーロア」というギャラリーでは、先日から3週にわたって「自画像展」が開催されている。自画像というジャンルはそもそも、極めて古典的なテーマ性を有するものであり、かねてからおいらも注目していたのであり、2週目となる本日、会場に足を運んでみたのであった。そして地元在家をはじめとする多数の作家の描く「自画像」の作品群に接したのだが、此れが意外なるインパクトを感じたという訳なのである。おいらと云えば、少年の頃から数点或いは数十点くらいの自画像を絵画修業の一環として描いてきたのだが、今手元に其のものは無い。絵画修業としての自画像制作以上の意味を感じていなかったからと云うべきなのだろうかと、懐古的に思うのである。そうした中にて今回の自画像展に遭遇出来たのは僥倖と云うべきかもしれない。昼過ぎに展示会会場へと足を運んでいたのだが、其の後で訪れた作家の島崎さんが持参した焼酎にて一杯ということになっていた。酒好きのおいらにとっては有難きことてではあったが、それでも日中の酒を断つことを肝に銘じていたおいらにとっては少々過酷な時間であったと云うべきなのかも知れないのだった。

■ぎゃらりーロア
〒192-0082 東京都八王子市東町12-7 ロアビル2F
TEL.042-645-8352
木曜日定休 11:00~18:00 水曜日は16:00まで

ギャラリーに新作「Butterfly Ⅴ」を追加、更新しました

みどり企画のギャラリーページに新作「Butterfly Ⅴ」をアップしました。

http://www.midori-kikaku.com/gallery/

今月末からの個展に出品する予定の作品で、久しぶりの「Butterfly」シリーズです。ベース地はキャンバスの代わりに木製パネルを使用し、素材にはアクリル絵の具の他にクレパス他を使用。ミキストメディア作品として仕上げたものです。

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前橋「ArtSoup」でTamu.w.akiさんの個展に遭遇

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帰省している上州前橋の旧繁華街の中央通り沿いにて「ArtSoup」という新しい店舗を発見し、早速中を覗いてみたところ、其処はアート雑貨を扱う個性的なお店だった。初めて入店したおいらに対して店内に居たオーナーと思しき男性は丁寧に相対してくれて、1階が常設展示で2階が個展会場ギャラリーであることを説明してくれたので、初めての割にはおいらはとてもスムーズに同店舗に溶けこむことが出来たのだった。それはそれはラッキーな出会いだったのである。

2階へと階段を登ると其処には個展の主のTamu.w.akiさんが待ち構えていていて、それでも全然気負っていなくて、例えば新規作品制作の筆とキャンバスを置きつつの自然なる対応にはおいらはとてもホッとした気分でギャラリーを巡ったのである。今のおいらと同じく個展の主のTamu.w.akiさんもまたアクリル絵の具を駆使した作品を制作しているようである。アクリル絵画の市民権の浸透は嬉しい限りではあり、若き制作者とのシンパシィ―的感情を強くしていても居たのだった。「とても可愛い絵ですね」等とおいらが発した言葉に、また個展の主はとても柔らかく相対してくれていたので、ゆっくりと個展を鑑賞することができていた。帰省先でこのような個展と出会えたことはとても嬉しい出来事であった。

■ギャラリーアートスープ
群馬県前橋市本町2丁目1-6
027-289-3422