「火鍋」には「餃子」がよく似合う

冬の鍋の中でも「火鍋」はやはり、身体をほかほかに温めてくれる最も有力なメニューではある。唐辛子をはじめとする香辛料をふんだんに使用した鍋料理であるからして温まらないはずはないのだ。

具になる材料は韮、白菜、モヤシ、春雨、葱、等々の野菜中心の出汁が出たスープに、豚肉や牛肉、ラム肉をしゃぶしゃぶするようにして食する。中華料理の基本スープは鶏がら出汁だが、ナツメ、花椒、桂皮、八角、松の実、クコの実、等々の香辛料がスープの深みを与えていく。別名で「薬膳鍋」とも呼ばれる所以である。

ところで先日食した「火鍋」の具に「餃子」を追加注文してみたら、これが大正解であった。スープ餃子よりも奥深いスープに、唐辛子、花椒、八角、等の辛味調味料のエキスが加わって、通常のスープ餃子以上の美味いスープ餃子を味わうことが出来たのだ。大変にお勧めの具材ではある。