枝豆を焼いて香ばしい「焼き枝豆」を食した

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枝豆を茹でて焼いたという「焼き枝豆」を食した。香ばしい枝豆の房の焼けた香りと房の中から顔を出す鮮緑色のピチピチした色合いのコントラストが刺激的である。

大豆の実を本来的な収穫時期の前に摘み取って、未成熟なままに食するというのが枝豆であり、酒の肴には欠かすことができないというアイテムである。見た目も鮮やかな緑色の房に収まった緑色の豆という色彩の妙が、逸品の称号に相応しいのである。

大豆を成熟する前の幼い枝をつみとって、出される料理が「枝豆」というメニューだ。枝つきの豆房を「枝豆」として称したことが命名の根拠ということである。此れが和食店や居酒屋にては、しばしばつけだしとして提供されることが多い。世界の穀物市場にて超メジャー級の「大豆」の青春期の青刈りした青豆だということになる。

秋入口のこの季節の「しめ鯖」は美味だった

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帰省する途中で立ち寄った上野アメ横界隈にはいつものように生魚のブースとやらが設けられているかのようであり、旬の魚の姿に接するにはもってこいなのであった。そんなアメ横内鮮魚店を覗いていたら、鯖がまた活き活きとしていて美味しそうなのであった。

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そんな本日的序章もあり、帰省した上州の居酒屋では「しめ鯖」の活き活きしたメニューを目にして早速注文したのだ。秋に収穫される魚の中でも身が締まっており美味である。海無し県としての群馬県ではほとんどが生以外のしめ鯖として食されるが、秋の味覚としても一級のものではある。

鯖は昔から「生き腐れ」と云われるくらいに足が速い(腐敗しやすい)魚なので、酢で締めて日本全国に出荷されるのが一般的だ。生のままの刺身として提供できるのは、漁獲した当日でしかあり得ないのだ。そして素人料理で作った鯖の刺身には要注意。特に加熱用の鯖を捌いて酢漬けにするなどはもってのほかなのである。食したしめ鯖は、確かな仕事が施されている一品であった。酢のとがった酸味はほとんど無くて、青魚としての鯖の豊かな味わいが嬉しいくらいに口腔中に広がって来る。この季節の味覚としても特別なものだと云えるだろう。

八王子夢美術館にて「ムットーニワールド からくりシアターⅢ」展開催

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八王子夢美術館にて「ムットーニワールド からくりシアターⅢ」という展覧会がスタートした。横浜出身のアーティスト、ムットーニこと本名・武藤政彦氏の作品を展示している企画展である。(会期 2013.09.13(金)~ 2013.11.24(日))

ムットーニ氏が制作する作品群の多くは、オリジナルな「箱」とその場に集う人形及びモノたちのパフォーマンスによって成り立っている。暗い展示室に展示されているムットーニワールドの登場人物たちは、箱を舞台として動きまわる。箱を舞台に演技する人形たちの姿は、優雅な和装に彩られていたり、昔年の人気番組ことひょうたん島の住人風だったり、あるいは未来のロボット風であったりと多岐を極めており、そんな人形たちの表情に接することから、先ずはムットーニワールドに惹き込まれていた。

日本古来からの伝統工芸である「からくり人形」に似ていなくはない。西洋には西洋のオートマタ(自動人形)というジャンルがあり、其れとの類似も指摘されている。けれども人形たちの表情から物思いに耽ったパフォーマンスと、洗練されて採用されたバックミュージックたちとも相まって、ムットーニならではの芸術的創造性が発揮されていると云えよう。

■八王子夢美術館
http://www.yumebi.com/
東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F
TEL. 042-621-6777

八王子「小太郎」の名物「玉ねぎベーコン巻き」

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八王子の焼き鳥店の名店といえば「小太郎」が先ず挙げられる。鶏や豚のモツ類を焼いた焼き鳥、焼きトン類はもちろんだが、それ以上においらの好みなのが「玉ねぎベーコン巻き」だ。

大雑把にカットした玉ねぎにベーコンを巻き、串刺しにしてじっくりと焼いて出される。それを特製のつけダレにつけて食するのがルールだ。そのつけダレとの相性が抜群なので時々これが食べたくなり足を運んでしまう。

