本日の東京はまるで雪国と化していた

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暦は立春を過ぎて春に向かうはずがまさかの降雪に見舞われたのである。降雪は未だ止むことなく続いており、東京はまるで雪国と化している。殊に東京を含む関東地方の積雪量は半端無く10cmはゆうに超え観測史上最大の降雪量を記録しそうな勢いなのだ。古里上州前橋に居るおいらの父によれば、前橋に住んで以来こんな積雪に見舞われたことはなかったと語っているくらいである。

明日は東京都知事選が行われる日でもある。おいらは既に期日前投票を済ませているので関係ないともいえるが、意外な影響下にある。こんな大雪により投票率の低下が想定されるが、はたしてそれがどんな結果をもたらすことになるのだろうか? 細川氏と彼を支えて選挙に臨んだ様々な人達の熱意や努力やその他諸々が、無駄にならないことを願っている。

土鍋で「筍の炊き込みご飯」を味わったのだ

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日本人でありながらこのところご飯食が減っていると自覚しているおいらである。ご飯が足りないのは日本の食文化の基本を蔑ろにすることと近しいのであり、そんな思いから炊き込みご飯作りに勤しんだという訳なのである。

筍(タケノコ)と云えば春を告げる食材である。竹林の中で険しい冬の季節を耐えた竹の子供たちが地中から生命の息吹を挙げて育ち行く、其の瞬間を収穫してしまうのだから、人間たちの業の深ささえ認識させる。春の息吹が食卓に上っていくという典型的な姿を筍は表している。それだからしっかりと土鍋でつくって食してみたかったのである。

サクサクとした筍の食感は、他の炊き込みご飯に比較して特別な感触であり、筍にしか表現出来ない春季独特の味わいなのである。

現代のベートーヴェンとかいう如何様師のニュースにうんざり

佐村河内守さんという音楽家が作曲発表した作品が売れに売れているという。現代のベートーヴェンだという振込みである。だがその作品の作曲者が別の人物として名乗りさえ挙げられたのであり、今時のマスコミを賑わしている。こんなニュースにはうんざり至極の思いなのである。

東京都知事選の期日前投票で、細川護煕候補に投票した

今週末の2/9(日)が東京都知事選挙が行なわれるのだが、週末は親の介護等で東京には居られないのであり、そんなこんなの事情から期日前投票を利用して投票をしてきたのだった。投票用紙に書いた名前は「細川護煕」でる。

1イシュウー等とも揶揄されている「脱原発」は、此れからの日本の行く末にとって大切な原理原則なのである。安倍内閣の原発輸出などもってのほかと云わねばならない。脱原発というスローガンは細川氏以外にも宇都宮氏等々の候補が掲げてはいるが、現実的な選択として細川氏以外の候補はあり得ないと判断していた。その理由の一つは、反原発への強い思いとともに、現在の自民党安倍内閣に対する「否」の思いを一票に託してきたということ。今現在の安倍内閣への「否」を投票行動で示すには、此の都知事選に依るしかないという政治状況がある。このまま安倍政権が続けば日本にとっての極めて由々しき将来の姿が想定されるのであり、此のまま由々しき政治的潮流を看過すべきではないのであるからしての投票行動であった。

本日未明には偶然にであるが、東京放送こと7チャンネルの深夜番組で、東京都知事選の候補者の政見放送を視聴した。手振り身振りの派手派手しい浮わついたますぞえ要一氏(名前をひらがなにしていることこそ有権者を愚弄している)の放送に対して、細川護煕氏は、じっくりとカメラの正面を見据えて語っていた姿が印象的であった。政治の現場から退いて十数年になる細川氏だが、現役の政治家以上に東京都における政治的物事のポイントを把握していたことを確認することが出来た。

ある種の反動的メディア等々においては細川護煕氏へのネガティブキャンペーンが盛んに振りまかれているが、そんなネガティブキャンペーンにけっして左右されてはならない。これからの東京都知事に相応しい人物は、細川護煕氏であるということを強く主張しておくのである。

立春の日に旬の「菜の花辛子合え」を味わった

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本日は立春、即ち暦の教えでは春の訪れを意味している。然しながら本日は東京都を初め関東一帯に雪の訪れをもたらしている。暦の教えも頼り無く感じること甚大なりなのである。

