タイ料理専門店「味庵」にて本格的「ガパオごはん」を喰らう

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仕事のお昼休みに西八王子に出かけ、タイ料理専門店の「味庵」に立ち寄ったのだった。昼のランチメニューの中には「ガパオごはん」というタイ料理的定番的メニューがありひれだ食べたくなって仕方がなかったといえよう。予め注文時には、店主さんから「とても辛いですが大丈夫ですか?」という質問を受けていたが、大丈夫の一言で片付けていたことはおいらの誤りの一つだった。其れはおいらが想像していた以上に辛味がガツンとしていたのだった。ガパオの材料はといえば、豚ひき肉とタイ的野菜の他には、タイの調味料による味付けが基本である。それでも日本の野菜や肉類を使用しているので、とても日本人としては身近に感じる。「ガパオごはん」とは、ある種の日本人の外来的味覚の一つであると云えるのかも知れない

■味庵
東京都八王子市台町4-44-2

「麻婆なめこ」は吃驚の逸品なのだ

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「麻婆なめこ」を作ったところがこれがびっくり! おいらの大好きな食材ことなめこを中華風に料理してみたところが、これがびっくりの逸品だったのである。おいらの好きなメニューの一つに「麻婆豆腐」が挙げられるが、今では「麻婆茄子」「麻婆春雨」など様々なバリエーションが登場している。云わば「麻婆家族」と云っていいくらいだ。ときどきおいらが具に選択するのが「なめこ」である。水煮していない生のもので、特に大ぶりなものが好ましい。つくり方としては麻婆豆腐と大きな違いは無い。少量のひき肉を炒め、生のなめこを少し火にかけ、醤油、甜麺醤、豆板醤、砂糖、酒、等の調味料で味付けをし、最後に片栗粉でとろみをつける。なめこ自体の天然とろみが効いていて食感が抜群なり。通常の半分程度の豆腐を合わせれば、味もまろやかで食べやすい。このメニューはあくまでおいらのオリジナルである。他の食堂、中華屋、等では見たことが無い。お試しあれです。

ところで一昔前には「なめこ」というのは小さくてぬめっとした感触が特徴ではあった。成長しきらない途中のぬめぬめ感を強調する様ななめこが、真空パック的な入れ物にてスーパーマーケットの食材コーナーには並んでいた。だが、近頃ではそんな昔式のなめこを横に見ながら、大きな生々しいなめこが見入られることが多くなっている。実はおいらも近頃の大きななめこが大好物なのであり、味噌汁や蕎麦の付き合わせにはかかすことが出来ないのだ。

吉祥寺「いせや本店」で串焼きとシュウマイを食らった

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吉祥寺の焼きトンの名店「いせや」の本店を訪問した。久しぶりに訪れた同店は新装となっていて、眺めた外見はまるで高級料亭かと見紛うほどの奇麗なつくりである。懐かしい店舗の姿をイメージしつつ訪れたのだが、些か想像以上の変わりようであった。休日だということもあり、店内に入るには行列に並ばなくてはならなかった。待つこと10分程度で、店内に踏み入れることが出来た。こ奇麗な店内は以前の雰囲気を残しつつ、カップルや家族連れが大部を占めていた。そしておいらはかつてのメニューを懐かしむかのように、串焼きとシュウマイを注文して頬張っていたのである。

前橋「モモヤ」のトントンうどんは故郷の味だった

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簡単に述べればトントン汁にうどんを加えたのが「トントンうどん」ということになる。お腹の減った昼食や夕食のメニューとしてもまた、逸品の料理として認定しておきたいものである。そもそもは、豚肉で町おこしをという掛け声で始まった上州前橋の料理が、トントン料理である。「トントン汁」はトントン料理を代表するメニューとして地元に浸透しつつ在る。前橋市内の名だたる料理人11人(チーム名:前橋の食を作る料理界の11人)が考案した前橋のオリジナル豚汁。その特徴とは下記の通りとされている。

1 群馬県産の豚肉と豊富な野菜を使い具だくさん。
2 きのこをバターソテーしてから入れるため、味はまろやか。
3 白と赤の合わせ味噌使用のため、コクがありちょっと洋食風。
4 〝豚のつみれ〟や〝ねじっこ〟(すいとんのようなもの)が入った昔懐かしい味。

一般的な豚汁ともけんちん汁とも違っていて、上州前橋の土着的な風土にマッチした味わいが伝わってくる。ちょいと甘辛な味がしつこくもあるが、却って土着的な特徴を際立たせているのである。ゴボウ、ジャガイモ、大根、コンニャク、等々の根菜類に厚揚げや小麦粉の練物等が加わって、食覚や味覚のバラエティーが広がっている。豚汁という地味目な料理が逸品的B級グルメとしての存在感をアピールしていることを実感させられる。やはり、上州前橋「モモヤ」のトントンうどんは故郷の味だったのである。

■パーラーレストラン モモヤ
群馬県前橋市千代田町2-12-2

前橋「ArtSoup」でTamu.w.akiさんの個展に遭遇

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帰省している上州前橋の旧繁華街の中央通り沿いにて「ArtSoup」という新しい店舗を発見し、早速中を覗いてみたところ、其処はアート雑貨を扱う個性的なお店だった。初めて入店したおいらに対して店内に居たオーナーと思しき男性は丁寧に相対してくれて、1階が常設展示で2階が個展会場ギャラリーであることを説明してくれたので、初めての割にはおいらはとてもスムーズに同店舗に溶けこむことが出来たのだった。それはそれはラッキーな出会いだったのである。