ベーコンの脂が玉ねぎに染みて、ポン酢よりあまくさらりとしたタレと相まって、頬がとろけるような味わいなのだ。

■小太郎
東京都八王子市子安町1-7-8
http://yakitori-kotaro.com/

秋になり、ほくほくのじゃがいも料理が美味しくなった

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蒸し暑い夏が漸く過ぎようとするころにじゃがバターを食した。北海道産「北あかり」という品種で、「男爵」と「ツニカ」を掛け合わせて作り上げられた新品種だという。肉質は黄色みがかり、他のじゃかいもなどに比べて甘みが強いのが特徴。バターとの相性が抜群だ。北海道という寒冷地に育ったじゃがいもは昼夜の寒暖差が大きいことから特に甘味が豊富だとされている。これから秋にかけての、食欲の秋季節到来に対する期待感が高まってきている。

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そういえば先日は、洋風的じゃがいも料理の「じゃがいもグラタン」を食したばかりであった。茹でたじゃがいもにたっぷりのチーズを掛けて焼きあげるという、とてもシンプルな料理なのであり、洋風、和風のジャンルを超えて愛されている。素朴な料理だからこそ、旬のじゃがいもが特に美味しく感じられるのであろう。

ゴッホ作「モンマジュールの夕暮れ」発見というニュースに喫驚

 

ゴッホ作「モンマジュールの夕暮れ」という作品が発見されたとして、ニュースが駆け巡っている。にわかには信じ難いニュースであるが、いろいろな証言的事実を鑑みあわせれば、新規のゴッホ作品発見のニュースは真実であったと云えよう。

http://www.cnn.co.jp/video/11602.html

だがそれ以上に興味深いのは、何故にこの「モンマジュールの夕暮れ」という作品が、長く偽作とされていたのか、ということである。ゴッホらしくないとか、色彩感が地味だ、とか、その他様々な要因が関係していると思われるのであり、少々おいらも追及したくなっているところなのである。

下町の名店葛飾立石の「江戸っ子」でほろ酔いなのだった

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先日は立石の「鳥房」にて「若鶏唐揚」に舌鼓を売って以来、下町的立石グルメにはとても味をしめていたのであり、その影響もあり立石界隈を散策探訪していたのであった。訪れたのは「江戸っ子」というお店。もつ焼きや煮込みが美味いと評判の地域定番的居酒屋である。

近頃は少々もつ焼きに飽きていたおいらは、先ずは煮込みを注文した。白モツを中心に鮮度の良いモツをじっくり塩味で煮込んだモツは、さっぱり感覚で食欲を刺激していく。同店オリジナルの「ボール」というハイボールの一種と思われるアルコールで喉を潤していれば、食欲は益々充溢していて、結局は同店の売りメニューであるもつ焼きを注文することになっていた。

一皿4本というのが注文の基本となっていて、おいらはタンとレバーのセットを注文していたのだが、とてもボリュームが有り、食べるに時間がかかっていた。葛飾区内下町呑兵衛の聖地たるにゆるぎのない名店であったのである。

■江戸っ子
東京都葛飾区立石7-1-9
03-3694-9593

やはり秋刀魚は焼き秋刀魚に限る

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本日は朝から2020年の東京オリンピック開催決定のニュースで喧しい限りだが、東京の目黒では「目黒のさんま祭り」が行われ大盛況だったということである。

http://www.asahi-net.or.jp/~xq7k-fsm/sanma.htm

目黒まで赴くことができなかったおいらは本日、まるでテレビTVニュースに観る映像に釣られ引かれる様に焼き秋刀魚が食べたくなり、地元の食事処で秋刀魚の焼き魚を味わっていた。

東北近辺の海水の温度が高くなったために、東北地方の秋刀魚の収穫は最低だということであり、北海道沖で水揚げされた秋刀魚が目黒のイベントを支えたのだという。本日食した秋刀魚が北海道産であるかは確かめなかったが、おそらく北海道で水揚げされたものであろうと推察される。

目黒へ行った気になって食べた秋刀魚ではある。内臓の肝が詰まった秋刀魚は苦味が迸っていて秋の味覚が充分である。やはり秋刀魚は焼き秋刀魚に限るということを思い起こされたのである。

