PHSユーザーが、今宵PHS史を回顧するのだ

朝、インターネットを開くと「ウィルコム、更生法申請」のニュースが目に飛び込んできた。地味なニュースではあれ、おいらはユーザーとして人事ならない関心を注がざるを得ないのだ。思い返せば2000年の初頭くらいから、もう丸11年以上ずっと、PHS電話を使い続けていることになる。短所として指摘されていた移動途中での通話切れもほとんどなく、反面の長所であった電磁波が少ない(100分の1というレポートもあった)ことや、ネット通信に適していたということから、ずっと使い続けてきたわけである。

かつて、「みどり企画」のHPを開設したのとほぼ同時期に掲示板運営を行なっていた。ある時期に急激に掲示板が盛り上がってしまったことがあったのだ。当時はまだ導入したての「モバイルパソコン」などを使って、掲示板管理にも勤しんでいた。モバイルパソコンにPHS通信の組み合わせが必須のアイテムとなっていたものである。おいらの記憶が確かならば、PHS通信がもっともデジタル通信に特化していたことから、おいらの胸ポケットのPHS電話機は大活躍していたものであった。(遠いまなざし…)

その後、モバイルのネット通信にもNTTドコモやGEなどが参入してくるにつれ、PHS(ウィルコム)の影が薄くなっていったという現実である。

報道によれば、今後もウィルコムのPHSは存続されていくとの見通しだが、ユーザーとしては素直に信じ込めない状況である。料金値上げやら使い勝手の落ち込みやら相当なデメリットが予想されるのである。そろそろ替え時なのかなと考えているところである。嗚呼、これからまた友人、知人に電話番号変更の連絡をしなくてはならないと考えるにつれ、頭が痛いのである。