八王子市夢美術館「夢美エンナーレ」展での投票結果発表

以前にこのブログでも触れたが、八王子市夢美術館にて開催された「夢美エンナーレ」展が昨日終了しし、参加者の投票による受賞作品が発表された。

http://www.midori-kikaku.com/blog/?p=3451

http://www.yumebi.com/acv25.html

小嶋大慶氏の作品「八王子車人形の自画像」が大賞に選ばれた。地元の伝統芸能である人形浄瑠璃の一種である車人形をモチーフにした作品である。本人も人形遣いをするようだ。八王子市内にある「造形大学」の学生だという。こんな地元の伝統をモチーフにした作品が、若い作家によって描かれたと云う事は、この時に初めて知ったのだった。

準大賞は飯塚景氏の「言葉にならないものは沈黙しなさい」と、新出こずえ子氏の「Ancient Blues」の2点。

予め予想していたのだが、これらの作品は、おいらは投票しなかった作品であった。これらの伝統的な作品に対して、おいらは肯定的に投票しようという思いは抱けなかった。

おいらの投票した3点(一人3票の投票が許された)の中で、奨励賞に選ばれていたのが阿山隆之氏の「水牛と鳥」である。1973年生まれと云うことなのでそれほど若くは無い。先日は若いエネルギー云々という評価をしたのが誤りだったのかもしれないと、忸怩たる思いが去来している。

年齢的に若い作家が伝統的なモチーフに埋没しているとともに、そう若くは無い作家が奔放な作風で魅了している。こんなギャップがあったのかと、いま改めて認識を新しくしているところなのである。