田舎暮らしを始めてからおよそ3年半が過ぎました。思い返せば、あっという間の3年半であったように思います。僕が棲む田舎は、決して観光地化することのない里山でありながら、様々ないのちが生まれ、そして育むという光景を目の当たりにすることの多い、特別な里山であると実感するばかりです。
「豊穣の里」シリーズとして描いている作品はまさに、こんな特別な里の現在を捉えようという思いに依っているのです。
田舎暮らしを始めてからおよそ3年半が過ぎました。思い返せば、あっという間の3年半であったように思います。僕が棲む田舎は、決して観光地化することのない里山でありながら、様々ないのちが生まれ、そして育むという光景を目の当たりにすることの多い、特別な里山であると実感するばかりです。
「豊穣の里」シリーズとして描いている作品はまさに、こんな特別な里の現在を捉えようという思いに依っているのです。
憧れの存在である月に向かって昇って行く。一般的にみればよく、この「月への階段」というモチーフに関しては、海面から空の月に昇るイメージで捉えがちではあるが、僕がここに描いたのは其れではなくて、僕たちが棲む里山から月に昇って行く階段のイメージなのです。その違いをまずは理解していただきたい。そして、僕自身が棲む此の土地からの権現的なる厳かな姿かたちを受け取っていただきたいと思うのであります。