心躍らせるアートに遭遇

代官山で「COLORS」という企画展覧会が開催されている。(12/1~12/6) 旧知のアーティスト、サバコさんから案内葉書をもらっていたので久しぶりに代官山へと足を運んだのでありました。

神話的モニュメントを想起させるサバコさんの新作。

神話的モニュメントを想起させるサバコさんの新作。

お洒落な代官山にあってさらに人目を引く現代建築「ヒルサイドフォーラム」という建築物の内に、大きくスペースをとった展覧会会場が設置されている。よくある公募展会場のような重苦しさはなく、割り当てられた展示スペースに作家がおのおの工夫を凝らして展示を行っていくという参加型のスタイルである。展示作品のほとんどが平面か半立体であったのに対し、サバコさんの作品は立体作品であり、2つめの会場に足を踏み入れたらすぐにそれと判った。これまでにないスタイルの新作であったが、一見してフォルムがサバコ風であり、遠目にも強烈にアピールしてくるものがある。存在感が他の作品を圧倒していたのだ。アフリカの土着絵画や神話的イメージを連想させるが、プラスαこそがサバコ風なのであった。今回の作品は実用的な家具(椅子)として利用が可能であり、どっしりと黒光りするさまが特徴的である。はじめ木材家具だろうと思っていたのだが、話を聞くにつれ、素材がプラスチックの一種であることを知った。やはり家具ではなくアートだったのである。少しばかり座らせてもらったりもしたのだ。こんな家具ならぬアートと暮らしたら、さぞ毎日ウキウキするだろうなあ。

久々の昔話にも花が咲いたのだが、近くの広尾のフランス大使館にて、ちょうど面白いイベントが開催中という話を聞いて、次はフランス大使館へと向かったのです。一度も踏み入れたことのなかったフランス大使館内を、アートの展示場として一般公開されるとあって、来訪者の姿も多くみられた。こんな機会は滅多にあるものではない。お奨めです。