旬の冬野菜の「バーニャカウダ」という料理に出合ったのだ

生野菜を調理した料理は、日本ではほとんど「生野菜」「生サラダ」等のメニュー名で括られるのだが、イタリア地方ではこの冬の時季の生野菜が主体の料理の名を「バーニャカウダ」と呼ぶらしい。その意味を調べたところ、「熱いソース」を意味する。つまりは冬の旬野菜を熱いソースにつけて食する食べ物の名称である。

注文して出てきたのは、人参、蕪、南瓜、セロリなどの野菜の薄切りと温かいソースのセットだった。トマト、キュウリと云う夏野菜まで盛られていたのであるから、本来のイタリアンにおける「バーニャカウダ」では無くなってしまっているのかもしれない。

ともあれ、冬季生野菜の薄切りを温かいスープに漬けて食するというメニューは、まるで洋風ハイカラなメニューであったことは紛れもなく、こんな新しい冬野菜の食しかたもあるのかと、新鮮な驚きをもって食していたのである。