ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず

方丈記の冒頭の一節「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」とは、過去から現代に通じる、清冽かつ強烈なメッセージとして、人々の魂に訴えている。その一節は情景描写にとどまらず、人生感や芸術的指向性の根幹にも関わってくるので、いっときも無視し得ない。今回もまた、清冽かつ強烈なイメージを持つ水の流れと、里の息吹をテーマに描いた作品であります。