僕が描く多くの作品の舞台となる世界は、しばしば「異世界」とも呼ばれる場所が舞台となっている。すなわち現実社会とは異なって、現実を飛び越えた、超越した舞台であるということ。そんな舞台を好んで描いているのです。
それはある種の現実逃避かも知れないし、戯れなのかも知れないが、僕自身の巨きな創作意欲の源泉ともなっている。決してネガティブな代物ではないのです。
例えば僕が描く「異世界」には、昼と夜という境界がないこともしばしばであります。非現実的な舞台が現出したり、異世界の生き物たちに出会うことも珍しくありません。そんな異世界の旅をするかのようにして、日々の創作を続けているのかも知れません。