老後本も使いようかと初めて「定年後のリアル」(瀬古浩爾著)を読んでみたのだ

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老後や定年後をテーマにした書物は今や書店に溢れるほど在るが、これまでまともに読もうとする気にさせるものは皆無であった。それは例えば五木寛之先生や今や亡き過去の伊丹十三先生の書物等を含めても読む気にさせなかったのだった。

そして今回、おいらが初めてまともに手に取り読了した本がこの「定年後のリアル」であった。これまでずっとマスコミ関連の雑誌、ムック、等々の内容はたびたび立ち読みにて把握していたのだが、老後の資金がウン千万円、生命保険の使い方、等々と云った内容には些か眉唾的な対応を禁じえなかったのであり、そんな内容に対するアンチ的なものを読み取って同書を手にしていたからなのでもあった。

読了した一読者としての感想を率直に述べるならば、とても薄っぺらい一冊であったというしかないくらいである。何の役にも立たない一冊である。何でこんな本を手にとってしまったのかという後悔さえ生じさせ得る位に役立たない内容がほぼ全編を埋め尽くしているといってよい。

一つの反省として、これからは「老後」「定年後」等々をテーマにしている書物を検証してみようではないかという気持ちにさせていた。やはりこれからおいらをはじめとして誰もが訪れる「老後」「定年後」を無視しては人生が成り立たなくなってしまっている。誰もが理想の人生を送れるわけでもなく、もはや誰もが老後の生き方には注視せざるを得ないのである。