ともあれ立春であるからして、春の香り漂う「菜の花」が夕食のメニューに載っていた。黄色い花を咲かせる菜の花は、花を咲かせる前の蕾がとりわけ美味である。毎年2月にもなればこの味が欲しくなる。春の灰汁とも云うべき鮮烈な苦みが喉を潤してくれる。しかもビタミンCやミネラル豊富であり、春季の豊富な栄養素たっぷりの、春を代表すべき食材の一つなのである。

出された「菜の花辛子合え」には辛子が添えられていた。少々の醤油を辛子に垂らして菜の花に合えて食すれば、ピリリと来る辛味が菜の花のエグミとも相俟って春季ならではの味のハーモニーを醸していたのであった。

橋下徹の大阪市長辞任劇は衆愚政治の極みと云うべきだ

このところ全くと云ってよいほど存在感が無かった橋下徹が大阪市長を辞任するのだという。そんな馬鹿げたニュースがメディアに踊っている。此れにより一躍大阪界隈の政治情勢が沸き立っているようなのであり、橋下の注目度が高まっている。此の光景はまるでかまって君がメディアに泣きついている様相が見て取れる。それを待っていたとばかりに受け止めて報道するメディアとの相関劇は、まさしく衆愚政治の極みと云わねばならない。橋下が企む今後の政治的日程については様々なメディアが報道しているのだが、多くの識者が馬鹿げた辞任劇の無意味性に言及しているにも拘らず、どれもがその不条理性についての言及を避けているように思われる。即ち換言すればそんなことが可能だと考えてもいなかったおいらを含む日本国民は、まるで開いた口がふさがることが当分無いような気分に襲われてしまっている。幸いなこととしておいらは大阪市民でも大阪府民でも無い。然しながら日本国民の一人としては看過出来ない事態なのだ。大阪市民ではないおいらやその他の日本国民にとっても看過すべからざる政治的状況が惹起されたようなのである。

帰省中の上州前橋でタイ料理専門店「セマクテ」の「レック麺」に遭遇

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毎週帰省している上州国前橋にて「セマクテ」というタイ料理専門店に出食わした。有名なタイ料理の「トムヤムクン」料理も目についたが本日はそれらをスルーして、ポピュラーなタイ風麺料理の「レック麺(むー)」を食したところ、此れが本格タイ麺料理の風味に驚きながら、同店のファンになってしまいそうな気分なのである。

「レック麺」というのはタイではトムヤムクンに負けず劣らずの代表的な麺料理の代名詞的なものなのである。そもそもタイ料理にポピュラーな4種類の調味料を試しながらタイ国の麺料理を味わうという体験に遭遇したことは、おいらにとってとても嬉しい事なのであつた。

店名の「セマクテ」は、日本語の「狭くて」を連想させており、実際にもその狭い店の状況を表明しているようだが、さらにはタイ語に訳すると「welcom」とかその他色々の深甚なる意味が隠されているようなのだ。多少のギャグ的要素はあるにせよ、これから贔屓にしたい出身地元の名店なのである。

■セマクテ
http://www.dan-b.com/semakute/
群馬県前橋市千代田町4-2-11
027-232-0893

美味しいどじょう料理が戻ってきたようである

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都内下町の某食堂では久しぶりにどじょう料理を味わうことができた。「どじょう鍋」というメニューも有ったが本日はあえて軽めの「どじょう汁」にした。箸で汁の中を探ってみれば、さっぱりとした味噌仕立ての汁の中からは大勢のどじょうに加えてごぼうの笹掻きやら新鮮ネギやらが顔をのぞかせていた。そして久々のどじょうを箸で摘んで口の中に頬張れば其のどじょうが持つ独特の野趣味に圧倒されていたのだった。

そもそも数年前を振り返ってみれば、自らを「どじょう」になぞらえて首相の座を射止めた野田佳彦という政治家は、実はただの無能のぼんくら。我が国戦後史上最低の首相であったといってよい。自民党政権か長く続いた戦後政治史上を眺めても、こんなぼんくら総理は他に、例示することができないくらいだった。念のために記しておくが、おいらはどじょう総理が誕生するずっと前からどじょうが大好きであった。おいらこそは野田総理にも引けをとらぬくらいなどじょう大好き人間なのである。のみならず、当ブログにもどじょう料理については数回記述している。

大きく丸い「米茄子」の肉味噌焼きを味わった

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今時の茄子の種類は多くて名前も覚えるにも四苦八苦するくらいだが、其の中でも米茄子は飛び抜けた個性を示しているので覚えやすく、しかも其の特長を活かした料理メニューが美味なのであり、舌を楽しませてくれるのである。

