宙を舞う

キャンバスにミクストメディア F10号

少年の頃にはよく、宙を舞ってあれこれを探検する夢を視ていたものでありました。だが大人になればそんな夢をとんと視なくなってしまった。宙を舞うという行為は、ある種の全能感にも繋がるのであり、少年の頃に夢見た全能感を、いつの間にか諦めてしまった、そんな象徴的な事柄なのかも知れない。

ともあれ今尚、宙を舞うことに憧れ続けていることは変わりがない。どんなに齢を重ねても、宙を舞う願いを抱きつつ、生活を、制作を続けているのです。