昔懐かしの「鯨の焼肉」を味わった

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鯨の肉と云えばおいらが幼少のころには今のような特別な食材ではなくポピュラーな食材であり、給食にも出ていたものと記憶している。房総半島の南部や特別な地域において提供されている鯨肉は、とても昔食していたものとは程遠いということは、以前から感じていた。すなわち鯨の刺身や鯨ベーコンなどの料理は、昔から食していた鯨料理とは異質のものではないのかと。

昔懐かしの鯨料理と云えば、シンプルに鯨肉を炒めて出されるものであった。それが先日は、願いが叶ったりの如くに出くわすこととなったというわけなのである。生姜、醤油などで下味をつけて焼かれた鯨肉の焼肉である。個人的には牛肉よりも愛着が沸くような懐かしい味わいではある。

美味い秋刀魚の刺身を味わった僥倖

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今年の秋刀魚は漁獲量が少なく、価格も高騰模様というニュースが駆け巡っている。スーパーマーケットではぼちぼちと生秋刀魚が並んでいるが、やはり例年に比べると量も少なく見栄えもしていない。

そんな環境が影響してかあらぬか、秋刀魚の刺身に遭遇する機会は今年はほとんど無く、先日は偶然的に訪れていた酒場で秋刀魚のメニューに発見して、注文していたという訳なのである。

実際に秋刀魚の刺身を目の前にすると、その名の如くに秋の刀を連想させる。秋の刀は湾曲を描いた刀に違いないが他の季節との違いは判然としない。

ともあれ秋刀魚の刺身といえば、その切れ味鋭い切れ身の厳かさに感動すること多かれど、その味わいはそれぞれの時季において異なる感想を抱きつつあったのである。

これから秋本番を迎える今の時季にあって、秋刀魚の刺身の貴重なことはこれからますます伝達されていくことなのであろう。それでも貴重な秋刀魚の刺身にありつけたことは僥倖の一つであると云わざるを得ないのである。

初挑戦の「山なめこシチュー」に舌鼓

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幼少のころから数年前までのずっと長き間、なめこと云えばそのネバネバしたぬめりとその小粒のプリプリした食感が魅力であり、未だその思いは続いている。最近になって出会った「山なめこ」というのは、以前に属していた一般的ななめこに比べて大振りであり、そのネバネバ感は薄い。だが「山なめこ」という名が体を表すかの如くにワイルド感があり、所謂野趣があふれている。

だがこの山なめこという食材の調理法は限定されていた。いつもは味噌汁の具や蕎麦の付け汁に加える具材として使用していたのだったが、もっと色々と利用するべきメニューはないかと模索していたのだ。

今回初めて挑戦したのは、シチューの具材として用いるというもの。洋風レシピにもこの山なめこは似合うと判断していたからではある。そしてその予測的判断は正しかったようである。

シチューに代表される洋風メニューには、牛乳等の乳製品が主要な地位を有しているのであり、和風料理には見られないものだが、山なめこを和風料理にばかり限定させていては勿体無いのであり、敢えて洋風のシチューに用いてみたのである。酒のつまみとしてもナイスであった。

何ということない呑兵衛のメニュー「ポテトサラダ」を見直した

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お酒の友としてのつまみは多々あれども、「ポテトサラダ」こそは日常的に口にする。云わば定番的ポピュラーなメニューの代表格とも云えるのだ。

茹でたポテトことじゃがいもを崩して柔らかくして、刻んだキュウリやハムなどを加えてあえる。味付けはマヨネーズが一般的である。ポテトサラダとしては最もシンプルであり味わい深い。呑兵衛にとっても欠かせない定番メニューであるということを再認識し、見直していたのである。

口当たりが良くて酔いを緩和させる効果がある。あまり積極的に注文することはないが、ふんだんに呑んだ後などで、口直しに注文して口にすることが多々あるのである。やはりありがたいメニューのひとつであることには違いない。

みどり企画HPの「みどり企画ギャラリー」を更新しました

久しぶりに「みどり企画ギャラリー」を更新しました。

http://www.midori-kikaku.com/gallery/

新しいデザインを採用しつつ、新規画像を2点追加しました。

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「古里の富士と湖の記憶 Ⅰ」と「古里の富士と湖の記憶 Ⅱ」はともに、幼きころから親しんでいた地元古里の田舎富士とそのふもとの湖と所謂逆さ富士等々のイメージを造形化したものである。

