小金井「百薬の長」でふと思った、おでんは大鍋のものを食すべき也

今年の最低気温を更新したという寒気が首都圏を襲っていた。そんな時、仕事からの帰り道のおいらは、JR武蔵小金井駅を途中下車して「百薬の長」に立ち寄っていた。ほっかほっかのおでんが食べたくなったからであった。

おでんは近頃何度か接していたが、あまりおでんを食した気分にはならなかった。当ブログでは自家製の「きんちゃく巻き」を披露したが、そのメニューはおでんにあっても良いが、無くても良いという、云わば独立独歩のメニューなのであった、故におでん種という印象は薄かったと云うしか無いのである。

それに引き換え「百薬の長」の炊事場界隈には、おでん種をぎっしり引き込んだ「おでん鍋」がでんと構えていて、そこから注文したおでん種を丁寧に箸でつまんで皿に盛り、提供されるものこそ、関東の由緒正しいおでんの姿なのであった。

先ずは大根からいただく。厚切り大根の芯までだし汁が染みていてこれぞおでん種の文化遺産と云ってよい。

そして、卵、半片と箸を付けた後には、チクワブというニューウェイヴが待っていた。関西には昔からあると聞いたが、おいらが青春期を過ごした関東のおでんにはこのような種は無かった。ちくわの真似をしてしかも食べごたえがある。ちくわはパスしてもチクラブのもちっとした食感にはありつきたいと、ついついこの種を選んで注文するおいらなのでありました。

■もつ焼き百薬の長
東京都小金井市本町5-12-15