2階へと階段を登ると其処には個展の主のTamu.w.akiさんが待ち構えていていて、それでも全然気負っていなくて、例えば新規作品制作の筆とキャンバスを置きつつの自然なる対応にはおいらはとてもホッとした気分でギャラリーを巡ったのである。今のおいらと同じく個展の主のTamu.w.akiさんもまたアクリル絵の具を駆使した作品を制作しているようである。アクリル絵画の市民権の浸透は嬉しい限りではあり、若き制作者とのシンパシィ―的感情を強くしていても居たのだった。「とても可愛い絵ですね」等とおいらが発した言葉に、また個展の主はとても柔らかく相対してくれていたので、ゆっくりと個展を鑑賞することができていた。帰省先でこのような個展と出会えたことはとても嬉しい出来事であった。

■ギャラリーアートスープ
群馬県前橋市本町2丁目1-6
027-289-3422

茅場町「ニューカヤバ」で焼き鳥焼き体験をしながら一献

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東京日本橋に近い茅場町界隈には、夕刻になると仕事を終えたサラリーマンが大勢つどるう酒場がある。その一つが立ち飲み店の「ニューカヤバ」である。此処は大勢のサラリーマンが仕事の疲れを癒す場所であるのだが、その入り口はとても分かりずらくて誰もが容易にアクセスできる場所とは云い難い。そして狭い入口をくぐって中に入れば、立ち飲み場としての熱気に圧倒されていく。基本的な酒類は自動販売機にコインを投入して入手するというすたいるである。まったく変な場所ではあるのだ。おいらはこの酒場の自販機ででホッピーの焼酎を注ぎ、つまみとして、焼き鳥とつくねを注文した。ともに1本100円とリーズナブルなり。だがそこからがこの店特有の面白いスタイル。すなわち炭火が燃える焼き場で自分で焼き鳥を焼かねばならない。否、この自分で焼くというスタイルが魅力である。焼き鳥とつくねを炭火の焼き場に乗せて、たれにつけたりひっくり返したりして待つこと10分くらいだろうか、ちょうど程よく焼けた自家製的焼き鳥を味わうこととなってしまった。思いがけない体験なのであった。

納豆オムレツは懐かしい味わい

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思いがけなくて、すこぶる美味しい「納豆オムレツ」を食べることができたのだった。美味しいものは箸よりもやはり酒がすすむのは何時ものこと。ふわふわとして柔らかくそしてクリーミィである。しかも納豆入り。この触感は他には見られない代物ではある。そもそもは納豆オムレツは懐かしい味わいである。納豆入りであり栄養素が豊富とあっては喜ばしきことこの上ない。食糧難の戦中、戦後にこの2種類の食材が果たした役割は筆舌に尽くしがたきものではある。近頃の大衆居酒屋で美味いオムレツを出す店は少なくなっている。手に職を付けた味職人が減ったということ、そして悪しきコスト追求がその要因ではあろう。

北寄貝は日本二枚貝の王道の味わいだ

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地元の居酒屋にて「北寄貝(ホッキガイ)」の刺身を食したのだった。二枚貝の中でも北国にて収穫され、かつ冬季には味覚的な旬を迎える貝類の代表が「ホッキ貝(北寄貝)」である。学術名では「姥貝(ウバガイ)」と呼ぶ稀有な貝であるという「北寄貝(ホッキガイ)」。殻は厚く堅いが中の身は赤黒い奥深い身の味わいに魅了される。主に北海道で収穫されるものが東京関東圏内にて流通しており、北国からもたらされた貴重な二枚貝と云うイメージが染み付いている。通常、寿司ねたとして見かける北寄貝は、赤と白とのツートン色が特徴的だが、刺身の北寄貝はと云えば、もっとデリケートな色合いに感動させられる。奥深い褐色系の色合いが何とも見事だ。近頃ではこのホッキ貝はフランス料理の具材としても重宝されているようだが、日本人のおいらとしてはやはり生の刺身として味わうのが一番である。通風持ちのおいらにとって、二枚貝は禁じられた食材の一つなのだが、どうしても我慢できなくなり、時々は口にしてしまう。何とも貴重な逸品食材なのである。

甘海老のとろける食感に舌堤

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最近は都内の様々な料理屋でもよく見かけるのが「甘海老」である。おいらも好みの一品である。殻が柔らかくてむき易くて、その身のぷりぷりのとろける食感が浮世の幸せをもたらすかのようだ。今の時期が産卵期であるといい、生刺身の主役とも云うべき存在感をたたえている。高タンパクで成人病予防の成分として期待が寄せられるタウリンも豊富であり、栄養価も高く、ますます注目度が高まっている。

「冷やし担々麺」のピリ辛風味は夏場には頼もしい

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熱い今日はと云えば今季初の「冷やし担々麺」を食していたのだった。中華の冷やし麺といえば「冷やし中華」が王道であるが、中国出身のマスターが営む店では、其れとは異なるメニューが提供されている。そんな中国人マスター系の冷やしメニューが「冷やし担々麺」だということなのだ。胡麻味噌風味のピリ辛の合わせだしがピリリと効いていたのであり、このピリ辛風味は夏場には頼もしい。これからの猛暑の季節を乗り切るには格好の昼時メニューであるかと感じた次第なのではあった。