もともとは米国産の品種が改良されて我が国に育っている。全体的に大降りで丸くて、果肉が締まっているのが特長である。茄子田楽にしたら味噌と相性が抜群だと思われるが、単純に豚肉味噌と合えただけでも充分な味わいだった。身の締まった果肉を焼いて肉味噌で味付けしたものが本日のメニューであり、とても納得すべき味わいだったのである。

大阪鶴橋風「串カツ田中」の「ちりとり鍋」で温まった

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大阪地方発祥の鍋の代表格ともなりつつあるのが「ちりとり鍋」である。命名の由来は鍋の形態が「ちりとり」に似ているという極めて単純な理由に依っている。地元八王子に新規オープンした「串カツ田中」でこの異色の鍋を目にしたので、興味半分で食してみたら意外にもホッコリと温まることが出来たのだった。

ちりとりに似た鍋を元にして具材とスープをアレンジして地域鍋として売り出しているのである。用いられている具材は、九州博多を発祥とするモツ鍋のそのものとほとんど変わりはないと云ってよい。つまりは博多のもつ鍋のパクリ風とも云えよう。それがどういう経緯か大阪発祥の「ちりとり鍋」としてブランド化しつつあるのだから面白い。

もつ鍋のパクリ風と書いたが、大阪風の特徴も少々垣間見れる。たとえばモツに大量の辛味調味料が揉み込まれていたり、山盛りの高さで具材を盛って食するものたちを驚かせることなど、様々な試行錯誤の跡が見て取れるである。そんな試行錯誤が成功したとは云い難いが、関東にてこの鍋を喰らったものとしての率直な感想を述べるならば、大阪文化の一端を目にすることとなっていたと云えるのかも知れない。

■串カツ田中 八王子店
http://kushi-tanaka.com/201401/2014110.html

「イカ納豆」は納豆不足を補う逸品メニューなのだ

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納豆はそのままでは酒のつまみになり難いが、イカと合わせるだけで逸品の酒の肴に早変わりなのだった。地元の居酒屋にて注文した「イカ納豆」は、そんなある種の一寸した驚きの気持ちを惹起させていたのである。

少々細かく観察してみると、其の納豆は細かくひき割りにされていた。ひき割りにされた納豆が此のメニューの肝でもある。納豆の豆そのものとイカの身とはあまり相性が良くないらしいのだ。

味付けはわさびと少々の醤油である。此の味はとてもシンプルであり、他の夾雑物は必要がないと思える。たとえ和食の出汁だろうが鰹節だろうが昆布だろうが必要がないと思われるのである。ピリっとしたわさびの刺激が此のメニュー全体に統一感を与えているようである。

思うにこのメニューは酒が進むこと請け負いなのであるが、納豆を補給するのにも適当なメニューなのである。近頃のおいらの食生活において納豆不足が懸念されているからこその、大切なメニューとなっているのである。

春間近の「ホタルイカ(蛍烏賊)」に舌堤み

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大寒を過ぎた今頃になると「ホタルイカ(蛍烏賊)」が目についてくる。小振りながらボイルしてぷくっとしたその姿形は個性的であり、様々ある他の酒のつまみらを個性的な風体によって凌駕していると云ってよい。春を告げるような爽やかな味わいとともに、この季節には求めて食したくなるのだ。

そもそもホタルイカとは春を代表する味覚でもあり、春が先かホタルイカが先かは知らぬが、両者が相まっての風物詩なのである。春の夜には、海上に青白い光を放つ。その姿は、神秘的な光そのものではある。そんな神秘の光を思いながら味わうホタルイカ(蛍烏賊)の味わいは、春のこの時期ならではの逸品である。ピチピチとした食感やら春らしい香りなどにて満喫したのだ。

「ホタルイカの酢味噌和え」もまた、そんな旬メニューの一品。ボイルしてぷくっと太ったホタルイカに酢味噌を和えて出されており、まさに旬の美味を味わうことが出来たのだった。今期、「生ホタルイカ」を食していたおいらではあるが、ホタルイカの味わいはボイルして酢味噌で和えるのが一番だと合点したのであった。

寄居の居酒屋「金太郎」で辛味タレの焼きとんを食らう

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上州に帰省した帰りの八高線で寄居にて途中下車した。駅前の「金太郎」にて辛味タレ付きの焼きとんを味わうためである。そもそもながら豚のもつを串焼きにして提供される焼きとんは埼玉県東松山界隈では「焼き鳥」と呼ばれている。そんな埼玉東松山風の焼きとんは、この寄居が発祥だという説があり、特にこの居酒屋「金太郎」の焼きとんの味は特筆すべきものが在るのだ。