ちょうど先日は富士山が世界遺産に登録されたことに触発されたことが、制作のきっかけとなった。

瀬戸内寂聴さんと玄侑宗久さんの対談をまとめた「あの世 この世」

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公開中の映画の原作本「夏の終り」(瀬戸内寂聴著)を探したが、残念なことに地元の書店には置かれていなかった。それでその代わりに購入したのが、作家であり僧侶でもある瀬戸内寂聴さんと玄侑宗久さんの対談をまとめた「あの世 この世」であった。

第1章「あの世はあるのでしょうか」から始まって、仏教と信仰について、お釈迦さまの生涯について、仏門に入るまでのこと、この世の苦と楽について、そしてあの世とこの世…等々のテーマを遡上に載せて、縦横無尽に語り尽くしている。

「極楽への道案内」だと解説にあるが、それほど明快なビジョンが示されているわけではない。ときに寂聴さんが聞き役となって、あの世とこの世の超常現象的な事象に関する解釈を玄侑さんに質問するシーンも散見されている。理知的な玄侑さんの説明に対し質問を加えつつ、人間の驚異の情念を描ききった寂聴さんが自らを納得させるビジョンを求めているようにもみえる。

畑のキャビアこと「マグロとんぶり」で一献

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呑み屋でとんぶりのメニューを見るといつも食べたくなり、注文してしまう。別名「畑のキャビア」とも呼ばれ、秋田県が日本一の主産地である。

キャビアのようなプツプツした食感が楽しめるが、味はそれほど高くはないし、個性的でもない。それかあらぬか、いつものとんぶり料理はといえばその脇に納豆やら大和芋添えられている。それらのが脇役をかき混ぜて食するのが一般的なのだ。

今回食したのは「マグロとんぶり」。マグロの切り身がとんぶりを盛った容器の奥深くにマグロが顔をのぞかせている。

まずはかき混ぜてみる。すると生きの良いマグロの赤身の風味が鼻腔を刺激していた。プツプツ食感のとんぶりは味わい控えめで、より一層に、アカザ科ホウキギ属 の一年草であるホウキギの成熟果実としてのとんぶりらしさが漂ってくる。いつも以上に酒が進むおつまみとなっていた。

瀬戸内寂聴さんの原作映画「夏の終り」を鑑賞

 http://natsu-owari.com/

瀬戸内寂聴さんが原作を著した映画「夏の終り」を鑑賞した。本日から全国ロードショー公開されている。先日は予告編を目にしていたのであり、待ちに待った映画鑑賞となっていた。

寂聴さんの初期の代表作である「夏の終り」は、自叙伝的内容が詰まっていて、尚且つ私小説的スタイルでぐいぐいと読者を引き込ませていく。この映画もそんな原作の持ち味を最大限に活かし得た、脚本、演出の巧みさが詰まっている。

さらには主役を演じる満島ひかりの存在感には圧倒されていた。女一人に男二人の三角関係、等と云ってしまえば残念さが付きまとう。年上作家を小林薫が、激しく一途な年下男を綾野剛がそれぞれに演じており役柄的にもはまっているが、満島ひかりにはそれ以上の存在感が満ちている。映画としての「夏の終り」の存在感は、満島ひかりさんにかかっているといっても過言ではない。

瀬戸内寂聴さんが記したコメントが印象的だ。

「作者としては生々しさに圧倒され肌に粟を生じて見た。」

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上野駅「ラーメン粋家」の食べおさめなのだ

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上野駅と云えばおいらが帰省するときや、関東・東北旅行に旅立つときには必ず立ち寄る旅立ちのステーションである。其処のラーメン屋としてよく利用していた「ラーメン粋家とと」が、8月いっぱいで閉店だということであり、驚いていたのだが、偶然ながらにそんな「粋家ラーメン」の食べおさめとなった訳である。

白菜の甘みと豚バラの旨みがぎっしりつまった特製スープ、というのが当ラーメンの特徴である。スープはあっさりとしていて白菜を主とした野菜の旨みがにじみ出ていて、胃袋にはとても優しいので、おいらも時々立ち寄って贔屓にしていた味なのである。

白菜たっぷりのラーメンはおいらは好きだったが、一般のラーメン好きには似合わなかったということなのであろうかと推察している。

当店が立つ上野駅中央改札口に近い十番台という場所もまた印象深いのである。かつて東北岩手出身の石川啄木がうたった名句によって顕現されるのが、上野駅中央改札口に近い十番台のホームであるが、そんな名句の上野のホームに在るラーメン店として記憶に明瞭でありこれからも記憶に残り続けていくことであろう。

