刑事被告人による判決文的、東京電力による事故調査報告という欺瞞

東京電力は20日、福島第一原発の事故調査について最終報告書を公表したという。

http://www.asahi.com/politics/update/0620/TKY201206200550.html

その内容たるや、まさしく盗人猛々しき様なり。何しろ重大事件の被告人が何を思ったか、被告の座に座ることなく重大事件に関する判決文を認めていたということなのであるからして言語道断であり、こんな代物を発表させた東電当事者たちの人間性を疑うものである。

こうした報告はまさしく、刑事被告人に対して判決文を書かせるというに等しくナンセンス極まりないものである。マスコミもどの程度この現実を認識して報道しているのか、はなはだ疑問が生じているのだ。

そもそも国会や民間の事故調査に東電関係者は取材拒否をしていたらしい。そんな集団が、自らの調査報告を出すこと自体がおかしい。おかしいと感じないらしい当事者たちの非人間性は筆舌に値するものがある。

以前も書いたが、勝俣東電元会長の刑事的責任は免れない。法曹関係者は何よりもまずこうした責任者を刑務所に入れる手段を講じねばならない。そうでなければ我が国の司法の意義は無いと云って良い位である。