豚の「カシラ」「タン」等々の部所に軽く塩をまぶして丹念に炭火で焼いていく。炭火で時間をかけて程よく焼いていくことで芳ばしい香りが立ち上っていき、注文を待つ客には否が応でも食欲を刺激されていくこと必至といった成り行きである。カウンターに出された豚モツの「焼鳥」を眺めれば、もう口腔内はの涎たらたら寸前的状態。ぐっと喉を引き締めて、豚モツの焼鳥を食らったのであった。

「焼鳥」こと焼きとんとともにカウンターに添えて出されていたのが、特性味噌だれである。赤唐辛子がたっぷりの辛味味噌であり、焼鳥に乗せればピリリとしてひき締まった味わいに変貌するのだ。鮮度の良くぷりぷりと噛みごたえも麗しいモツの串焼きと、ピリリと刺激度満点の個性的「焼鳥」のルーツは、寄居町にあるということのようである。

■金太郎 寄居駅前店
住所 埼玉県大里郡寄居町寄居1227

「アボカドおろしという」メニューにみる、アボカドと大根おろしの好相性には吃驚なのだった

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昨今では「アボカド」という食材は寿司ネタとして注目されており、純日本的な寿司店でも採用されるようになっているのだ。

西欧風食材としてのアボカドと純日本的な寿司ネタとの相性が、意外的なマッチングを醸していたということなのであり、日本食こと和食に対する新たなビジョンを示していたということなのだった。

そんなアボカドが大根おろしという日本的食メニューとの相性が抜群だったということが、極めて注目に値する発見なのであった。いわく、アボカドに大根おろしは良く似合うのである。

行く冬を惜しみつつ「上海火鍋」で温まる

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高円寺で途中下車して「大将3号店」へと足を運んだ。冬季限定の「上海火鍋」にありつくことが目的だった。思えばもう1年以上の間、火鍋を口にしていなかった。冬に火鍋は必須のメニューであるはずだが、このところずっと食べていない。春が近い昨今になって非常に火鍋が食べたくなっていたのである。

冬の鍋の中でも「火鍋」はやはり、身体をほかほかに温めてくれる最も有力なメニューではある。唐辛子をはじめとする香辛料をふんだんに使用した鍋料理であるからして温まらないはずはないのだ。具になる材料は韮、白菜、モヤシ、春雨、葱、等々の野菜中心の出汁が出たスープに、豚肉や牛肉、ラム肉をしゃぶしゃぶするようにして食する。中華料 理の基本スープは鶏がら出汁だが、ナツメ、花椒、桂皮、八角、松の実、クコの実、等々の香辛料がスープの深みを与えていく。別名で「薬膳火鍋」とも呼ばれる 所以である。

ある時期のおいらは火鍋に嵌っていたことがあり、都内の火鍋専門店やらに足繁く通っていた。辛味が際立っていた専門店の火鍋は、汗をふきふき、口を パクパク、そしてハーハーと大きく呼吸をしながらコップの水を口に含みつつ、完食を目指していたものではあった。それはそれで愉しい経験ではあったのだ が、火鍋=辛味的刺激体験という構図には、ある時期になって飽きを来たしていており、それ以来はあまり外食で食することは少なくなっていた。今回の「上海火鍋」はベーシックな火鍋のレシピを踏襲しつつ、スープは辛過ぎず、大蒜味が利いていたり、春雨が辛さを中和していたりと、とても優しい味わいに感じられたのである。

■大将 3号店
東京都杉並区高円寺北2-9-6

鱈との相性が抜群の関東風「湯豆腐」でほっこり

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大寒に入って数日という今日日であるが、昼間の寒気は些かおさまっていてぬくい空気が身を包んでいたような一日であった。そんな日の夕刻どきには代表的な冬の鍋料理の「湯豆腐」が恋しくなり、「湯豆腐」で温まっていたのである。

もとより寒い冬のさむい夜には鍋を注文することしばしばなれども、湯豆腐を食するにはいささか特別なる拘りが存在する。つまり湯豆腐の大切な脇役であるタラが在るということである。タラは銀ダラだったり真ダラだったりするが、豆腐のみの湯豆腐は味気ないのであり、重要脇役的存在である「タラ」が居てこそ、美味しい「湯豆 腐」が成り立つのである。

