芽吹きの里

 

キャンバスにミクスドメディア F100号

里山の存在感が色濃く聳え立つこの場所から、たくさんのいのちが芽吹いている。物語を紡ぎだすいのたちが生まれていることを、何時も感じる。それは小さな芽吹きなのかもしれないし、或いはもっと大きな成長なのかもしれない。

年間を通し、季節が過酷の冬の時代を過ぎて、芽吹きを始めるのは、春の季節である。春に芽生えを得ていのちの息吹を表現するのはその時間は限られてはいるのだが、現在は、夏から夏の終わりにかけての一時期ではある。此の時期の里山の相貌はといえば、まことに不思議な相貌を呈しているので、僕は一層の興味関心を抱いていたのであります。