■ラーメン粋家
東京都台東区上野7-1-1JR上野駅構内

豊作の今年の池袋「帆立屋」の帆立焼きで一献

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今年は帆立貝が豊作だという。捕れる量の多さに加えて身が大きくて甘みが強い。北海道沖の海ではプランクトンが豊富に生育しており、そんな豊富な餌を食べている帆立貝が丸々と太ってしまっているという訳なのだ。

そんなニュースに接して、池袋北口から少しの「帆立屋」に訪れていた。地元の呑兵衛に人気の居酒屋で、名店の名に恥じることなく、昼からオープンして賑わっている。

食した帆立焼きは想像した通りの大振りであり、焼き色が付いてこんがりとしたそのメニユーはとても食欲をそそるに充分であった。

貝柱はふっくらとして瑞々しくて、生身の帆立にひけをとらないくらいだ。肝もまた味わい深く、磯の味とでも云うべきである。

■帆立屋
東京都豊島区西池袋1-34-5

アナログの「CONTAX」フィルムカメラで撮影続行中なり

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先日からふと思い立って、昔のアナログカメラを取り出して撮影を始めている。アナログカロラというのはフィルムを使用するもので、現在主流のデジタルカメラを使い慣れてしまった人にとっては煩わしい工程を踏むことになる。さらにはフィルムには大別して、ネガとポジとの2種類あって、それぞれの写りの手触りというものを再確認しているところである。

これまで出版関連で数多の撮影に関わってきたおいらだが、撮影に用いられていたのはほとんどが日本光学こと「ニコン」の一眼レフカメラである。時代により「F3」「F4」「F5」と推移したが、出版マスコミ界で使用されるカメラは「ニコン」と決まっていたような情勢であった。対抗馬としては「キヤノン」があるが、レンズの精度やらボケ味やらその他諸々においてニコンには遅れをとっている。

さて実際に昨今のところおいらが使用しているアナログ写真の機材だが「CONTAX」カメラを用いている。コンパクトタイプの「CONTAX T vs」はこれまでおいらがデジタルをメインで使うようになる以前には、万能的カメラの1台として機能していた。

みどり企画ホームページを開設するにあたっての、高田渡さん、とろんさん、等々の取材や撮影に用いたのは、そのほとんどが「CONTAX T vs」であった。

だが今回はもう1つの1台である「CONTAX G1」に「Biogon 28mm」レンズを主的1台として使用することにしたのだ。

「CONTAX」は、ニコンレンズにひけをとらないばかりかそれ以上の味わいを表現する、カール・ツァイスのレンズが魅力である。世界最高のレンズでフィルム作品を撮影するという行為に、只今のめり込んでいるのだ。

武蔵小金井「大黒屋」の煮込みは毎日でも食べたい逸品

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武蔵小金井の名店「大黒屋」に立ち寄って一献。同店に立ち寄ってまずほとんど注文するのが「もつ煮込み」である。

居酒屋の定番メニューの筆頭格であるが、大黒屋の煮込みは他店と少々違い、優しい味わいがする。

モツの量はほどほど控えめに。そして、豆腐、コンニャク、ジャガイモが取り入れられている。特にジャガイモは、この煮込みに無くてはならない必須の食材と云えるくらいに存在感を示している。半分くらいは煮崩れて形をなさないジャガイモ崩れだが、そんなジャガイモ崩れの甘さが優しく舌を包み込んでくるようだ。まるで和のシチュー感覚なのである。和の居酒屋メニューとしては想定外のメニューと云わざるを得ないのかも知れない。

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そしてもう一つのおすすめが「あしたばのおひたし」だ。「あしたば」とは漢字で「明日葉」と書く。今日に摘んでも明日になれば葉をつける。それくらいに生命力に溢れた植物なのだ。大島などの伊豆諸島を主な生息地としている。伊豆諸島に旅したときにはこの「明日葉」を食べないという手は無い。というより、どの旅館、民宿を訪れても明日葉料理のオンパレードだそうだと聴く。東京で居酒屋メニューとして食べているくらいが、ほどほど結構なりということの様でもある。

■大黒屋
東京都小金井市本町5-17-20-101 1F

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