立ち呑み考現学

♪この道は~ いつか来た道~♪

詰まるところ旬なネタがなくなるとまたリカーの話題に立ち返るのは、当ブログの宿命であるからしてご注意無用。あ~あ、また馬鹿やってら~、てな具合に大目に見とって欲しいのであります。

さて銀座にも立ち呑み酒場はあるのですが、今日行ったのは地元の立ち呑み屋。そこは初めての場所だった。街の商店街に軒を並べるそこそこ規模の酒屋の一角に、その立ち呑みコーナーは設けられていて、酒屋の入り口と立ち呑み酒場とのそれがひとつであることから、入った瞬間、とても気まずい立場に置かれる。

「あの~、立ち呑み屋はどこですか?」

我ながら余計な愛想を振りまいて入ると、「あ、そこそこ」という店員の横柄な受け応え。まずはここで、あ~、来るんじゃなかった! と後悔するのだ。まあ人生における後悔のひとつや二つはどうってことないやと気を取り直して、お飾りくらいに小さな暖簾をくぐって、それからいつものホッピーを注文。

「普通のでいいですか?」
「うん。いいよいいよ。白い普通のやつね」

とまあ、素人店員に対して玄人ぶってみたわけではなかったが、多少ここで溜飲を下げることが出来た。

さておつまみはと、メニューを探したのだが、それらしきものはない。そうなのだ、純粋立ち呑み屋のおつまみはといえば、缶詰と相場が決まっている。そう思って見渡したらあった。さばの水煮缶にさばの味噌に缶に、あと二種類くらい。「さばの味噌煮が人気ですよ」と、いつの間にか店員が説教を始めている。「おんどりゃ~そのくらい知ってるら~!」と怒ってみるのも情けないので、「うん、それにする」とまあ、さばの味噌煮缶詰とホッピー二杯でその店を出たのでありました。

地元のもっとましな立ち呑み屋をもう二軒は知っているので、こんどはちゃんとした立ち呑みレポートをお届けしたいと思いますです。