本日の「湯豆腐」は関東風湯豆腐の正しいレシピを踏襲していて、先ずは昆布で出汁をとり、4~5cmにカットした木綿豆腐を並べて、鱈の身とネギと春菊を合わせている。小さい切り身ながら鱈の身を加えることで、豆腐鍋にも奥行きが出るのであり、関東風湯豆腐のツボとも云えよう。湯豆腐の味の決め手は、豆腐と鱈との絶妙の相性にある。それが京都などの近畿地方では「湯豆腐」は豆腐と昆布出汁のみ等といった一地域善がりの風習がまかり通っており、そんな一地域善がりが関東の食文化にまで蔓延しているのは由々しき事態だ。ところによってはタラの入った湯豆腐のことを「タラチリ鍋」などと呼んでいる。タラがどっさりと大量に用いられているのが「湯豆腐」との差異であるとも云 えるが、それでも湯豆腐鍋にタラが必須であるというかっこたる基本は動じることがない。湯豆腐を食するにはいささか特別なる拘りが存在する。つまり湯豆腐 の大切な脇役であるタラが在ることである。タラは銀ダラだったり真ダラだったりするが、豆腐のみの湯豆腐は味気ないのであり、重要脇役的存在である「タ ラ」が居てこそ、美味しい「湯豆腐」が成り立つのだ。

辛島美登里さんの「サイレント・イブ」にうっとり

久しぶりにテレビをつけていたら、偶然にも辛島美登里さんの「サイレント・イブ」が芳苑されていたのである。グランドピアノの前で歌っていた辛島美登里さんの歌声は、今更ながらにおいらのハートを直撃したと云ってよい。

辛島美登里さんと云えばおいらは常に「iPhone」のミュージックに登録していることはもとより、常に聞き入っているアーティストの一人である。

放映中の某TVではその後に武田鉄矢などが出演しているが、そんな如何わしき歌手の中において、辛島美登里さんの存在感は逸品のものなのである。

「子持ちカレイの煮付け」にありついたのだ

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地元の居酒屋にて「子持ちカレイの煮付け」という逸品メニューにありついたのだ。出てきたカレイの身の半分近くが卵であり、一般的な魚卵の以上に味わい深い煮付け料理に舌鼓を打っていたのだった。

カレイという高級魚が子供すなわち卵を産むと、おいらたち人間どもは大変に美味しいターゲットとしてカレイの味を追い求めることになる。卵がたっぷり乗ったカレイの身は脂が乗っているばかりか逸品的魚卵の味わいにありつくことが出来るということなのであり、和食の調理法と相俟って、此の時季こそ求めずにはいられない。

カレイの煮付けには、カレイの魚卵の煮付けが添えられているのでありの「子持ち」であるのだが、しこしこのカレイの魚卵はとても風味抜群である。思いの外にグッドなのである。思いの外にグッドなる「カレイの子持ち煮付け」なのであった。

トロと呼ぶに相応しい「馬肉刺し」を食した

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先日は町田での新年会に馬肉料理を食べて以来、馬肉の味覚に取り付かれていたようであり、地元居酒屋で「馬肉刺し」のメニューを見たら途端に食べたくなってしまったのだ。牛肉よりも柔らかくて生食に適している。

先日町田市内の専門店で食べたのは馬肉の赤身だったが、今回注文した馬肉は鮮度の良いトロと呼ぶに相応しい霜降り肉であり、その新鮮な馬肉の脂身に魅了されたのだ。

馬肉が美味いことはかねてより認識していたが、馬肉の刺身が獣肉の中でも特筆されることは、馬肉トロ刺身を味わって尚更にその味覚に魅了されることとなっていた。

浅草橋近くの人気店「西口やきとん」で一献

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秋葉原界隈にて用事を済ませた後、ひと駅散歩で浅草橋へと赴いた。そして浅草橋西口近くの「西口やきとん」という人気店へと足を運んだ。

夕方過ぎになり立ち飲み客で溢れるような店内には、寒々しい冬の寒気を追い払うような空気が漂っており、周りの呑兵衛たちを見渡すと「ホイスボール」という名前のカクテルが売りのようでありそいつを一口試してみたら、そこはかとない洋酒の香りが漂うようであった。

お馴染みの鶏のネギ間に加えて、豚のレバ、ハツ、等の部位をたれで焼きこんだものも、シンプルな豚のモツ料理として堪能することとなった。古くから慣れしたしんだ故郷のあじである。串焼きのタレはサラサラしていてモツ夫々の部位の良さを活かせている。

■西口やきとん 東京都台東区浅草橋4-10-2