「帆立貝柱の刺身」を食べると無性に青森が恋しくなる

「帆立貝柱の刺身」を食したのだ。白く透き通るように艶を発しているその姿かたちは、冬の味覚の風物詩的姿である。分厚い帆立貝柱を2~3枚にスライスして提供される、おそらくこの帆立貝とは青森県内漁港にて水揚げされたものであろうが、生きの良い帆立こそまさしく、北国青森ならではの「粋」を示しているのである。北国猟師の粋がこの帆立貝柱の味わいとして染み込んでいる。それくらいに帆立と青森との関係性は濃密なものである。

そう遠くない昔には、年末年越イベてントとして「かけこみ亭」というライブ会場にて開催された、その場には、青森出身のさっちゃん(活動休止中「花&フェノミナン」メンバー)の実家から届けられた帆立貝を味わうのがこのイベントのピークを演じたりしていたものである。さっちゃんや「花&フェノミナン」のライブ会場での出演予定が見れないのであり、今年の年末も「帆立年越し」のイベントは叶わないものとなってしまった。青森に行けばこの時季はまさに帆立貝尽くしの料理にありつける。さまざまある料理の中でもこの帆立貝柱を刺身で味わう以上の感動は生まれてはこないのである。そんな思いが去来しつつ、帆立貝柱を酒の肴に味わいつつ、青森への恋しさを強くしているのである。

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